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クロード・ドビュッシー(1862.8.22~1918.3.25)没後100年特集

ドビュッシー

2018年、フランスの作曲家、クロード・ドビュッシー(1862~1918)が没後100年を迎えました。すでにワーナークラシックスからは、CD33枚からなる世界初のドビュッシー作品全集(異稿版、他の作曲家による編曲版を含む)のボックスセットが発売され、またドイツ・グラモフォンからもCD22枚とDVD2枚からなる作品全集(出版された作品のみ)が発売され、クラシック・ファンの間で大きな話題を呼んでいます。また、プレスラー、ポリーニ、バレンボイム、チョ・ソンジンなどの現役の名手たちも次々に新録音を発表しています。そこで、昨年から今年に発売されたCDやDVDを中心に、ドビュッシーの名盤を様々な切り口でご紹介したいと思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

(1)ドビュッシー入門に最適!『ドビュッシー没後100年]印象派~ドビュッシーの世界』

ここでご紹介するCD3枚組は、クラシック・ファンのみならず幅広い層にドビュッシーの魅力をアピールするために、そのエッセンスを凝縮したものです。ジャケット・デザインも、ドビュッシーの肖像と月と海をあしらった親しみやすいイラストとなっています。
収録曲はドビュッシーの名作群から良い所採りがされていて、最も長いトラックでも10分35秒、ほとんどの曲は3~4分に収まり、しかもフェイドイン、アウトが一切ありません。ピアノ曲では『月の光』『アラベスク』『喜びの島』などの名作を、ウーセ、ベロフ、フランソワなど歴代の名手たちに割り振っていて、次々に個性的な演奏を披露してゆく楽しさがあります。CD1のラストで、ドビュッシー自身が当時の自動ピアノのために収録した演奏が聴けるのも貴重です。CD2の室内楽では現代のエベーヌ四重奏団やフルートのパユがセンス抜群の演奏を披露。歌曲『艶なる宴』での名ソプラノ、デセイの絶唱も胸を打ちます。CD3はオーケストラ曲集でマルティノン指揮の『牧神の午後への前奏曲』、パイヤール指揮の『小組曲』など最高の名演で味わえます。また、ボーナス・トラックでドビュッシーが編曲したサティの『ジムノペディ』第1番が、我らが佐渡裕の指揮で入っているのも非常に頼もしく思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

(2)シンセサイザーによる演奏『月の光~ドビュッシーによるメルヘンの世界』

冨田勲(1932~2016)はシンセサイザーの草分け的奏者の1人。1974年発表のドビュッシー作品のシンセサイザー化アルバム「月の光~ドビュッシーによるメルヘンの世界」(アメリカ盤タイトルは“Snowflakes Are Dancing”)は日本よりも4か月早くアメリカで発売され、ビルボード・クラシカル・チャートで第2位を獲得、1975年度のグラミー賞にノミネートされるなど国際的に高い評価を受けました。ドビュッシーのピアノ曲のメルヘンを、シンセサイザーを駆使して多彩なイメージで再創造しており、時に煌びやかに、時に幻想的に、時にユーモラスに、千変万化の表情で描きつくしています。発売当時はラジオでもよく放送され、少年時代の筆者はオリジナルのピアノ演奏よりも先に、このアルバムによりドビュッシーのピアノ曲を知ったのでした。これまたドビュッシー入門におすすめの1枚です。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

(3)現在まで発見されている作品を全て網羅!世界初の『ドビュッシー作品全集』(33枚組)

ドビュッシー研究家、Denis Herlin 氏によって監修され、ドビュッシーの全作品*を収録したもので、異稿版、他の作曲家による編曲版、自作自演録音などまで、ドビュッシー全てを網羅した貴重なものです。

フランス人による定評のある名演奏で主に収録!
ワーナー音源だけでなく、他社音源も借用し、2017年現在まで発見されている作品を全て網羅!*(「間奏曲」(管弦楽伴奏版)のみ、楽譜が私蔵のものとなっているため、収録されておりません)
このBOXのために、世界初録音曲も収録!
異稿版、他の作曲家による編曲版も収録!
ドビュッシー自作自演録音、ピアノ・ロールも収録!
監修は、現代を代表するドビュッシー研究家、Denis Herlin 氏。
BOX外箱デザインは、北斎の「神奈川沖浪裏」を使用。
各ディスクのスリップケースは、全て、ジャポニスム漂う日本の浮世絵(風)画からのデザイン使用。
初回生産限定盤!
(ワーナーミュージック・ジャパン)

(4)ドビュッシー没後100周年記念!『ドビュッシー・センテナリー・エディション~作品全集』(22CD+2DVD)

出版された全作品がCD22枚組とDVD2枚組のセットで発売されます。DVDには歌劇『ペレアスとメリザンド』が収録されています。マウリツィオ・ポリーニ、ピエール=ローラン・エマール、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ジャン=イヴ・ティボーデ、モニク・アース、ピエール・ブーレーズ、シャルル・デュトワ、ダニエル・バレンボイムから、さらにラファウ・ブレハッチ、チョ・ソンジンといった若いスターまで、評判のドビュッシー演奏家・指揮者による素晴らしい演奏でお聴きいただけます。
(ユニバーサル・ミュージック)

(5)青柳いづみこ企画・監修・演奏《クロード・ドビュッシーの墓》(SACDハイブリッド)

1920年、フランスの音楽雑誌『リヴュ・ミュジカル』はドビュッシー追悼号を発行しました。これには、別冊として『クロード・ドビュッシーの墓』と題された楽譜集が添付されましたが、そこに掲載されたのはストラヴィンスキー、サティ、バルトーク、デュカなど、フランス内外の錚々たる顔ぶれの作曲家たちでした。一方、1935年に日本の音楽雑誌『音楽新潮』は、1928年に続いて 2度目のドビュッシー特集号を刊行します。ここには、清瀬保二をはじめとする3人の日本人作曲家たちがドビュッシーに捧げた曲が掲載されました。
今回、アールレゾナンス・レーベルから SACDハイブリッド盤でリリースされる『クロード・ドビュッシーの墓』は、『リヴュ・ミュジカル』掲載の楽譜集から、ラヴェルのヴァイオリンとチェロの二重奏作品を除く全9曲、『音楽新潮』からの邦人作品3曲のほか、カゼッラ、コダーイ、サティ、タイユフェール、ロザンタルがドビュッシーに捧げた作品、さらに、ピアノ連弾によるラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」とドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」を収録しました。
演奏は青柳いづみこの他、ゲストに新進気鋭のピアニスト・西本夏生、フランス歌曲を中心に活躍する福田美樹子を迎え、ドビュッシー没後100年記念企画に相応しいバラエティーに富んだ内容となっています。
(キング・インターナショナル)

(6)プレスラー、ポリーニ、バレンボイム、チョ・ソンジンのドビュッシー・イヤー新録音アルバム

 

(7)ドビュッシー時代の楽器や奏法を用いた録音を集めました

(8)ドビュッシー作品の歴史的名演奏を集めました(すべてモノラル録音です)

 

カテゴリ : Classical

掲載: 2018年03月03日 00:00