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追悼 アンナー・ビルスマ(1934年2月17日 - 2019年7月25日)

カテゴリ : Classical

掲載: 2019年07月26日 12:00

更新: 2019年11月08日 12:00


Private music lessons: Anner Bylsma, playing & teaching
harmonia mundi公式YouTubeページより

2019年7月25日(木)、世界の古楽界を牽引したオランダのチェロ奏者、アンナー・ビルスマ氏が亡くなりました。85歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたしいます。

ビルスマ氏は1934年2月17日、ハーグ生まれ。父親に音楽の手ほどきを受け、16歳でハーグ王立音楽院に入学。コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者カレル・ファン・レーク・ボーンカンプに師事。バロック・チェロへも導びかれました。1957年、優等賞を得てハーグ王立音楽院を卒業。ネーデルラント・オペラの首席チェロ奏者に就任後、1959年にメキシコで開催されたカザルス国際コンクールで優勝しました。1962年にコンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェロ奏者に就任し、6年務めたのち、ソリスト、室内楽奏者に転身しました。

その後はグスタフ・レオンハルト、フランス・ブリュッヘンらとともに、古楽器演奏のパイオニアとして、演奏会に、レコーディングに活躍。バロック・チェロ、モダン・チェロによるレパートリーは、幅広くバロック初期から現代音楽にまで及びました。また、妻でヴァイオリニストのヴェラ・ベス、ヴィオラ奏者のユルゲン・クスマウルと弦楽アンサンブル、ラルキブデッリを結成。古典派からロマン派までの室内楽レパートリーで時代考証による先駆的演奏を示して評論家、聴衆の双方から熱烈に支持されました。

研究者、指導者としてもハーグ王立音楽院およびアムステルダム音楽院教授を歴任、ハーヴァード大学から博士号を授与されるなど音楽界に大きく貢献。著者に、『バッハ──フェンシングの達人(Bach, The Fencing Master)』(1998)、『バッハのセンツァ・バッソ(BACH senza BASSO)』(2012)、『バッハと特権的少数派(Bach and the Happy Few)』(2014)、『落しもの──バッハの《無伴奏チェロ組曲》の最初の3曲のためのノート(Dropping — An Exercise Book for the FirstThree Cello Suites of Johann Sebastian Bach)』(2015)等があり、2016年に発表した渡邊順生との共著『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アルテスパブリッシング) も大きな話題を集めました。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

(1)ビルスマの廉価BOXセット

2014年に発売され好評を得たビルスマのソニークラシカル、セオン・レーベルへの録音を4セットに分けてまとめた廉価BOXが2019年11月13日(水)に再入荷することとなりました。収録詳細につきましては、各BOXの商品ページをご覧いただければ幸いです。

 

(2)ビルスマのバッハ

ビルスマのレパーリーの根幹を成すバッハの名盤4タイトルを、彼の追悼盤として日本独自企画で世界初SACDハイブリット化されることとなりました。無伴奏チェロ組曲全曲は1979年の旧盤、1992年の新盤の両方、そして無伴奏ヴァイオリンからの編曲、ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集、何れもそれぞれの作品の演奏史を語る上で欠くことをできない歴史的名演です。

 

(3)ビルスマのバロック~古典派演奏

タワーレコード企画盤として発売中の名手ビルソンと組んだベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集、そしてワーナーミュージックがビルスマ若き日の録音をSACDハイブリッド化した2タイトルをご紹介いたします。

 

(4)ビルスマのロマン派演奏

ビルスマがロマン派の室内楽演奏で聴かせた名演、シューベルト、リスト、ブラームスをご紹介いたします。

 

(5)ラルキブデッリのリーダーとしての演奏

ヴェラ・ベス、ユルゲン・クルマウルにゲストを迎えた室内楽録音をご紹介いたします。
※ 1990~2000年代にかなりの数の室内楽が録音されましたが、現在多くが入手不可能となっているのが残念です。

 

(6)LPレコードで聴くビルスマ

ソニーミュージックのオリジナルマスターテープからドイツのオプティマル・メディア社でマスタリング、カッティングされ、同社にて180グラム重量盤にプレスされています。