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〈おうち時間〉ヴェネツィア国際映画祭で『金獅子賞』に輝いた作品を観よう

イタリアのヴェネツィアで、毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。こちらでは金獅子賞を受賞した、現在入手可能なタイトルをピックアップ。

今回はここ10年の受賞作品をレコメン。(随時受賞作品は追加中)おうち時間に、一家に1枚あってもよい名作をどうぞ。

限定盤をお取り寄せになった場合など、メーカーの在庫状況によっては入荷できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

2019年度受賞

『ジョーカー』
トッド・フィリップス(監督)、ホアキン・フェニックス(主演)


「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか?切なくも衝撃の真実が明かされる


2018年度受賞

『ROMA/ローマ』
アルフォンソ・キュアロン(監督)、ヤリッツァ・アパリシオ(主演)


70年代メキシコ、監督の実体験も交えた心揺さぶる家族の愛の物語を、モノクロの美し映像で描く珠玉のヒューマンドラマ


2016年度受賞

『立ち去った女』
ラヴ・ディアス(監督)、チャロ・サントス・コンシオ(主演)


かつて小学校の教師だったホラシアは、身に覚えのない罪で投獄され、30年の歳月を刑務所で過ごしてきた。ある日、同じ受刑者でホラシアの親友・ペトラが思いがけない告白をする。ホラシアが犯人とされた殺人事件の真犯人はペトラ、そして彼女に殺人を指示し、ホラシアに罪を着せた黒幕は、ホラシアのかつての恋人・ロドリゴだというのだ。ペトラは罪を告白後、自殺した。釈放されたホラシアは家に戻るが、一家は離散し息子は行方不明、夫はすでに亡くなっていた。家族を失い、人生を壊されたホラシアは、自分を陥れた男ロドリゴを追って復讐の旅に出る。そして彼女の前に現れる、バロット(アヒルの卵)売りの貧しい男、物乞いの女、心と身体に傷を抱える謎の「女」―。


2014年度受賞

『さよなら、人類』
ロイ・アンダーソン(監督・脚本)、ホルガー・アンダーソン(主演)


面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビのサムとヨナタン。面白グッズはなかなか売れないが、その際に彼らは、様々な人生を目撃する。臨終の床の老女は、天国に持って行くために宝石の入ったカバンを死んでも放さない。フェリーの船長は、船酔いするため理容師に転職。現代のバーに突然現れるスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬隊・・・。何をやっても上手くいかない人たちの哀しくも可笑しな人生模様を目の当たりにする。


2013年度受賞

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
ジャンフランコ・ロージ(監督)


一日の車の交通量16万台、全長約70Km、大都市を取り巻く大動脈「環状線GRA」。その周辺には旅行者たちが知らない愛すべき人たちの暮らしがある。木の中の「音」世界を研究し続ける植物学者。ブルジョアを装い偽りの今を生きる没落貴族。不釣り合いなほどモダンなアパートでお喋りしながら暮らす老紳士とその娘。事故現場で人命救助を行い、その合間を縫って年老いた母親の面倒を見る救急隊員。後継者がいないことを憂うウナギ漁師。子守唄を口ずさむ両性具有の車上生活者。スポットライトを浴びることもなく懸命に生きる人々の人生に目を留めると、その風景の中に喜び、怒り、哀しみ、そして夢が見えてくる―――。


2012年度受賞

『嘆きのピエタ』
キム・ギドク(監督・脚本)、チョ・ミンス(主演)


前作『アリラン』で執拗なまでの自分への戒めをドキュメンタリー形式で映像化し、もう劇映画は撮れないのではないかと僕らを不安にさせたキム・ギドク監督の復帰作にして集大成的作品。冷酷非道を貫いていた主人公が母と名のる謎の女性と行動を共にするうち、あれよあれよと言う間に子供のように変貌していく様に思わず「マヂか…」と呟いてしまう自分が。そして、ラストの「マヂか…」。そうこれが、ギドク映画の醍醐味。
intoxicate (C)大石昌稔


2011年度受賞

『ファウスト』
アレクサンドル・ソクーロフ(監督・脚本)、ヨハネス・ツァイラー(主演)


神秘的な森に囲まれた19世紀のドイツの町。あらゆる地上の学問を探求したファウスト博士は、研究をつづけるために悪魔と噂される高利貸ミュラーのもとを訪れる。生きる意味を教えようと囁くミュラーに導かれたファウストは純真無垢なマルガレーテと出会う。一目で心奪われるファウストであったが、ミュラーの策略によって彼女の兄を誤って殺してしまう。それでも彼女の愛を手に入れたいファウストは、自らの魂をミュラーに差し出す契約を結ぶ。悪魔に翻弄されるファウストとマルガレーテの愛の行方は?ファウストが見出した生きる意味とは―?


2010年度受賞

『SOMEWHERE』
ソフィア・コッポラ(監督)、スティーヴン・ドーフ(主演)


何か寂しい大人たちが、街をさすらい、自分探しをする映画を撮らせたら当代随一のソフィア・コッポラ最新作。荒んだ生活に溺れた父親と、孤独を抱えた娘。映画スターである自分の虚像に疲れた父親が、今は離れて暮らす娘とのひと時の再会のなかで感じる言葉にできない安らぎ。すっかり行き詰まってしまった世界に住む我々に、なくしたものの尊さと儚さをさりげなく見せてくれる。現代人のハートにピンポイントで突き刺さる演出には今回もやられた。
intoxicate (C)大西孝法


 



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タグ : おうち時間

掲載: 2020年05月14日 18:30