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私の「2000年代ロック名盤」(新宿店)

タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年05月21日 00:00

ロックンロール・リヴァイヴァル、ポストパンク/ニューウェーヴ・リヴァイヴァルと、00年代はロックが世界に華々しく蘇ったディケイドでした。SNS普及前でMyspace全盛期、フェス黄金時代で、iPodのCM曲はぜ~んぶ大ヒット!音楽業界にとっても大きな転換期だったように思います。毎週毎週新しいバンドが登場してわくわくした当時を思い出しつつ、ロック史において外せない重要盤、今も日常的にそばにある愛聴盤、久々に手に取ってみて「聴きたい!」と思ったものを直感で選びました。

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新宿店/こじまです
USインディロックと鮮魚が好き。

The White Stripes『Elephant』

00年代を代表するロック・レジェンドといえば、ジャック・ホワイトで異論はないでしょう!ストロークスと並ぶロックンロール・リヴァイヴァルの旗手、ホワイト・ストライプスはこの4thアルバムでその地位を決定的なものにしました。ブルースへの深い造詣が表れたジャックの独創的なギタープレイと、メグのイノセントでアグレッシブなドラムがもたらす生々しい音の感触は、ロックンロールの根源にして極致!ギターとドラムだけというミニマムな編成で、1963年以降の機材は使わないという制約を自らに課し、テクノロジーに頼らずともまだまだロックと人間には無限の可能性があるということをこの一枚で時代に体現してみせた。00年代の顔であり、100年紀単位の名盤。すなわち、すげーカッコいいロック・アルバム!


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Wilco『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』

オルタナカントリーの旗手として名を馳せたウィルコが、シカゴ音響派との邂逅を果たして新たなフェーズへ進み出た4thアルバム。優しいメロディとジェフのヴィンテージな歌声が際立つシンプルなフォークを軸としたサウンドに、コラージュのようなノイズやフィルインなど様々な音響的仕掛けが散りばめられ、巧みなアレンジが独特のオブスキュアな空間を存在させている。WTCを想起する荒涼としたジャケットも併せて、色を失った9.11直後のアメリカの雰囲気を封じ込めたような静かな強さを湛えており、この時代でしか生まれ得なかったと言える奇跡的名盤。紆余曲折だらけだった制作当時のドキュメンタリーフィルムも必見です。


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Arcade Fire『フューネラル(PS)』

今や世界的スタジアム・バンドへ大成長を遂げたモントリオールのインディ・ヒーロー、アーケイド・ファイアの1st。制作時に次々と亡くなったメンバーの親族へ捧げられた葬送曲集として銘打たれているが、陰鬱な悲愴感はなくポジティブな力強さに満ちている。ニューウェーヴ、パンク、グラム、トラッドをオーケストラルに全力で奏でる大所帯編成で、ライヴでも目まぐるしくパート・チェンジをする喧噪っぷりが印象的。芯となる魅力はウィンとレジーナ夫妻の震えるほど情感たっぷりな歌声!世界への違和感を高らかに歌い上げ、ここではないどこかを目指して進むマーチングバンドのように儚さを残して過ぎ去っていく、不思議な世界観の作品です。


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The Strokes『Is This It』

00年代の最重要キーワード「ロックンロール・リヴァイヴァル」の端緒を開いたストロークスの1stアルバム。ヴェルヴェッツやテレヴィジョンの系譜を継ぐNYらしいインテリジェンスとスタイリッシュさを備えたシンプルなサウンドは、5人の立ち姿を含め「ロックンロールはカッコいい!」という価値観を時代に蘇らせました。めちゃめちゃタイトに作り込まれているのにしれっとラフに聴かせる演奏と、ジュリアンの気だるげな歌声が最高にクール。全11曲36分、B面からどんどん加速して駆け抜けていく構成もパーフェクト!リリースから20年近く経っても何度でも惚れ直してしまう、ロックンロールのカッコよさを永遠に証明し続ける一枚。


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Interpol『Turn On The Bright Lights * 』

ロックンロールとニューウェイヴを再起させた00年代初頭のNY。名門マタドールからデビューしたインターポールも、この都市の代表的バンドのひとつです。ポスト・パンクからネオ・サイケの流れを汲んだサウンドはダークでエレガント。苛立ちを抑え込むようなポール・バンクスの低く陰鬱な歌声は、当時イアン・カーティスの亡霊かと囁かれたものでした。デカダンな雰囲気を纏いつつも、タイトなドラミングとソリッドなギターが徐々に熱を帯び、バンド的ダイナミズムとライヴ感で詰め寄ってくる様相は実にスリリング!NYCの夜景を背にスーツに身を包んだ伊達男たち。その静かに熱いダンディズムに身が焦がれます。


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Modest Mouse『Good News For People Who Love Bad News』

デスキャブ、シンズなどなど00年代においてインディ・ロック勢が全米チャート上位に続々と名を連ねるように至ったのは、このモデスト・マウスの4thアルバムの存在が大きかったように思います。ひねくれたリフと切れ味抜群のカッティング、決して寄り添ってこないけど優しげなメロディ、見るからに気難しそうな仏頂面で吐き捨てるように歌う、アイザックの喜怒哀楽が入り混じった声!で、タイトルが「バッド・ニュースを好む人へのグッド・ニュース」ときたもんだ。インディ然としたバンドの特性を損なうことなくメイン・ストリームに存在感を示し、後続に道を作った功績は偉大。そして彼らは次の作品で全米1位を勝ち取るのです。


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Animal Collective『Merriweather Post Pavillion(UK)』

00年代後期、かの地NYブルックリンを中心にインディ・ロックが勃興。ダーティー・プロジェクターズ、グリズリー・ベアらと並んでその象徴的存在だったのがアニマル・コレクティヴです。NYエクスペリメンタルの担い手としてシーンに登場しながらフリー(ク)・フォークの支柱となり、作品ごとに音楽性や編成を変えてきた彼らは、本作にてもはや「アニコレはアニコレ」としか言いようがない領域に到達してしまいました。蜃気楼のようなサイケデリックな音響空間にキラキラと乱反射する音の粒子がなんとも眩く、フリーキーさを漂わせつつも、あくまでオーガニックでメランコリックなメロディには胸を打たれずにいられない。


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Radiohead『In Rainbows』

00年代の始まり、今までのロック・バンド然としたサウンドを捨て置き、エレクトロニカやIDMと共振する「Kid A」をリリースして世界を驚嘆させたレディオヘッド。その後「Amnesiac」「Hail To The Thief」を経て、生楽器とエレクトロニクスの有機的な溶け合いが円熟を極め、満を持して結実したのが本作です。とりわけクリーントーンのギター・アルペジオが息を呑むほど美しく印象的で、良い曲を良い音で鳴らすという境地を完璧に成した傑作。ダウンロード先行で尚且つ価格をリスナーに一任するという販売形態の革新性も大きな話題となり、その方法論が現在も影響を与え続けているのは確か。


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Beck『シー・チェンジ(+1/SHM-CD)』

90年代オルタナ・シーンを気ままに翻弄しながら牽引してきたベックが、00年代に入って最初にリリースしたのは至極真っ当な歌もの作。同じくナイジェル・ゴドリッチがプロデュースした「Mutations」のようなフォーキーなサウンドを基調としつつも、音の鳴り方によりフォーカスした繊細な作りで、流麗なストリングスとサイケな音像がもたらす奥行きあるサウンドスケープは、夢の中に置き去りにされたような孤独感を抱かせる。自身の失恋をもとに心の内をさらけ出した歌詞も痛切で、渋みのある低い歌声がここにきて本領を発揮。ベックのSSWとしての才が表面化したタイムレスな名盤。最高傑作に挙げる人が多いのもごもっともです!


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Antony & The Johnsons『I AM A BIRD NOW』

現在はアノーニと名を変えトランスジェンダーの表現者として影響力を広げているアントニー・ヘガティが、多くの人々に知られるきっかけとなった作品。何と言っても特筆すべきはあまりに特別な歌声!神々しくもどこか弱々しく、朗々と生への希求を歌い上げるその声には、あらゆる境界を越えた圧倒的な美しさが宿っています。室内楽のような穏やかでシンプルな演奏も慎ましやかで格調高く、死が常に身近に在ることを思い出させる暗く荘厳な世界観には畏怖すら覚えてしまうほど。キャンディ・ダーリングの写真を起用したジャケットの親和性を含め、アートとしての音楽が崇高に成立している指折りの傑作。


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