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私の「1960年代SOUL名盤」(渋谷店)

やっぱSAM COOKEだなとレビューしていきなりやり切った感が芽生えたのは内緒w。60年代のソウルミュージックをアメリカ全土から満遍なく選盤するよう心掛けましたが、個人的趣向はサザンソウルよりだなと感じました。この作品のCDが無いのかと残念に思う反面、LP新品で手に入るんだ!と思う事がしばしばあり、アナログ需要マジで上がってるのを実感。多分CDでもアナログでもある時に買わないといけない時代になってきましたよ!

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渋谷店/竹松 慶
古本とカレーが好きなオジサンです。フェイバリットタウンは勿論神保町。

Diana Ross & The Supremes『シュープリームス・ア・ゴー・ゴー <生産限定盤>』

野心家ベリーゴーディーの白人にもウケるブラックミュージックというコンセプトと、お抱えのソングライトチームH=D=Hの会心の仕事で、当時のチャートではあのビートルズをも脅かした不世出のガールズグループ。スプリームスのキャリアは70年代以降もメンバーチェンジを経て続くが、本作の”フローレンスバラード””ダイアナロス””メアリーウィルソン”体制が問答無用の黄金期。本来ブラックミュージックは魂の開放を歌うブルースに起源を置き派生すべきものであり、スプリームスの存在はビジネスの傀儡であった事は否めない。否めないが、人種を超えてそのキュートでカラフルでエレガントなポップアイコンとして世界を虜にした姿に、黒人社会が優越感を抱いたこともまた確かだろう。①③の特大ヒットを軸にレーベルメイトたちのカヴァー曲多数でモータウンのキャッチーなサウンドが結晶化した1枚。


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The Delfonics『ララは愛の言葉(La La Means I Love You)』

後のフィリーソウル(フィラデルフィア産の流麗なストリングスを用いたソウルミュージック)の原点であり、必殺のスイートソウルナンバー⑦”LA-LA MEANS I LOVE YOU ”で今尚フロアを甘く溶かし続けるコーラスグループ。70年代に隆盛を迎える所謂”甘茶ソウル”のスタイリスティックスやシャイ・ライツといったグループ達に、テナーリードのウイリアムハートが与えた影響は図り知れず。本作が68年デビュー作、前述の⑦の他は、バカラックナンバー➅⑨、アンディウィリアムスのカヴァー③を若き天才プロデュサー”トムベル”が激甘アレンジで聴かせてくれる。90年代以降のHIPHOPのサンプリングソースとしても多用されブラックミュージック界でも最大限のリスペクトを受ける重要グループ。


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Jackie Wilson『ベイビー・ワークアウト +8(LTD/RM)』

モータウンより一足先にブラックミュージックをポップスに落とし込み世界的なマーケットに売り込んでいたのがサムクックであり、シカゴソウルの名門”ブランズウィック”レーベルの看板シンガーであるジャッキーウィルソンでありました。サムクックに憧れたシンガーは星の数ほどいても、ライバルとして更には50~60年代に”ソウルミュージック”の先駈けとしてステージに立ったシンガーは彼一人だったのではないでしょうか。ボクサーとしての肩書きも持ちその軽やかな身のこなしで正に歌って踊れるスター、そのダンスには幼き日のマイケルジャクソンも魅了したと言われます。本作は63年発表サムクックの”ツイストで踊りあかそう”に対抗して作られたというコンセプト通り、ヒット曲⑥を始めゴキゲンな60’sダンスナンバーがズラリ。


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The Temptations『シング・スモーキー <生産限定盤>(LTD/RM)』

通称”テンプス”。モータウンには「H=D=H」という決定的なヒット曲を量産するソングライターチームがいましたが、まだ件のチームが稼働する前、初期モータウンでは「スモーキーロビンソン」がゴリゴリにヒット曲を書きました。本作はスモーキーロビンソンのペンによる曲のみを取り上げた65年セカンドアルバム。モータウンという枠を飛び越えて黒人ヴォーカルグループの地位と人気を世界的に押し上げたテンプスですが、そのキャリアはメンバーの入れ替えが激しいので、まずは本作で”絶対的リード眼鏡デヴィッドラフィン”の③⑥⑦、”ファルセットの鬼エディケンドリックス”の①④⑪⑫で二大唄将の歌声を堪能されたし。


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Ray Charles『ホワッド・アイ・セイ <完全生産限定盤>(LTD/RM)』

幼少期に緑内障で失明。一度は世界を視覚的に捉えた後、光を失うという想像を絶する闇に対峙した時私はきっと発狂するだろう。しかし、私の記憶にあるレイチャールズはいつも笑っていた。幾ら大金を手にしても、もう二度と朝日に目を細める事も出来なければ夜空に瞬く星を数える事も出来ないのに笑っていたのだ。長期間に渡るヘロイン中毒、また女性問題も多く抱え聖人君主とは程遠いレイチャールズがピアノを弾き歌を唄うという事に心から生きる喜びを実感できた証であろう。一枚オリジナルアルバムという事になれば59年作アトランティックからの「What'd I Say」。キャリアの最盛期は間違いなく60年代なので59年作だけど許して!語り継がれる表題曲①ですがParts 1 & 2両方収録されている本バージョンをお勧めします。後半盛り上りますので。スティーヴィーワンダーにも無限の勇気を授けたソウルパイオニア。


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Aretha Franklin『レディ・ソウル +4 <完全生産限定盤>(LTD/RM)』

幼い頃より教会でゴスペルを歌い、60年代初頭には一度ポピュラーシンガーとしてデビューするもまだまだ黒人の女性歌手という時代背景の足枷もありヒットを飛ばし世に出るには至らなかった。66年にアトランティックレーベルに移籍以降、現在に至るまで半世紀以上ソウルミュージックの女王として君臨する華々しいキャリアがスタート。その南部特有のブルースに根差した土臭いサザンソウルサウンドもアレサのゴスペルフィーリング溢れる歌唱によって神の声を聴く行為に昇華される。まさに本作「レディソウル」がその極みでありゴフィン&キング作の壮大なバラード⑤、ジョーサウスのトレモロギターが特徴的な豪快なリズムチューン①、サザンソウル然としたホーンセクションでメリハリを利かせた⑥と後世まで語られる名演がたっぷり詰まっている。今なおその歌声は“ソウルミュージック”の原点として羨望の眼差しを浴び続けている。


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Otis Redding『オーティス・ブルー <完全生産限定盤>(LTD/RM)』

サザンソウルの巨人。アレサフランクリンより一足先にサザンソウルをヒットチャートに送り込んでいたオーティスレディング。美しい藍色のジャケットが有名な3rdアルバム「オーティスブルー」はソウルミュージックのみならずロックファンからも支持される60年代音楽史における大金字塔。この前年にこの世を去ったSAMCOOKEのナンバー③⑥⑧、自前のヒット曲②、ストーンズのカヴァー⑩、テンプスのカヴァー⑦と、ブッカーTを中心とした鉄壁のバックに聴きどころ満載。そして本作のハイライトは⑤ "I've Been Loving You Too Long"、感情を絞り出すような歌唱に心打たれる必殺のバラード。間違いなくこの後の70年代のブラックミュージックを牽引することを誰もが確信していたが、この2年後飛行機墜落事故により早すぎる逝去。ニューソウルの時代をもしオーティスレディングが生きたならどんな歌声を聴かせてくれただろうか。悔恨の念は尽きない。


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Sam Cooke『ツイストで踊りあかそう(Blu-spec CD2/RM)』

ソウルという枠すら超えて人類史上五指に数えられるシンガーではなかろうか。ゴスペルをルーツにポップミュージックをソウルに昇華させた偉業は筆舌に尽くしがたい。サムクックはとても器用で懐が深く、白人の前で上品に歌うことも出来たし、黒人観衆を前に熱くコール&レスポンスもした。その二面性を上手く取り込んでいる本作をサムのオリジナルアルバムのベストとしたい。快活なジャンプナンバーが大半を占め、非常に聞き取りやすい発音で気が付けばこちらも一緒に歌って踊っている。サムクックの歌は遺伝子レベルで喜怒哀楽に訴えかけてくるのだ。①②④⑩あたりが有名曲という事になろうが、捨て曲が無いとはこのアルバムの事である。どこを切ってもサムクック節の62年作、早半世紀以上も、そしてこの先もずっとそのジャケットの優しい笑顔で我々の傍にいてくれるだろう。


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Sam & Dave『アイ・サンキュー <完全生産限定盤>(LTD/RM)』

ソウルミュージックの名門「スタックス」「アトランティック」を渡り歩く事になるマイアミのダブルダイナマイト”サム&デイヴ”。サムが高音、デイブが低音パートを担当し、アップにバラードにソウルの持つ直接的なパワーとポップネスを兼ねた一曲きっちり3分間の享楽を提供してくれる。本作がアトランティックからの最終作66年作、ヒットしたタイトル曲①、オーティスレディングのカヴァー③、その他もスタックスに代表されるメンフィスサウンドが洗練されたアベレージの高い楽曲が並ぶ。本作には収録されていませんが代表曲”SoulMan”が映画『The Blues Brothers』で取り上げられており、往年の名作で大変楽しめますのでこちらから入るのもアリ。


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Booker T. & The MG's『グリーン・オニオン <完全生産限定盤>(LTD/RM)』

ソウルミュージックと呼ばれるものは歌だけではなくそのサウンドの事も当然含まれます。北のモータウンに対して南のスタックス、”Booker T. & The MG's”はスタックスが産んだメンフィスに根差した泥臭くも熱いサウンドを提供するレーベル専属サウンドマシーン。オルガン:ブッカー・T・ジョーンズ、ギター:スティーヴ・クロッパー、ベース:ルイス・スタインバーグ、ドラムス:アル・ジャクソンという編成での62年デビュー作、まだ有名なドナルドダックダン(べース)加入前となりますがそのサウンドは既に完成されています。インストながらヒットチャートに送り込んだ表題曲①を始め、人の声は無くともブッカーTのハモンドアルガンが歌い倒すゴキゲンな名盤。


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タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年05月27日 00:00

更新: 2020年05月27日 17:30

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