こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

セール&キャンペーン

私の「<カルトの帝王>デヴィット・リンチの世界」(高松丸亀店)

タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年06月17日 14:58

闇と美女と50年代を愛する鬼才デヴィッド・リンチ。最近、天気予報を伝える謎動画を毎日アップし、界隈をザワザワさせているお茶目な彼ですが、彼の創る映画は本当に恐ろしい。何故なら彼の映画は大衆の中にいて人々が意識しない(したがらない)悪や恐怖、欺瞞に満ちた内面世界を強烈な作家性を以て描いているからです。そしてそれらはあまりに鮮烈な画で描かれるのと同時に実世界とも地続きな事象なので、観客の心にトラウマ的に留まり続け、映画を観る前と観た後では目の前の実世界さえも違って見えるのです。 そんな危険でアブノーマルなデヴィッド・リンチの作品の数々をご紹介致します。

Selected by

高松丸亀町店/ふ。
音楽と映画好き。特記事項無し。

 

デヴィッド・リンチ/リチャード・ファーンズワース『ストレイト・ストーリー デヴィッド・リンチ スタンダード・エディション(BRD)』

73歳の老人の元に、長年疎遠になっていた兄が病に倒れたとの報が入る。「もう一度、2人で星空を眺めたい」という願いを叶えるために、560kmもの道程を芝刈り機で目指す。 この映画を見た記者が、今までのリンチ作品のアブノーマルなイメージとはかけ離れたハートフルな作風に驚き その旨を本人に伝えたところ、「あのキタノだって『菊次郎の夏』を撮っただろう」と答えたという逸話も面白い。


仕様一覧はこちら⇒

カイル・マクラクラン『ツイン・ピークス ザ・テレビジョン・コレクション』

世界的大ブームを巻き起こしたテレビドラマ。カナダとの国境沿いの田舎町ツイン・ピークスで女子高生の死体が発見される。ローラ・パーマーの死体であった。街一番の美人で優等生だと思われていた彼女であったが、捜査が始まると、重度のコカイン中毒で 売春組織と繋がりがあり 大金を隠し持っていた事が分かる。誰がローラ・パーマーを殺したのか この平和な田舎町で一体何が起こっているのか。謎が謎を呼ぶ展開に当時の視聴者は釘付けになり、放映時間帯にはバーの売上が急落したと言われるほどの人気を博した。 1991年に一旦2シーズンで打ち切りになったものの、2017年に大幅にスケールアップしたツイン・ピークスThe Returnがスタート。ファンを悶絶させた。この作品以降、テレビドラマの様式を一変させたソープオペラの大金字塔。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/ジャック・ナンス『イレイザーヘッド 4Kリストア版 [Blu-ray Disc+DVD](DIGI)』

リンチの商業用長編映画デビュー作。 24時間工場の轟音が鳴り響く猥雑で悪夢的な街フィラデルフィアに住む若い男が彼女との間にできた見るもおぞましい姿の赤ん坊に苦悩する様を描く。 実際にリンチがフィラデルフィアの美大生だった頃、恋人との間にできてしまった子どもを巡り苦悩した話がベースになっている自伝的作品。子を持つ恐怖は誰しもが抱えるものであるから、テーマ的には大衆的と言える。しかし、その表現方法があまりにもシュールで奇怪なので観客を選ぶ傾向にある。彼が「カルトの帝王」と呼ばれる所以である。 また「工業に汚染される人間性」は、以降のリンチ作品においても一貫して描かれる重要なテーマである。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/ジョン・ハート『エレファント・マン(BRD)』

18世紀のイギリスに実在した重度の奇形を負った青年ジョゼフ・メリック、通称「エレファント・マン」の悲哀を描く感動作。 彼は読書をするし舞台も楽しむ。お洒落も嗜むし、人を愛する気持ちも持っている。しかし、外見が余りに異様なので何処にいても奇異の目で見られ、差別の対象になってしまう。涙声で「僕の見た目が普通だったら…。」と呟くシーンでは何度見ても胸が詰まる。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/シェリル・リー『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー 最期の7日間 4Kリストア版 [Blu-ray Disc+DVD](DIGI)』

ドラマ「ツイン・ピークス」前日譚。 ツイン・ピークスでテレサ・バンクスという少女が殺害された。FBIの捜査官も駆けつけるが捜査は難航。解決しないまま約1年が経った頃、ローラ・パーマーの身辺で不穏な事件が起こり始める。ドラマ版では見られなかったローラの人間性、乱れた生活が描かれる。 またデヴィッド・ボウイ、キーファー・サザーランドらもゲストキャラクターとして出演している。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/ナオミ・ワッツ『マルホランド・ドライブ 4Kリストア版 [Blu-ray Disc+DVD](DIGI)』

ハリウッド内幕モノといえば「サンセット大通り」や「何がジェーンに起こったか」を思い起こすが、その2作にオマージュを捧げたのがこの「マルホランド・ドライブ」である。 スターを夢見てハリウッドにやって来たベティーは交通事故で記憶を失った女と出会う。 リタと名乗るその女のカバンには大金と鍵。この女は何者なのか。その謎を追い、ハリウッドを駆け巡る。 華やかなハリウッドスターの裏にはその何倍もの夢破れた人間がいる。ハリウッドはそんな人間の悪霊と怨念が渦巻く伏魔殿なのかもしれない…。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/ビル・プルマン『ロスト・ハイウェイ 2Kリストア版 [Blu-ray Disc+DVD](DIGI)』

「俺はカメラが嫌いだ。記録や記憶は俺自身が俺なりの方法でやる。」 記憶にない妻殺しで死刑判決を受けたフレッドが獄中で倒れる。翌日目を覚ますと全くの別人のピートという若者になっていた。即釈放されピートとしての生活をおくるのだが、時折り妻殺しのフレッドとしての記憶が蘇ってくるのだった。 エドガー・G・ウルマー監督の「恐怖のまわり道」を下敷きに、自分の都合の良いように記憶を書き換えていく男の暴走、噛み合っているようで噛み合わない難解なストーリーの迷宮を楽しむミステリー作品。


仕様一覧はこちら⇒

OST『ツイン・ピークス オリジナル・サウンドトラック』

デヴィッド・リンチが音楽面において、全幅の信頼を寄せるのがアンジェロ・バダラメンティである。2人の出会いは長編3作目の「ブルー・ベルベット」。イザベラ・ロッセリーニ(大女優イングリッド・バーグマンの実娘)の歌唱シーンをコーチするために召集されたのがきっかけである。結局映画本編のスコア全てを任され、以降2人は度々タッグを組むことになる。 その2人のタッグが極致に達したのが、このツイン・ピークスのサントラである。1度聴いたら忘れられないあのテーマ曲、50年代風ポップスをどこか不穏にアレンジした楽曲、ジュリー・クルーズをボーカルに迎えた神聖なバラードetc…。異世界感としか形容しようがない、唯一無二のサントラである。当サントラはドラマのヒットを支え、1991年にグラミー賞を受賞している。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/カイル・マクラクラン『ブルーベルベット<オリジナル無修正版>(BRD)』

冒頭、青空、白いフェンス、綺麗な花々。優しそうな消防士に、元気な子供たちetc…。牧歌的な田舎町の様子が映し出される。がしかし、徐々にカメラが草むらへとズームしていくと、大量の昆虫たちが共喰いを繰り広げていた。これからの物語を象徴するような強烈なオープニングで始まる本作は、リンチの最高傑作である。 入院中の父のお見舞いに行った帰りに青年は削ぎ落とされた耳を拾う。その耳の謎を追ううちに、一見平和で牧歌的な田舎町に潜むアブノーマルな世界に足を踏み入れてしまう。暴力しか表現手段を持たないデニス・ホッパー演じる悪役の戦慄、以降リンチと組むことになるアンジェロ・バダラメンティの音楽が作品に華を添える。


仕様一覧はこちら⇒

デヴィッド・リンチ/ニコラス・ケイジ『ワイルド・アット・ハート(BRD)』

若い男女が駆け落ちをする。それを病的に阻止しようとする彼女の母親。無軌道な若者と大人の闘争というニューシネマ的テーマだが、彼らには全くもって悲壮感や陰が無い。2人にあるのは暴力とセックス、ドラックとエルヴィス・プレスリー。障害を蹴散らしながら2人にとってのエメラルド・シティ、カリフォルニアを目指す様はまさに純愛。 「オズの魔法使い」のイメージが端々に織り込まれいるので、お伽話的な幻想感が終始漂う。 ちなみに本作は1990年のカンヌでパルム・ドールにも輝いている。


仕様一覧はこちら⇒

「私の「<カルトの帝王>デヴィット・リンチの世界」」一覧はこちら。