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シャムキャッツが気になっている音楽

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2011年12月01日 16:45

更新: 2011年12月01日 16:45

ソース: bounce 338号(2011年11月25日発行)

文/金子厚武


ここではバンドのルーツ、また『GUM』に影響を与えたアーティストを探ってみました。まず、夏目が「理想とするバンド」として名前を挙げるのが、ラーズとペイヴメントである。

「ラーズは全部の楽器がパーカッシヴに鳴って曲が構成されてて、そこにクセのあるヴォーカルがいるっていうのが好き。ペイヴメントはセーターが解けかかってる感じっていうか(笑)。(シャムキャッツと)サウンドが似てるって言われるので聴いたら、好きになりました」(夏目)。

もともとローファイを意識していたわけでも、USインディーが明確なルーツというわけでもないが、近年のUSインディーはやはり好きだという。

「母親がバレエをやってて、バレエ音楽が家でずっとかかってたのでクラシカルな感じも自分のなかにあるんです。ダーティ・プロジェクターズはそういう部分も含めて大好き。わかりやすいリズムよりも、グニャグニャした感じっていうのかな」(菅原)。

空間系のエフェクトを多用したサイケデリックな菅原のギターは、実際に夏目が好きだというトロ・イ・モワなどのチルウェイヴ系を連想させ、またアコギの指弾きとピック弾きを重ねて絶妙な揺らぎを作り出した“サンシャイン”でのプレイは、「〈White Album〉に入ってるポール(・マッカートニー)のソロみたいな感じ」を意識したそうだ。

一方、夏目がソングライティングで大事にしているのは〈童歌的な感覚〉だそうで、ジャンルは違うがTenniscoatsやジョナサン・リッチマンにもその感覚があるという。

「簡単な言葉で、なおかつ暮らしに根付いてる感じがいいなって。あんまりゴチャゴチャさせたくないから、曲もなるべく3分ぐらいにしてるし」(夏目)。

エキゾティックな“しばらくひとりでいたい”には、ceroの高城晶平が働くカフェ〈Roji〉で知ったという80年代のニューウェイヴ・バンド、チャクラからの影響も。今日も彼らは気の合う仲間と呑みながら、新しい音楽を吸収しているに違いない。



▼関連盤を紹介。

左から、ラーズの90年作『The La's』(Polydor)、ペイヴメントの92年作『Slanted And Enchanted』(Matador)、ダーティ・プロジェクターズ+ビョークの2011年作『Mount Wittenberg Orca』(Domino/HOSTESS)、トロ・イ・モワの2011年のEP『Freaking Out』(Carpark)、ビートルズの68年作『The Beatles』(Apple)、Tenniscoatsの2007年作『Tantan Therapy』(WEATHER/HEADZ)、ジョナサン・リッチマンの2010年作『O Moon, Queen Of Night On Earth』(Vapor)、チャクラの80年作『チャクラ』(ビクター/Solid)

 

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