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いま聴くべきディスクガイド

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2012年02月29日 18:00

更新: 2012年02月29日 18:00

ソース: bounce 341号(2011年2月25日発行号)

文/出嶌孝次



THUGMINATI 『NEW WORLD MURDER THE MIXTAPE』 R-RATED(2012)

THUG FAMILYの活動で知られたT.O.P.がDJ 8MANと組んだ新ユニットのミックステープで、この3月より一般流通をスタート! エクスクルーシヴも大盛りに危険すぎる世界を覗かせてくれる。空手学校を経て契約したSMITH-CNやGAZZILAの動向も気になるし、今年のR-RATEDは一段とヤバそうだ。

 

A-THUG 『BRIGHT SON』 O44G(2011)

いろいろ待たれていたSCARSのリーダーが、シングル発表やSEEDAとのコラボを経てようやく出した復活作……にして待望のファースト・アルバム。ズルムケな話芸をユーモアに昇華した極上のギャングスタテイメントとしか言えない。ここにT.O.P.を迎えた延長で、お隣のTHUGMINATI盤にも登場しているのでチェックを!

 

ROUNDSVILLE 『RUNNING ON EMPTY』 BROWN CORDLER(2012)

ハイセンスなトラックの洒脱さからジャジー系ブームの文脈で語られすぎてしまった前作から3年。この2作目では適度なルーズさがかっこいいラップ面からもセンスの良さを伝えてくる。SIMI LAB組やFIND MARKETの柔軟なフロウも杉山未紗らの歌もモア・ディープに融和した、深夜に聴きたくなる良作だ。

 

DIORI a.k.a. D-ORIGINU 『Spread Your Wing』 Next(2011)

もっと評価されてもいいトラックメイカーの初ソロ作。流れを読んだ人選の妙というプロデューサー的な視点もありつつ、歌モノも含めたそれぞれへのビート対応力がよくわかる内容にパッケージされている。ラップ曲ではKEN THE 390とKLOOZのモテそうな“Green Light”もいいが、AKLOの“Just Move It”がやはり良すぎる!

 

KEN THE 390 『THE BEST OF COLLABORATION』 DREAM BOY(2012)

過去のコラボ群をラッパー/シンガー編に分類した2枚組ベスト。ラッパー盤での目玉は、やはり自身のレーベル立ち上げを記念したシングル“ガッデム!!”の東京(CHERRY BROWN、AKLO、晋平太)と大阪(MINT、R-指定、ERONE)ヴァージョン収録だろう。今後も型にはまらない動きに期待したい。

 

VARIOUS ARTISTS 『SPECIAL DELIVERY PT. II』 FOREFRONT(2012)

東京・渋谷の人気イヴェント〈NEVER BROKE〉からのエクスクルーシヴなシリーズ第2弾。A-THUGとY'Sが昨今のクラブ取り締まりに対して申し立てる、JIGGプロデュースの“CAN'T STOP DA PARTY -SAVE DA CLUB”を導入に、ZEUSとVIKN、G.O.Kによるサイファーなどを収めたロウな一枚だ。

 

FUKK 『PROCEED』 23(2012)

埼玉でG.M.P.MC'Sを率いるラッパーが初の公式ソロ作をリリース。EGOやSQUASH SQUADのLOOTAといったゲストの人選もポイントながら、キャリアのある本人のカタいパンチラインが魅力の核だろう。YING YANGのISH-ONEとSAGGAがそれぞれプロデュースした曲が良好。あのソウル・フォー・リアルのメンバー参加にも驚き。

 

B.D. 『ILLSON』 Pヴァイン(2012)

TETRAD THE GANG OF FOURで活躍するILL伝道者のセカンド・ソロは、黒くて野太いトラックの滋養をたっぷり吸収した抗し難い佳作。最近とみに好演の目立つKGE THE SHADOWMENやVIKNはもちろん、“SPACE OAFU”で黒い好演を見せるNIPPSなど、各々のフレッシュネスは世代じゃない部分で判断したいところだ。

 

HIGH5 『FINAL FIVE』 ハリテinc.(2011)

イワックリンこと岩国を拠点とするT.R.E.A.M.な群れのさよならアルバム。ポチョムキンも馳せ参じたマイアミ・ベース“SUKI SUKI ASS NOW”が何より最高……ではあるけれど、どうしようもなく愉快犯な5MCの振る舞いはクールさ満点。Cherry Brownの客演した“どぶろくRAP”など、旬なLil'諭吉の手による4曲も聴きモノだ。

 

KEMUI 『Deadliest Catch』 Pヴァイン(2011)

名を知られはじめてから初作『BLUE SCREEN』までも時間がかかったが、間にINNER SCIENCEとのコラボなども挿みつつ、この2作目も実に4年ぶりの登場だ。漢とRUMIの参加した“破壊と再生 Part.2”という目玉曲だけじゃなく、独歩するリリシストの冷静な視点から綴られた全編がハイライト。CIAZOOも参加。

 

万寿 『RAP LA BOOGIE』 PYRAMID(2011)

UMBでの活躍やHAIIRO DE ROSSI“S.K.I.L.L.Z”への参加で名を上げた横須賀のラッパー。この2作目ではそのHAIIROやTAKUMA THE GREATらがお返し参戦した“大車輪”や、レゲエDJたちとのコラボも交え、ストイックなだけじゃない語り口がアグレッシヴに解き放たれている。ソウルフルでライフサイズな佳作だろう。

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