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LEGEND OF SLOWHAND――〈ギター・ヒーロー〉はいまも有効か?

 

ロック界において〈ギター・ヒーロー〉という形容が死語になりつつある今日この頃。その元祖たるクラプトンも、若いリスナーからは単なる〈枯れた風情のギターおじさん〉と思われている節がある。しかし、それでもブルースブレイカーズ〜クリーム時代の、ギブソンとマーシャル・アンプの組み合わせによる太く歪んだヘヴィーなサウンドや、ソロ以降でのストラトキャスターによるドライかつ繊細なトーンなど、彼の革新的なプレイが後続に与えた影響は尋常でなく大きい。

最近ではオリアンティが出世作『Believe』のデラックス版でクリーム“Sunshine Of Your Love”を勢い良く披露していたし、バカテクなうえに歌も器用にこなすジョン・メイヤーはそのバランス感覚においてソロ期のクラプトンの後継者を思わせる。さらに、デレク&ザ・ドミノスから名前を取ったデレク・トラックスやロバート・ランドルフあたりは、クラプトンとの競演を経て新たなブルース・ロックの地平を切り拓いていることも追記しておくべきか。また、アコギ片手に渋いルーツ音楽を現代的な解釈でブチかましたジェイク・バグは、10代でブルース道を追求しはじめた若きクラプトンの姿とダブったりして……。彼らクラプトンの子供たち(と言い切ってしまおう)の活躍が、新たなギター・ヒーロー伝説の幕開けとなることを期待したい。

 

▼関連盤を紹介。

左から、オリアンティの2009年作のデラックス・エディション『Believe(II)』(Geffen)、ジョン・メイヤーの2012年作『Born And Raised』(Columbia)、ジェイク・バグの2012年作『Jake Bugg』(Mercury)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2013年04月23日 17:50

更新: 2013年04月23日 17:50

ソース: bounce 353号(2013年3月25日発行)

文/北爪啓之

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