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特集

DISCOGRAPHIC ERIC CLAPTON



エリック・クラプトンを知るための11枚



ERIC CLAPTON 『Eric Clapton』 Polydor(1970)

みずから歌うことへの照れ臭ささなのか、やや俯き加減のジャケが初々しいソロ・デビュー作。デラニー&ボニーやレオン・ラッセルなど多くの仲間たちに囲まれて、US南部への思いを露わにしたスワンプ・ロックを展開。青臭く純朴な歌声も、いま聴くと新鮮だ。

 

DEREK AND THE DOMINOS 『Layla And Other Assorted Love Songs』 Polydor(1970)

USルーツ音楽への憧憬と、ジョージ・ハリソン夫人であるパティ・ボイドへの横恋慕がスパークした、スワンプ・ロックでありながら英国ポップ的なしみったれ風情も漂う傑作。恋に悩むエリックを手助けしたのは、デュアン・オールマンをはじめとする米国の心優しき男たちだ。

 

ERIC CLAPTON 『461 Ocean Boulevard』 RSO/Polydor(1974)

ドミノス解散〜重度のヘロイン中毒というボロボロ期を経て、全米チャート1位をマークした復帰作。ボブ・マーリー“I Shot The Sheriff”のカヴァーに顕著なレゲエのフレイヴァーと、どこか突き抜けたように乾いたレイドバック感覚が、全編を緩やかに覆っている。

 

ERIC CLAPTON 『Slowhand』 RSO/Polydor(1977)

売れっ子のグリン・ジョーンズをプロデューサーに迎えての一枚。ブルース色が後退したぶん、サウンドの洗練度はグッと増している。名ラヴソング“Wonderful Tonight”が象徴するように、良い塩梅にリラックスした朗らかな雰囲気が印象的だ。

 

ERIC CLAPTON 『August』 Duck/Warner Bros.(1986)

シンセの大胆な導入で賛否の嵐を呼んだ85年作『Behind The Sun』に続く、フィル・コリンズのプロデュース作。前回の反省なのか、シンセに代わってブレッカー兄弟らのホーン・セクションがサウンドの要に。音作りはコンテンポラリーだが、いつになく力強い歌唱が光る。

 

ERIC CLAPTON 『Journeyman』 Duck/Warner Bros.(1989)

〈旅する男がやっと辿り着いた安住の地〉とでも表現したくなる、精神的なタフさと充実感に溢れた80年代屈指の力作。ほぼカヴァーか他者からの提供曲で、チャカ・カーンらゲストも超豪華、曲調だって雑多スレスレの多彩さだが、散漫さは微塵もない。これぞ大人のロック。

 

ERIC CLAPTON 『Unplugged』 Duck/Warner Bros.(1992)

全編アコギによるMTVのライヴ盤。ブルースの古典ナンバーが中心だが、亡き息子に捧げた“Tears In Heaven”や、渋いアレンジを施した“Layla”など自作曲も聴き逃せない。18年ぶりに全米1位を獲得した本作の影響で、空前のアンプラグド・ブームが巻き起こることに。

 

ERIC CLAPTON 『Pilgrim』 Duck/Reprise(1998)

前年の特大ヒット“Change The World”(ワイノナ・ジャッドのカヴァー)は未収録ながら、そのぶん珍しくほぼオリジナルで固めているのが嬉しい。自己の内面を投影した詞といい、ギターより歌を前に出した作りといい、シンガー・ソングライターとしての魅力が際立った一枚。

 

ERIC CLAPTON 『Reptile』 Duck/Reprise(2001)

クラプトンは気合いを入れていない時のほうが意外と良い仕事をするが、本作はその好例。洒落たインストに始まり、ブルース、ソウル、ラグタイムなど、どのナンバーも軽やかな風情が実に心地良い。ジェイムズ・テイラーのカヴァーなんて70年代じゃ考えられなかったよな。

 

ERIC CLAPTON 『Back Home』 Duck/Reprise(2005)

前作『Reptile』に輪をかけてリラックスした雰囲気で、ブルース色を抑えてポップ性を押し出した、キャリア中でもっとも明るく開放的な作品じゃなかろうか。SMAPの日本語カヴァーでお馴染みな“Say What You Will”など、久しぶりにレゲエが飛び出すのもニヤリ。

 

ERIC CLAPTON 『Clapton』 Duck/Reprise(2010)

“Autumn Leaves”をはじめ、半数近い楽曲がジャズのスタンダードで占められたこの作品は、ジャジーな意匠を纏ったアダルトなポップスといった趣だ。間に挿まれるブルース・ナンバーなども抑制を利かせた仕上がりで、滋味深いヴォーカルが映える。

 

OTHERDISCOGRAPHIC

ALBUM
『There's One In Every Crowd』
(1975)
『No Reason To Cry』(1976)
『Backless』(1978)
『Another Ticket』(1981)
『Money And Cigarettes』(1983)
『Behind The Sun』(1985)
『From The Cradle』(1994)
B.B. KING & ERIC CLAPTON 『Riding With The King』(2000)
『Me And Mr. Johnson』(2004)
『Sessions For Robert J』(2004)
J.J. CALE & ERIC CLAPTON 『The Road To Escondido』(2006)
『Old Sock』(2013)

LIVE ALBUM
『Eric Clapton's Rainbow Concert』
(1973)
『E.C. Was Here』(1975)
『Just One Night』(1979)
...and more!



カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2013年04月23日 17:50

更新: 2013年04月23日 17:50

ソース: bounce 353号(2013年3月25日発行)

文/北爪啓之

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