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耳で聴いたピープル・トゥリー(1)――ナイン・インチ・ネイルズをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2013年09月04日 18:00

更新: 2013年09月04日 18:00

ソース: bounce 358号(2013年8月25日発行)

文/柴田かずえ、出嶌孝次、山口コージー、山西絵美



ナイン・インチ・ネイルズをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ



NIN_2006_A



1 MARILYN MANSON 『Portrait Of An American Family』 Nothing/Interscope(1994)

トレントが立ち上げたレーベルの第1弾アルバム。マンソンの作品中でもっともヘヴィー&メタリックな内容なのは、社長みずから共同プロデュースにあたった成果か。なお、兄弟のように慕い合っていた2人はその後仲違い。一時は関係修復の兆しも見せたのだが……両者とも陰険そうだしな! *山口

 

2 CRYSTAL CASTLES 『(III)』 Fiction/Polydor(2012)

アルバム・デビュー前からTwitterで絶賛し、ツアーの前座に起用するなど、クリキャスに対して熱烈なラヴコールを送ってきたトレント。もともとウィッチ・ハウスの先駆けとも言えるダークな音を鳴らしていたが、作品ごとにオカルト度はアップしていき、NINチルドレンとして逞しく成長している。*柴田

 

3 DAVID LYNCH 『The Big Dream』 Sunday Best(2013)

作品を通して破壊的な世界を描く両者の相性は抜群で、映画「ロスト・ハイウェイ」のサントラをトレントが手掛けるなど、幾度となく仲の良さを見せつけてきた。最近もリンチはNIN“Came Back Haunted”のPV監督を務め、このたびの復活を祝福。〈狂気〉をキーワードに結ばれた蜜月はまだまだ続く! *柴田

 

4 M83 『Hurry Up, We're Dreaming』 Naive(2011)

『Hesitation Marks』でも大活躍のロビン・フィンクをはじめ、このアルバムにNINの新旧関係者が多数関与していたことには驚かされた。が、閉塞感や逃避願望を強く打ち出したサウンドという意味で、M83らの奏でるドリーミーなエレクトロ・シューゲイザーとNINはそう遠くはないのかもしれない。*柴田

 

5 LIMP BIZKIT 『Chocolate Starfish And The Hot Dog Flavored Water』 Flip/Interscope(2000)

本作収録曲で“Closer”を引用し、NIN愛を公にしたリンプ。一方のトレントは“Starfucker Inc.”で彼らを槍玉に上げ、以降もたびたび批判するなど気に入らない様子です。それでもウェスはNINのメンバーを集めて作品を発表したり、新作を同日リリースした際にはNINを買うようファンに促したり、ハート強すぎ! *山西

 

6 DAVID BOWIE 『Outside』 Arista(1995)

“Closer”でイギー・ポップ“Nightclubbing”をサンプリングしたり、トレントのボウイ愛は言うまでもないが、リンチ経由で90s的な猟奇性に興を抱いた御大がNINに惹かれるのも必然だった。モロにNIN風な本作からは“The Hearts Filthy Lesson”を、次作からは“I'm Afraid Of Americans”をトレントがリミックス。*出嶌

 

7 QUEENS OF THE STONE AGE 『...Like Clockwork』 Matador(2013)

攻撃性&知性溢れる音像に相通じるものを感じたか、デイヴ・グロール監督映画のサントラ用にバンドを組むなど、最近のジョシュは何かにつけてトレントとツルんでいる印象。QOTSA作品にも2枚連続で招き、特にこの最新作ではプロデュースまで依頼したんだとか。NINの作業もあって頓挫したけど、次作はぜひ!! *山口

 

8 DR. DRE 『2001』 Aftermath/Interscope(1999)

トレント監修の暴虐サントラ『Natural Born Killers』にドレー絡みの音源が多数選ばれるという前置きもありつつ、『The Fragile』収録の“Even Deeper”ではドレーが唐突にミックスを担当している。音響や音像へのセンスもビジネスマンとしての才覚も両名に共通した点だと思うが、リリースにあたっての長考ぶりは……。*出嶌

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