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耳で聴いたピープル・トゥリー(2)――ナイン・インチ・ネイルズをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2013年09月04日 18:00

更新: 2013年09月04日 18:00

ソース: bounce 358号(2013年8月25日発行)

文/柴田かずえ、出嶌孝次、山口コージー、山西絵美



9 SKRILLEX 『Bangarang』 OWSLA/Big Beat/Atlantic(2012)

昔の恥ずかしい映像が流出した際、〈スクリレックスの髪型は俺の真似だから著作権を払うべき〉と照れ隠しのようにつぶやいたトレント。対して若造は〈それってNINの著作権? もしくは(NINの前身である)エキゾティック・バーズ?〉と粋な返し! ブロステップ人気の立役者もやはりトレント信者だったか。*山西

 

10 HURTS 『Exile』 Epic(2013)

トレントも愛して止まないUKニューウェイヴ直系の妖しげなシンセ・ポップを鳴らしたデビュー作から一歩踏み込み、この2作目ではインダストリアルへのアプローチがそこかしこに。甘美でありながらも重く沈んだサウンドは、本人たちもコメントしている通り制作時にNINを聴きまくっていた賜物だろう。*柴田

 

11 HOW TO DESTROY ANGELS 『Welcome Oblivion』 Columbia(2013)

NINでは表現できなかったことを形にすべく、トレントが嫁のマリクイーン(元ウェスト・インディアン・ガールズ)らと始動させたプロジェクト。妖艶なウィスパー・ヴォイスやヒステリックなシャウトが蠱惑的なエロティシズムを醸し出す。ここにはドロドロした人間の性的欲求が渦巻いて……。*柴田

 

12 TIGA 『Sexor』 Different/PIAS(2006)

本作でNINのデビュー曲“Down In It”をカヴァーしているティガだが、直接の影響源というよりは、DJミックスで用いたソフト・セルやジョイ・ディヴィジョンなど、レコード棚の中身がトレントのと似ていると言ったほうが適切なのかも。そんな両者はDFAのリミックス集で名を連ねるというニアミスもあった。*出嶌

 

13 THE KNIFE 『Shaking The Habitual』 Brille(2013)

常に高感度アンテナを張っているトレントの耳に留まり、この兄妹がNINのリミックスを任されたのは2007年。当時ありがちなエレポップ・デュオとみなされることも多かったが、ドローンや工業ノイズを用いて奇妙な電子音楽を創造した本作が評論家筋から大ウケ! トレントの目に狂いはなかったね! *山西

 

14 QUEEN 『News Of The World』 EMI(1977)

“We Will Rock You”をサンプリングしながら“Get Down, Make Love”をカヴァーし、クイーン好きを唸らせたこともあるNIN。そのトピックだけでもトレントがいかにこの名盤を愛しているかわかるだろう。世の中の光と影を表現するここでのフレディの歌唱が、ペンシルヴァニアの田舎青年に与えた影響はデカイ! *山口

 

15 LEONA LEWIS 『Glassheart』 Syco/J(2012)

アルバムへの繋ぎとして配信されたEP『Hurt』の表題曲はNINのカヴァー。当時、失恋直後だった自分に歌詞を重ね合わせていたんだとか。で、そこでのムードを引き継ぐように、本作では感傷的なマイナー調の旋律と痛々しい歌詞が多く見受けられます。ソングライターとしてのトレントが好きならハマるかも! *山西

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