COLLABOS
憧れの先輩と、気の置けない仲間と、はたまた何となくノリで合体してみたら、新たな扉が開いちゃった!的な、嬉しい音楽の化学反応は2013年もあちらこちらに!!
STEVE ARRINGTON X DAM-FUNK 『Higher』 Stones Throw
元スレイヴの伝説的ファンカーと現行ブギー・ファンクの奇才による数年越しのプロジェクトがついに完成。空前のブギー・ブームとなった2013年だが、このシーンを支え続けたデイムのブギー濃度は他の追随を許さない。*林
I AM LEGION 『I Am Legion』 Par Excellence/Division/OWSLA
グライム名曲を生んだフォーリン・ベガーズとノイジアのコラボが、本格的プロジェクトとして始動。2013年屈指の重厚なベースを備えた“Choosing For You”をはじめ、サウンドのインパクトはこの年最大級だった! *青木
BEN HARPER WITH CHARLIE MUSSELWHITE 『Get Up!』 Stax/Concord
ベンたっての希望で実現した名ハーピストとの共演盤。スライド・ギターとハープが手加減抜きで繰り広げるブルース真剣勝負が渋く熱く、昨今のUSルーツ回帰作と比べても本気度の高さは別次元だった。*北爪
PAUL ANKA 『Duets』 Legacy
トニー・ベネットを真似たのか、この大エンターテイナーもレオン・ラッセルやマイケル・ブーブレなど豪華ゲストを迎えてデュエット集に挑戦。特にマイケル・ジャクソンと共作した“This Is It”での2人の擬似共演が話題となった。*北爪
ELVIS COSTELLO AND THE ROOTS 『Wise Up Ghost』 Blue Note
コステロの近作がカントリー風の落ち着いたものだったので、余計に驚いた組み合わせだ。グルーヴ感のある演奏に導かれたリズミカルな歌がカッコ良い。やっぱりルーツは大物を立てるのが上手だね。*北爪
WILLIE NELSON 『To All The Girls...』 Legacy
2枚の作品を発表して80歳の節目をみずから祝った御大。こちらはノラ・ジョーンズやシェリル・クロウらとの共演盤で、男としても歌手としてもまだまだ現役だってことをアピールすべく、優しい声で淑女をリードする姿がイカしてた。*赤瀧
BudaMunk×Takumi Kaneko×mimismooth 『First Jam Magic』 Jazzy Sport
ソロもコラボも並行して膨大な作品を投下するBudaMunk関連の代表ってことで、このグッド・ヴァイブなトリオ作を紹介。ネオ・ソウルな展開を演出する金子巧はピアノ・ソロ作も美しい内容でした。*出嶌
キムウリョンと45トリオ 『キムウリョンと45トリオ』 origami
初ソロ作も発表した元cutman-boocheのフロントマンが、SWING-O率いるジャム・バンドと組んだ一枚。男泣きを誘うソウルフルでブルージーな曲揃いで、三好鉄生のカヴァー“涙をふいて”は特にグッときた。*桑原
BiS階段 『BiS階段』 avex trax
初音ミクとの初音階段による2作品も話題だった非常階段ですが、次に組む相手がBiSとは! 暴音に溢れる流石の瞬発力でした。なお、螺旋階段のレアな復刻、JOJO広重の『生きている価値なしBOX』など、リイシュー面でもお宝はあれこれ……。*出嶌
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