SOUND TRACK
通常のアーティスト作品とはまた違う趣を楽しめるのがサントラの醍醐味。映画/ドラマの世界観を彩るものとして、本編のサブテキスト的に聴くのはもちろん、音楽自体を楽しむのもアリでは?
『DJANGO』 Universal Republic
ジョン・レジェンドの歌やリック・ロスのラップも、モリコーネの名スコアを挿んで聴くと、途端に埃っぽくハードボイルドに。「アイアン・フィスト」とはまた違う形でのタランティーノのブラック・スプロイテーション・オマージュ。*池谷
『コピンク* コピンクス! メロディーズ〜star chart〜』 アップフロントワークス
配信人気を博した謎のアーティスト……というか、静岡ローカルの番組テーマ曲をまとめたもの。ピュアな歌唱を響かせる宮本佳林はJuice=Juiceでデビューし、作詞を担った児玉雨子も注目されましたね。*出嶌
『SPRING BREAKERS』 Big Beat/Atlantic
ハーモニー・コリン監督の刺激的なブッ飛び映画を元レッチリのクリフ・マルティネスと共に音像化したのはスクリレックス! これほどの話題作への起用は、彼とEDMムーヴメントの成功の大きさを物語るものでもあった。*青木
『THE GREAT GATSBY』 Interscope
1920年代のモダンと現行アーバンの交錯や、ビヨンセとアンドレ3000がエイミーをカヴァーするといった驚きのコラボなど、映画のテーマに沿いつつサントラという特別な舞台を活かした豪奢な内容。総指揮を執ったジェイ・Z恐るべし。*池谷
『LAWLESS』 Masterworks
1930年代のヴァージニア州を舞台としたギャング映画「絶望のバージニア」の音楽は、ニック・ケイヴが手掛けた。ウィリー・ネルソンやエミルー・ハリスらUSルーツ界の大物が名を連ね、毛色の変わったアメリカーナ・サウンドが目白押しだ。*桑原
『箱入り息子の恋』 スピードスター
「聖☆おにいさん」や「地獄でなぜ悪い」など2013年は出演作の公開が相次いだ星野源の初主演映画は、親しき仲間の高田漣がサントラを担当した。ほのぼのとしつつもセンチメンタルなスコアで、細野晴臣が歌う主題歌“熱の中”がこれまたイイ味わい。*桑原
『あまちゃん 歌のアルバム』 ビクター
社会現象になった「あまちゃん」は、優れた音楽ドラマでもあったことを伝える楽曲集。潮騒のメモリーズやGMT5らのナンバーは、2013年を代表するアイドル・ソングと言えるだろう。しかし、鈴鹿ひろ美の歌がないのは惜しまれる。*桑原
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