こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

DISCOGRAPHIC GEORGE DUKE(2)――ジョージ・デュークを知るための14枚



THE CLARKE/DUKE PROJECT 『The Clarke/Duke Project』 Epic(1981)

盟友スタンリー・クラークとのプロジェクト作第1弾。ジョン・ロビンソンやジェリー・ヘイを従えた主役の2人が、マルチな才の限りを尽くして超ポップな表現を楽しみまくっているのが良い。当時のLAらしいコンテンポラリー作法を極めた“Sweet Baby”など名曲揃い。*出嶌

 

GEORGE DUKE 『Dream On』 Epic/ソニー(1982)

エピック入社以降のソウル/ファンク・マナーに磨きをかけたキレ味抜群のブラコン快作。爽やかな裏声が轟くダンサー“Shine On”を筆頭に新時代の到来を告げるような勢いに溢れ、77年作の表題曲を再演した“Son Of Reach For It”ではキャリアの節目を印象づけた。*林

 

GEORGE DUKE 『Guardian Of The Light』 Epic/ソニー(1983)

ミュージカル・ファンタジーをめざしたコンセプチュアルな内容ながら、ポップな音世界は前作を受け継ぐもの。ただし、クインシー・ジョーンズ人脈を起用し、電子楽器を駆使して紡ぎ出すグルーヴはスマートで、スケールも大きい。パティ・オースティンも参加。*林

 

GEORGE DUKE 『Rendezvous』 Epic/ソニー(1984)

エピックでのソロ最終作は、ジェリー・ナイト作の表題曲のようなポップ・ファンクや甘いスロウ・バラードでソウル・スタイリストぶりを発揮。打ち込みを通過した精度の高い人力演奏に柔らかな声を乗せていく心地良さは、機材を熟知した彼だからこその技だろう。*林

 

GEORGE DUKE 『Cool』 Warner Bros.(2000)

92〜2000年のワーナー期5作はお手軽なボックスで入手が容易! 80年代の権威が大人の市場向けにリフォーマットされた時代の産物……つまり、いまならオーセンティックなR&Bとしての魅力が瞭然だということ。本作ではシャンテ・ムーアや後のJSらが麗唱を聴かせる。*出嶌

 

GEORGE DUKE 『Dukey Treats』 Heads Up(2008)

ヘッズ・アップ移籍第1弾。“Dukey Stick”の再来とでも呼びたい表題曲などで70年代後期のバンド・メンバーたちと同窓会的なファンク協演を繰り広げた内容は、エピック時代のアップデート版と言えるか。本家より本家らしいEW&Fスタイルの曲も懲りずに披露。*林

 

GEORGE DUKE 『DreamWeaver』 Heads Up(2013)

遺作。スタンリー・クラークと奏でたジャズ・インスト、ラシェル・フェレルと共に捧げた亡き妻への哀歌、故ティーナ・マリーが歌うジャジーなブルース、所縁のシンガーたちと一致団結したメッセージ曲など、いま思えば自身へのトリビュート作でもあった。*林

 

OTHERDISCOGRAPHIC

THE GEORGE DUKE QUARTET
『Presented By The Jazz Workshop 1966 Of San Francisco』
(1966)

SOLO ALBUM
『Save The Contry』
(1970)
『The Inner Source』 (1973)
『Faces In Reflection』 (1974)
『The Aura Will Prevail』 (1975)
『I Love The Blues, She Heard My Cry』 (1975)
『Liberated Fantasies』 (1976)
『The Dream』 (1978)
『Thief In The Night』 (1985)
『George Duke』 (1986)
『Night After Night』 (1989)
『Snapshot』 (1992)
『Muir Woods Suite』 (1993)
『Illusions』 (1995)
『Is Love Enough』 (1997)
『After Hours』 (1998)
『Face The Music』 (2002)
『Duke』 (2005)
『Deja Vu』 (2010)

THE BILLY COBHAM/GEORGE DUKE BAND
『"Live" On Tour In Europe』
(1976)

THE CLARKE/DUKE PROJECT
『The Clarke/Duke Project 2』
(1983)
『3』 (1990)



カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2014年03月12日 18:01

更新: 2014年03月12日 18:01

ソース: bounce 364号(2014年2月25日発行)

文/林 剛、出嶌孝次

インタビュー