【訃報】イヴォンヌ・ロリオさん、逝去

フランスのピアニスト、教育者にして、20世紀の偉大なる作曲者、オリヴィア・メシアン夫人だったイヴォンヌ・ロリオさん(Yvonne Loriod；1924年1月20日、パリ近郊生まれ)が、お亡くなりになりました。享年86歳。
メシアンの作品ほか、現代音楽の演奏、数多の録音を通して果たした、クラシック音楽への貢献度の高さは計り知れないものです。パリ音楽院で、ミヨーらに師事しましたが、演奏家としては、現代音楽に限らず、バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ショパンからドビュッシーやラヴェルのピアノ曲にまで広く造詣が深く、日本でも藤井一興氏らが師事されました。また、メシアンの遺作「四重奏と管弦楽のためのコンセール」を日本初演されたりと、大きな影響を与え続けました。ご冥福をお祈りいたします。
タワーレコード、オリジナル企画盤～「ピアノ音楽の精華(モーツァルトからメシアンまで)／イヴォンヌ・ロリオ」[WQCC-179]では、現代音楽のスペシャリストとして、また名教師として、また優れたピアニストとしての彼女の天賦の才を実感、ご堪能いただけます。