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タランティーノ新作『ジャンゴ 繋がれざる者』にモリコーネ新曲?

ジャンゴ 繋がれざる者クエンティン・タランティーノ、満を持しての、自身の大好物ジャンル”マカロニ・ウエスタン”についに着手。ヒーローの名前は、もちろん「ジャンゴ」。

奴隷として囚われた妻を救い、復讐の鬼となって、悪徳奴隷商人に立ち向かう。何度も、キャスティングが練られ、ウエスタン史上かつていなかったヒーローをジェイミー・フォックスが演じる。

同行するドイツの武器商人に『イングロリアス・バスターズ』の怪演も絶賛され、すっかりタランティーノ組となったクリストフ・ヴァルツ、ワルの奴隷商人が、なんとレオナルド・ディカプリオ、ジャンゴの美しい妻にケリー・ワシントン、ほかにサミュエル・L・ジャクソン、デニス・クリストファーなど、いかにもなクセ者俳優をそろえての贅沢な娯楽アクション。


そして、タランティーノ映画を語るに、真っ先に気になるのが「サウンドトラック」の内容である。今回は、ズバリ、マカロニ・ウエスタン+ブラックスプロテーション。サントラ収録曲について、見ていこう。

まず、セリフがあけての2曲目、マカロニ・ウエスタン全体のメインテーマといってもいいぐらいの、あの『続・荒野の用心棒』の主題歌(作曲 ルイス・バカロフ、歌ロッキー・ロバーツ)がまず登場。

3曲目”THE BRAYING MULE”はエンニオ・モリコーネ『真昼の死闘』からの一曲。モリコーネのマカロニも、数々、増曲版が出ているが、この『真昼の死闘』は1994年に『天国の日々』とのカップリングでCD化されて以来、一作だけでのCDがまだ出ていない。

5曲目は、日本未公開”LO CHIAMAVANO KING”のルイス・バカロフによるテーマ、エッダのスキャットが炸裂。6曲目はコンテンポラリーR&Bで、アンソニー・ハミルトンとエレイナ・ボイントンが共演する新曲”FREEDOM”。

8曲目”LA CORSA(2ND VERSION)は、『続・荒野の用心棒』のスコアから。

そして、10曲目が意外な選曲、といっても、この映画で意外なだけであって、70年代映画ファンにとっては名曲中の名曲なチャールズ・フォックス作曲、『ラスト・アメリカン・ヒーロー』のテーマ、ジム・クロウチが歌う「アイ・ガッタ・ネーム」。実は、この曲、意外にCDで入手困難なナンバーで、最近でも『インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン』のサントラで収録されていたのが唯一の入手手段で、今回の収録は、映画音楽ファンには、この曲そのもののためにありがたい。

11曲目はリズ・オルトラーニのマカロニもの『怒りの荒野』。イタリアの作曲家の中でも、オルトラーニのメロディの美しさは群れを抜き、チプリアーニの陽性な美しさとは違い、オルトラーニの美しさは、懐かしげで哀しい。

12曲目はヒップホップ新曲。リック・ロスの”100 BLACK COFFINS”。13曲目は、タランティーノがおそらく初めてジェリー・ゴールドスミスのナンバーをとりあげる『アンダーファイア』のテーマ「ニカラグア」。ゲスト参加のパット・メセニーのギターが情熱的。15曲目は再び『真昼の死闘』から。

そして、騒然なのが16曲目。そう、どうもエンニオ・モリコーネの新曲とのこと。”ANCORA QUI”。モリコーネ・ナンバーをイタリアの女性ロック・ヴォーカリストのエリザが歌う。

17曲目は、ジェームズ・ブラウンとトゥー・パックのトラックをマッシュアップしたという”UNCHAINED(THE PAYBACK / UNTOUCHABLE)”

18曲目は、R&B新曲、ジョン・レジェンドの”WHO DID THAT TO YOU?”。21曲目はモリコーネ『黄金の棺』から。23曲目は『風来坊/花と夕日とライフルと』(フランコ・ミカリッツィ)と、スコアに関しては、例外なく、本家のマカロニ・ウエスタンのサントラからピックアップしている。

カテゴリ : ニュース

掲載: 2012年12月18日 17:39