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名プロデューサー“ジョージ・マーティン”のキャリアに肉薄するドキュメンタリー

George Martin

ビートルズと共にポピュラー音楽に革命をもたらした名プロデューサー、ジョージ・マーティンの60年以上におよぶ軌跡をたどったドキュメンタリー『プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~完全版』。短縮版がTV放映されて話題を呼び、さらにロング・ヴァージョンが劇場公開されて絶賛を浴びた話題作がBlu-rayとしてリリース。特典映像を加えた真・完全版となって、遂に登場する。

1950年に『EMIレコーズ』に入社、『パーロフォン』部門の長となったジョージは1962年にまったく無名の新人グループ、ビートルズと契約を交わす。彼らは世界にセンセーションを巻き起こすが、本作では元メンバーのポール・マッカートニーとリンゴ・スターを迎え、その音楽的変遷について語っている。

「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」「エリナー・リグビー」など、ビートルズ・ナンバーの作曲時のエピソードが語られるのに加え、彼らがアビー・ロード・スタジオで行ってきた数々の実験についても解き明かされていく。ストリングスやテープ操作、人間の聴覚では聞こえない周波数の音などを駆使して、ポピュラー音楽を進化させていく過程は、スリリングなものだ。

ビートルズの音源やフッテージ、『レット・イット・ビー』セッションの映像などを交えながら、ビートルズの崩壊についても言及されており、当事者ならではのリアルな証言は手に汗を握るものだ。

ジョージがビートルズと出会う以前、ピーター・セラーズやスパイク・ミリガンらのコメディ・レコードをプロデュースしたことで、旧来のポップ・ミュージックの先入観に囚われることがなかったことも、本編中で語られている。

ビートルズ解散後のプロデューサーとしてのキャリアについても掘り下げられており、ジェフ・ベック、ジョン・マクラフリン、デューイ・バネル(アメリカ)らがジョージとの作業についてインタビューに応じているのも興味深い。

ジョージがモントセラト島に建設したAIRスタジオの盛衰、シルク・ド・ソレイユがビートルズを題材にとったショー『LOVE』など、近年の活動についても語られている。

ジョージにインタビューするのは彼の息子であり、自らもプロデューサーとして活躍するジャイルズ・マーティン。またコメディ・チーム、モンティ・パイソンのマイケル・ペリンとのトークにおいても、さまざまな事実が明るみに出る。

『EMI』入社当時、受付嬢だった愛妻ジュディとの対話、ジョージ流のマティーニの作り方など、その人柄をも垣間見させるドキュメンタリー。この1時間半には、60年の重みがある。

さらに今回、初登場となるBlu-ray特典映像は、本編に収録されなかった貴重なエピソード満載のインタビュー集。約50分にわたりジョージ本人、そして関係者やアーティストが語る証言の数々は、単なるボーナスの域をはるかに超えた、もうひとつの『プロデューサー ジョージ・マーティン』といえるものだ。

『パーロフォン・レコーズ』での若き日の活躍、ビートルズのオーディションなどについて、ジョージ自らが深く語っているのに加え、ビートルズの作曲スタイルについて、「イエスタデイ」「フォー・ノー・ワン」などを例に挙げながら解析。ビートルズ研究に新たな1ページを記すインタビューは、コアなファンですら思わず唸らされる。

さらにジョージが手がけてきた、さまざまなアーティストの逸話も、本人の口から初めて語られる。モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンと語る“コメディ・レコード”談義、ジミー・ウェッブ「ゲッティング・スモーラー」レコーディング時の決死のスタント飛行の思い出など、本編をしのぐと言って過言でない秘話に次ぐ秘話の連続だ。

リック・ルービン、Tボーン・バーネット、ケン・スコットら第一線プロデューサー達がジョージの手法を検証し、いかに影響を受けてきたかを語る談話も、彼の存在の大きさをクローズアップさせる。

音楽視点から描いた20世紀の歴史ドキュメントである『プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~完全版』。ポピュラー音楽を愛する者すべての生きてきた証が、この映像作品にある。

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タグ : ザ・ビートルズ

掲載: 2013年01月17日 18:44