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『諏訪根自子の芸術』~1930年代に日本コロムビアに録音されたSP盤を完全復刻

諏訪根自子

元祖J-CLASSIC!
戦前の日本人をとりこにした美少女ヴァイオリニスト
『諏訪根自子の芸術』
1930年代に日本コロムビアに録音したSP盤を完全復刻!

この2月に、彼女の人生を微細に追った伝記本『諏訪根自子~バッハに甦った天才少女』萩谷由喜子著[アルファベータ]が刊行、3月6日の命日に向けて、改めて注目度を増している往年の名ヴァイオリニストによる貴重な音源が蘇ります。

【収録曲目(予定)】
01. ユーモレスク(ドヴォルザーク)
02. 前奏曲とアレグロ よりアレグロ(クライスラー)
03. ペルペテウム・モビール(リース)
04. ジョスランの子守歌(ゴダール)
05. スーヴニール(ドルドラ)
06. カプリース(フィオリオ)
07. アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)
08. 金婚式(マリー)
09. ミニヨンのセレナード(ドリゴ)
10. 夢のあとに(フォーレ)
11. ロマンサ・アンダルーサ(サラサーテ)
12. オリエンタル(キュイ)
13. タイスの瞑想曲(マスネー)
14. 白鳥(サン=サーンス)
15. セレナード(シューベルト)
16. ガヴォット(バッハ)
17. セレナーデ・エスパニヨル(グラズノフ)
18. ヴァルス・ブルエット(ドリゴ)
19. インディアン・ラメント(ドヴォルザーク/クライスラー編)
20. 美しき天然(田中穂積/山田耕筰・編)
21.アヴェ・マリア(バッハ/グノー編)
22. メヌエット(パデレフスキー)
23. 荒城の月(瀧廉太郎/山田耕筰・編)
24. セレナード[エスパニューレ](グノー)
25. トロイメライ(シューマン)
26. 西班牙舞曲(ファリャ)
※他に再生蓄音器を替えた聴き比べ【ボーナス・トラック】を収録予定
【演奏】
諏訪根自子(ヴァイオリン)
上田仁(ピアノ)1-6
ナディダ・ロイヒテンベルク(ピアノ)7-26
【録音】
1933年(1-5)
34年(6-12)
35年(13-26)

 

【諏訪根自子(すわ・ねじこ)とは】
山形県庄内地方の豪商の一族、諏訪順次郎の娘として1920年、東京府に生まれる。父は有島武郎、有島生馬といった白樺派のメンバーと親交を持ち、クラシックのSP盤を愛聴していた。3歳からヴァイオリンを習いはじめ、たちまち上達して、在日ロシア人のA.モギレフスキーに師事。7歳のときに一条公爵家の園遊会で演奏を披露。1930年に来日したロシアのヴァイオリニスト、エフレム・ジンバリストの前で演奏して絶賛される。
1931年に朝日新聞が「天才少女」として書き立て、翌年12歳で初のリサイタルを行ない「神童」として時代の寵児となる。しかし、翌年には両親が離婚。この家庭不和をモデルに里見弴が、小説『荊棘の冠』を発表。さらに根自子の名前を高めるのに貢献することとなった。
1936年にベルギー留学。1938年にパリに移るが、第二次世界大戦が勃発。ドイツ軍のパリ占領後、1942年にベルリンに移るが、その後、終戦までパリとベルリンを往復する生活を送る。クナッパーツブッシュ指揮のベルリン・フィルと共演し、ナチスの宣伝相ゲッベルスからストラディヴァリウス(と称される)ヴァイオリンを贈られる。しかし、戦後になってこの楽器が、ナチスに虐殺されたユダヤ人が所有していた物との騒ぎが起こり、彼女の立場を危うくすることとなった。
ベルリンが陥落し、アメリカ軍に拘束された根自子は米国を経由して帰国。戦後も1960年以降、一線を退き、幻のヴァイオリニストと化していた。1980年に突然、キングレコードからバッハの最新録音盤をリリースし、オールド・ファンを驚かせるが、演奏活動は私的なサロンに留まった。この機に深田祐介が小説『美貌なれ昭和-諏訪根自子と神風号の男たち』を刊行。1985年にはテレビ朝日が、小説を長編ドラマ化し『美貌なれ昭和-東京ロンドン間1万5千キロに挑んだ「神風」号の男たちの壮大なロマン・天才バイオリニスト諏訪根自子の華麗な旋律』として放映。若い世代にも諏訪根自子の名前を知らしめることになった。

2012年3月6日に脳梗塞の後遺症のために死去。享年92歳。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年01月31日 19:16

更新: 2013年01月31日 19:30