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ドイツ女流鬼才ヘレナ・ハフによる待望のデビュー・アルバム

Helena Hauff

 

ヘレナ・ハフがアクトレス主宰〈Werkdiscs〉よりソロ・デビュー・アルバムをリリースする。『Discreet Desires』と名付けられた本作は、ドイツはハンブルグの有名クラブGolden PudelのレジデントDJがインプロ・ワンテイクでレコーディングした最新のマシンファンクである。

2013年に3曲収録のEP「Actio Reactio」で〈Werkdiscs〉よりデビュー。以来、 F#xとのユニット=ブラック・サイツとして〈PAN〉、スイスの〈Lux Rec〉、オランダ名門〈Bunker〉のサブレーベル〈Panzerkreuz〉、テキサスのカセット・レーベル〈Handmade Birds〉などからリリースを重ね、ハンブルグのベッドルーム・スタジオで作られた彼女のむき出しのアナログ・テイストはテクノの中でも暗いエッジーなシーンで高評価を獲得。また同年に、ミニマルテクノのパイオニア〈Perlon〉によるマンスリ―イベント「Get Perlonized」でレギュラーDJを務めるなどしたジェームズ・ディーン・ブラウンが1983年に結成した、伝説的なインプロ電子ユニット=ヒプノビートに加入。TB-303、TR-707、そしてTR-808を駆使したポリリズミック・ジャムセッションでヨーロッパのクラウド達を沸かせた。

ヘレナ曰く、「マシンにも心があって、こちらの行動に対してちゃんと反応してくれる。そこには1対1の関係性が築かれているように思う。」とのこと。

ディープな10曲からなる『Discreet Desires』は、音楽が尖鋭的な力をもち、全てを統一するムーブメントであるというHelena自身の考えに根ざした作品である。パンク、ニュー・ウェーブ、インダストリアル、クラウトロック、または前衛エレクトロまで多岐に渡る彼女のセンスは、類まれな実験精神に基づき、そして煌びやかなメインストリームに両極的対立をなすものとして存在している。

ヘレナは言う。「完全であるという事はつまらないわ。そもそもそんなものは存在していない……「死」の中以外にはね。「死」こそが完全なのよ。」

 

 

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2015年08月25日 09:37