幻のピアニスト、ソコロフDG録音第2弾!~ワルシャワ&ザルツブルク・ライヴ(2枚組)
DGとの契約が決まり、遂に檜舞台に出た「幻のピアニスト」グリゴリー・ソコロフ。今年(2015年)初めに発売された『ザルツブルク・リサイタル2008』は、タワーレコードでもベストセラーに入るほどのヒットを飛ばしました。
その演奏は、音楽全体をうねらせて大きな起伏を作り、要点を聴かせながらも、音は熱を孕まない美しさを保ち続ける…といった特異な音楽を成しています。また、自分の気に入った曲しか演奏しない事や、楽譜の読み込みの深さも相まって、コンサートの回数も非常に少なく、ヨーロッパではチケットの入手が困難な状況となっています。
今回のアルバムは、2013年に行われたライヴ・ツアーから主にベートーヴェンとシューベルトを中心に、ラモーをアンコールに配した作り。特に注目はベートーヴェンの“ハンマークラヴィーア”でしょう。ソコロフの数少ない愛奏曲であり、彼の躍動感や陰影の付け方が最も分かり易い曲でもあります(若き頃の演奏は海賊盤が出た事も)。一度は耳にしていただきたい演奏の登場ではないでしょうか。
~グリゴリー・ソコロフ~
1950年4月18日、旧ソ連のレニングラード(現・サンクトペテルブルク)生まれのピアニスト。レニングラード音楽院で学び始め、12歳の時に最初のリサイタルを開く。66年、16歳でモスクワでのチャイコフスキー国際コンクールで優勝。以降、数々のヨーロッパの一流コンサートホールや音楽祭に定期的に招かれ、名高いオーケストラや指揮者たちと共演。その後、演奏活動をソロ・ピアノ・リサイタルに専念。詩的で個性的な演奏で知られ、12世紀のペロタンの音楽から20世紀の作曲家まで幅広いレパートリーを持つ。
(タワーレコード)
【曲目】
<CD1>
シューベルト:
1.4つの即興曲作品90
2.3つのピアノ曲D946
<CD2>
3.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」
~アンコール~
ラモー:クラヴサン曲集から
4.やさしい訴え
5.つむじ風
6.一つ目の巨人
7.いたずら好き
8.未開人
9.ブラームス:即興曲変ロ短調作品117の2
【演奏】
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
【録音】
2013年5月12日 ワルシャワ・フィルハーモニー(ライヴ)…CD1
2013年8月23日 ザルツブルク音楽祭(ライヴ)…CD2
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年12月08日 13:30