ブッフビンダーがシュターツカペレ・ドレスデンを弾き振りしたモーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番
ルドルフ・ブッフビンダーがシュターツカペレ・ドレスデンを弾き振りした新たなモーツァルト・アルバムの登場です。ブッフビンダーによるモーツァルト協奏曲は、彼のテレフンケン時代の1971年にワルシャワ室内管との第9番&第27番が録音されており、活動初期から重要なレパートリーであったことが伺えます。その後、マリナー&アカデミー室内管との第22番&第27番(1991年EMI)を経て、ウィーン交響楽団を弾き振りしたライヴ録音による記念碑的な全集(Calig⇒Profil)を完成させています。そして2006年のモーツァルト・イヤーにはウィーン・フィルとの弾き振りによる6曲(第14・20・22・23・24・25番)のライヴ映像が収録・リリースされるなど、名実ともに「モーツァルト弾き」としての評価を確たるものにしています。ソニー・クラシカルには、アーノンクール&コンツェントス・ムジクスとの共演でフォルテピアノを弾いた第23番&第25番を録音しており、今回のアルバムは2枚目のモーツァルト協奏曲となります。この演奏はドレスデンにある有名なガラス張りのフォルクスワーゲンの製造工場で行われた演奏会でのライヴ・レコーディングです。ピアノ作品を知り尽くしたブッフビンダーと、伝統と革新の両方を重んじているシュターツカペレ・ドレスデンの優雅な音色によって、最も理想的なモーツァルト像を作り上げています。この組み合わせで今年1月にウィーン、ミュンヘン、バーデン=バーデン、ベルリンを回るツアーでも高い評価を得ています。この演奏の映像商品はC Majorより発売されますが、録音を担当したフィリップ・ネーデル(Teldecで数多くの名録音を手掛け、その後アメリカSoundmirror社でLiving Stereo SACDのリマスターを担当し、現在はベルリンのb-sharpスタジオの創業者として数多くの録音とリマスターを手掛けている名エンジニア)が、CD用に改めてリマスターを行っています。
【収録予定曲】
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
《演奏》
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ&指揮) シュターツカペレ・ドレスデン
《録音》2015年6月, ドレスデン、Glaserne Manufaktur(フォルクスワーゲン、ガラス工場でのライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年02月05日 20:30