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トスカニーニのモーツァルト交響曲ライヴ名演集“ハフナー”リハーサル風景付き(3枚組)

トスカニーニのモーツァルト

トスカニーニが録音に残したモーツァルトの交響曲レパートリーを収めた好企画盤で、彼の珍しい第29番や第38番の録音も含んでいます。トスカニーニのモーツァルトは、ロマンティックな世代のモーツァルトの演奏習慣を譜面に立ち返ってゼロに戻し、明快な造形と力強い生命力を吹き込んだもので、後の世代のクライバー、シューリヒト、セルなどに大きな影響を与えました。それでいて彼のベートーヴェン解釈のように剛直なものではなく、「モーツァルトのアレグロは微笑んでいなければならない」との彼の言葉通り、愉悦に溢れた演奏となっています。どの曲も爽やかな速めのテンポで演奏されていますが、特に第29番は快速です。また第40番はトスカニーニ指揮NBC交響楽団のデビュー・コンサートの録音で、素晴らしい気迫を感じることができます。

“ハフナー”交響曲のリハーサル風景を収録しているのも嬉しいところです。トスカニーニのリハーサル録音はヴェルディのオペラを中心にかなりの時間が録音テープに残されていますが、モーツァルトは少なく貴重です。トスカニーニの声は有名なダミ声ですが、旋律を感情をこめて歌って示すところにイタリア人らしさを実感します。
(タワーレコード)

モーツァルト
交響曲第29番(1944年9月3日)
交響曲第35番“ハフナー”(1946年11月3日)
交響曲第38番“プラハ”(1939年2月4日)
交響曲第39番(1948年3月6日)
交響曲第40番(1937年12月25日)
交響曲第41番“ジュピター”(1940年4月20日)
リハーサル風景、交響曲第35番“ハフナー”(1946年11月2日)

トスカニーニ指揮 NBC交響楽団

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2016年08月09日 18:30