こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管のチャイコフスキー“くるみ割り人形”全曲

キタエンコ

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団が“首席指揮者”の任にあたることのなかったドミトリー・キタエンコに“名誉指揮者”の称号を送ったのは、その数多い録音が高く評価されているためです。ショスタコーヴィチ(Capriccio C49545)、プロコフィエフ(C7190)、ラフマニノフ、そしてチャイコフスキー(OEHMS OC027)の各々の交響曲全集は、その機動力の高さと緻密な構成、迫力ある音色で他の追従を許しません。とりわけチャイコフスキーに関しては、交響曲の録音が終了してから歌劇「イオランタ」(OC963)の全曲盤をリリース、キタエンコの思い入れの深さが感じられましたが、今回の「くるみ割り人形」全曲盤も注目すべき演奏です。
この作品は組曲版の演奏が多い中、キタエンコは全曲版を選択し、この物語の全容をすみずみまで聴かせています。一瞬たりとも聴き手の耳をそらすことのない集中力の高い演奏は、キタエンコとオーケストラの良好な関係性を明確に示しています。余白に収録されたストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」も絶品。日本語帯付き。
(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
チャイコフスキー
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71(全曲)

ストラヴィンスキー
ディヴェルティメント「妖精の口づけ」
【演奏】
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ケルン大聖堂少年合唱団(合唱指揮:エベルハルト・メッテルニヒ)
【録音】
2015年10月5-9日、スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ、ケルン

1940年に当時のレニングラード(現サンクトペテルブルク)で生まれたドミトリー・キタエンコは、国内よりも西欧の地での活躍が目立つ今年76歳のロシアの巨匠指揮者です。その切っ掛けとなったのは、1969年に行なわれたヘルベルト・フォン・カラヤン指揮者コンクールで第2位を受賞したことでしょう。
地元のレニングラード音楽院、モスクワ音楽院で学んだ後、ウィーン音楽アカデミーに留学し、名教授ハンス・スワロフスキーに指揮法を師事しました。コンドラシンの後任としてモスクワ・フィル(1976-1990)の首席指揮者を皮切りに、インバルの後任でフランクフルト放送響(1990-97)、ベルゲン・フィル(1990-98)の音楽監督兼首席指揮者を兼務、ペータ・マークの後任として同じくベルン響(1990-2004)の首席指揮者を兼務と、多忙な50代を過ごしています。案外と知られていなのは、1999年から2004年のシーズンまでお隣の国、韓国のKBS響の首席指揮者を務めていたことでしょう。1972年にソヴィエト国立響と初来日して以来、フランクフルト放送響に同行したり、N響を指揮したりと、わが国でも数多くの演奏を披露してくれました。
今回のCDで共演しているケルン・ギュルツェニヒ管とは、すでに30年以上にも渡って客演を繰り返してきた間柄で、レコーディングも多く、名誉指揮者という称号を贈られた今も、変わらず良好な関係を保っているそうです。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年10月30日 00:00