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ブーシー・バッドアス(Boosie Badazz)、CD2枚組ニュー・アルバム『Boopac』

Boosie Badazz

ルイジアナ州バトンルージュ出身のラッパー、BOOSIE BADAZZ (ブーシー・バッドアス)。全米3位となった前作から約2年……彼が野心作を引っ提げシーンに戻ってきた!

待望の新作アルバムとなる本作『BOOPAC』は、何とCD2枚組!全24曲も収録されているにも関わらず、参加しているゲストは、B.Will、Yung Blue、London JaeとLee Banksの4人のみ。豪華ゲストが話題となった前作とは打って変わっての少なさである。これまでにないヴォリューム、そしてこれでもかとBOOSIE BADAZZ本人にスポットライトが集中した本作は、まさにBOOSIE史上、最高にビックで、最強に向う見ずな、そして最大に野心的な作品である。

先行トラックとして、Grand Hustle/No GenreのLondon Jaeをフィーチャーした「God Wants Me To Ball (feat. London Jae)」がリリース。XXLとのインタビューで彼が語ったところによると、外部のスタッフをほぼ使わずに制作されたという。その方がよりリアルなものが出来るとも説明したそう。また『BOOPAC』と明らかに2PACを思い起こさせるアルバム・タイトルを持ってきたことも話題を集めたが、本人もメディア等に本作が2PACからインスピレーションを受けた作品であると説明し、また2PACやBIGGIEを知らない人が多い自分たちの世代の2PAC的存在が、自分であるとも語っている。BOOSIE曰く、2PACから受けた影響の一つが、〈ラップして自分のストーリーを伝える〉ことであり、自分自身が実際に体験したことを盛ったり、飾ることなくリアルに語るという点からも大きなインスピレーションを受けているという。

2006年発売のソロ・デビュー・アルバム『BAD AZZ』がゴールド・アルバムに認定されるヒットを記録、続く『SUPERBAD: THE RETURN OF BOOSE』が全米初登場7位を飾るなど、サウスから全米クラスの若手MCへと人気実力注目ともに急上昇だった彼だが、2008年に麻薬所持と銃の違法所持で逮捕され、2009年9月に懲役2年の刑を受けたが、2ヶ月後に保護観察違反を犯したことにより刑期は4年に延長、ルイジアナ刑務所に服役することとなる。ちなみに、前作にあたる2010年の『INCARCERATED』は、服役中にリリースされている。 そして出所後初となるスタジオ・アルバム『TOUCH DOWN 2 CAUSE HELL』を2015年にATLANTICからリリース。全米アルバム・チャート初登場3位を獲得した本作は、RICK ROSS、CHRIS BROWN、KEISHA COLE、J.COLE、T.I.、WEBBIEなどの豪華ゲスト陣の参加も話題となった。ちなみに、2014年頃まではLIL BOOSIE (リル・ブーシー)と名乗っていた。

リアルな生き様をラップで語り、世代の共感と支持を集めるBOOSIE BADAZZ。かつて自分のヒーロー、2PACを聴いて感じたものを、今自分の音楽を通して若い世代へと伝えていきたいと意気込む彼の渾身の1作、それが『BOOPAC』なのだ!

タグ : ラップ/ヒップホップ

掲載: 2017年11月27日 15:58