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ヤニグロの秘蔵っ子シルヴィア・キエーザによる2人のマリピエロとカステルヌオーヴォ=テデスコのチェロ協奏曲集

シルヴィア・キエーザ

ヤニグロの秘蔵っ子で、トリオ・ディ・トリエステで活躍したチェリスト、シルヴィア・キエーザによる「20世紀チェロ音楽再発見3部作」の最後を飾る1枚。これまで、ニーノ・ロータ、カゼッラ、レスピーギ、ピツェッティの作品を発売。
このアルバムでは、ジャン・フランチェスコ・マリピエロ、マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ、リッカルド・マリピエロによるチェロ協奏曲3曲を収録。

カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)のチェロ協奏曲は、ピアティゴルスキーのために書いた作品で、聖書的な音色ではじまり、子供のようなモノローグのメロディ、そしてパワフルな調和のある和音が印象的な作品。

モンテヴェルディやヴィヴァルディの作品全集の校訂で知られるマリピエロ(1882-1973)は、古いイタリアの音楽を筆写することによってその音楽的感性を発揮させました。同年輩のカゼッラとともに20世紀におけるイタリア古楽の復興に尽くしつつ、自身の作品はフランス印象主義音楽、とりわけドビュッシーの影響を受けており、自由な形式と非伝統的な楽章構成、斬新な和声法と線的な対位法を用いた作風で知られています。このチェロ協奏曲も、古典的なスタイルによる雄弁なまでの喜びにあふれた主題の後、リリシズムを喚起させる部分や、チェロ、大太鼓、小太鼓によるトリオ等、独自の象徴的な表現がなされています。

リッカルド・マリピエロ(1914-2003)は、ジャン・フランチェスコ・マリピエロの甥。1945年以降12音階音楽を作曲し、1957年のコミック・オペラで成功をおさめた時期に作曲されたチェロ協奏曲は、遠慮なく響く金管楽器や木管楽器の音の中をチェロ独奏が自由に泳ぎ回るかのような、魅力的で独創的な作品です。

「この録音は、没後50年をむかえるカステルヌオーヴォ・テデスコを記念するアルバムです。それと組み合わせて、私は最高の音楽学的意義をもった2人のチェロ協奏曲を収録しました。非常に困難なプロジェクトで、多くの時間を費やしましたが、私はそれを誇りに思っています。未踏のレパートリーの音楽を聴くことの楽しみを味わっていただきたいです」とキエーザ自身は語っています。
(ソニーミュージック)
【曲目】
1. マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:チェロ協奏曲 ト短調Op.72
2. ジャン・フランチェスコ・マリピエロ:チェロ協奏曲
3. リッカルド・マリピエロ:チェロ協奏曲
【演奏】
シルヴィア・キエーザ(チェロ)
マッシミリアーノ・カルディ(指揮)
RAI国立交響楽団
【録音】
2017年10月、トリノ、RAIオーディトリウム「アルトゥール・トスカニーニ」

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年03月28日 00:00