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1967年ステレオ・ライヴ!セル&クリーヴランドのベートーヴェン“英雄"

セル&クリーヴランドの英雄

セル+クリーヴランド管のベートーヴェン・プログラムより。MR2597モリーニの伴奏を務めた、ヴァイオリン協奏曲の後半プロ。かの有名なスタジオ録音から10年経過し、円熟味をさらに増したセルが成し得た至高の名演。1970年の来日公演でも「英雄」は絶賛されましたが、十八番だけに凄い演奏。スケールが大きく、テンポの絶妙な変化には唸るしかありません。第4楽章など音楽の歩みを少々止めて語りつくします。「セルはインテンポ」は単なる誤解。「セルは冷たい」は一面のみの指摘。であることの証明です。このような素晴らしい演奏がステレオで収録されていたことに感謝の念を禁じえません。
(ミューズ貿易)

【曲目】
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

【演奏】
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団

【録音】
1967年5月11日セヴェランス・ホール、ライヴ・ステレオ

モリーニ&セル/クリーヴランド~ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ステレオ・ライヴ!

ウィーン出身の女性ヴァイオリニスト、エリカ・モリーニ(1904~1995)が商業録音を残さなかったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲がリリースされます!CDでは古い1944年ライヴのゴルシュマンとの共演盤があっただけなので、セルとの1967年ステレオ・ライヴ登場は弦楽器好きに喜ばれることでしょう。このエアチェック録音は以前から私家版のオープンリール・テープやLPレコード、CD-Rなどで知られていました。放送後50年以上が経過し、音源がパブリックドメインとなり、Memoriesから初めて一般発売されます。

セルはモリーニの芸術を愛し、クリーヴランド管弦楽団では最多の共演者となっています。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は1951/52、1959/60、1966/67シーズンの3回演奏(このCDは3回目のもの)。他にもブラームスの協奏曲を2回、グラズノフを1回、メンデルスゾーンを2回、モーツァルトの“トルコ風”を1回、チャイコフスキーを3回、ヴィオッティの第22番イ短調を1回と、計13回も出演しました。レコード会社の専属の違いにより商業録音での共演はありませんでしたが、両者はクリーヴランドに留まらず世界各地で共演しましたので、今後も放送録音の発掘が期待されます。
(タワーレコード)

名女流エリカ・モリーニ(1904~1995)は、ウィーンの生れ、ユダヤ系だったために1938年からはアメリカに移住し、活動の拠点を移しました。何せ1916年には世界一の大指揮者ニキシュと共演している程ですから神童の名を恣にしました。名声に比して録音が少ないために幻扱いされることもありますが、実際は晩年まで精力的な活動を展開。単に録音に関心がなかっただけのようです。芸風は繊細な美音を生かした高貴、典雅そのもの。ウィーンのエレガンスを体現できる名女流です。伴奏がセルというのも泣かせます。セルは古くはウィーンフィルを指揮してフーベルマンの伴奏でこのベートーヴェンスタジオ録音しており、後々まで演奏会、録音を繰り返しました。セルはこのヴァイオリン協奏曲を交響曲と並ぶ管弦楽作品の傑作と考えていた模様です。ここではふくよかで丸みのある、深深たる抒情溢れる名バッキング!セルはソリストの選定にやかましく、お気に入りの人としか共演しておりませんが、モリーニとはザルツブルク音楽祭にも遠征参加するくらいで、息の合ったところを見せます。第一楽章終了時に熱狂的な拍手が30秒も続きます。このライヴが音質良好なステレオ録音で収録されていたことに感謝の念が深まるばかりです。
(ミューズ貿易)

【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
【演奏】
エリカ・モリーニ(Vn)
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団
【録音】
1967年5月11日セヴェランス・ホール、ライヴ
[23:58][9:40][10:00]

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年05月15日 00:00