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ヘリオス(Helios)ビートレスなアンビエント~エレクトロニカ新作『Veriditas』

Helios

キース・ケニフによる、息をのむほど美しくデリケートに紡がれた、ビートレスなアンビエント~エレクトロニカ。

キース・ケニフは2004年からヘリオス名義で数多くのアンビエント・ミュージックをリリース、それと並行してポスト・クラシカル路線のゴールドムンド、そして彼の妻であるホリーとのユニットのミント・ジュレップとしての活動でも知られる。また、数多くの映画のサウンド・トラックやトレーラー、テレビCM用の音楽を手がけてきた。

『ヴェリディタス』、ヘリオス6作目となるフルレングス・アルバムのタイトルは、12世紀の哲学者ヒルデガルト・フォン・ビンゲンが提唱した「自然の治癒力」からきており、ラテン語の「緑」と「真実」というふたつの単語を合わせた語から名づけられた。ビンゲンは地球の豊かな恵みを、生命力が培われる源とし、そこに身体と精神を相互に結びつけたのだという。

「このアルバムのテーマは宗教的信仰に関連があるけれど、僕自身はあまり信心深いほうじゃない。だけど、自分の自然の中での体験、そして音楽をつくるという体験において、自分が心地よさを見出す感性、その美学の間にただならぬ繋がりみたいなものを感じるんだ。」

『ヴェリディタス』はヘリオスの作品の中でも極めて異質であり、独特の景観を描き出している。これまでの楽曲がトラディショナルな構造に基づいて組み立てられていた一方で、その音は特徴的な釣鐘状のカーブではじまり、弧を描いて着地する、その質感とハーモニーに焦点が当てられている。「より静的な状態のなかで、感情を描くことを追求したかった」との言葉通り、放射状に伸びるシンセのトーンがスケッチのように柔らかに重なり、それはときに明瞭に晴れ渡り、また別のときにはその不明瞭さがボーズ・オブ・カナダのごとき不安感を煽り、心地悪さを醸し出す。

『ヴェリディタス』はヘリオスのプロジェクトの今日までの道のりと相似している:辛抱強く、壮大で、飾り気がないものの、実に良い仕上がりだ。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの哲学に同調し、ケニフは多くの者が自然へ求めるのと同じように音に目を向けて、瞬間的な活力、そして自然のままの滋養に溢れた豊かな力とした。自然の治癒力を追求する中で、精密なテクスチャとハーモニーとともに、緑に覆われた表現を、慎ましくも広く柔軟に、外へ向けて押し拡げた。

 

【収録曲】
01. Seeming
02. Latest Lost
03. Dreams
04. Eventually
05. Even Today
06. Harmonia
07. North Wind
08. Toward You
09. Upward Beside the Gale
10. Row the Tide
11. Silverlight
12. Mulier

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2018年08月20日 17:45