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10月12日公開:CLASSICバイヤーによるセレクト・アイテム〈CLASSICマスターズチョイス〉

2018年10月12日公開

クラシックマスターズチョイス

タワーレコード限定SACDハイブリッド盤、鮮烈に甦ったムーティの『アイーダ』

追悼 モンセラート・カバリエ(1933.4.12 - 2018.10.6)>>

1974年当時32歳のリッカルド・ムーティが輝かしい才能と情熱を引っさげ、初録音したオペラがこの『アイーダ』。絶頂期の美声を誇るカバリエ、伝説的な’72年スカラ座のミュンヘン引越し公演キャストの情熱たぎるドミンゴ、濃厚貫禄のコッソット、低声無双のギャウロフ、カプッチッリほか、当代最強の布陣が用意されたオペラ音盤史に残る名盤です。ムーティが繰り出す妥協のない急迫畳み掛けから「勝ちて帰れ」と歓呼しアイーダの名アリアへ続く場面や、誰もが知っている「凱旋の場」でのスペクタクルなど、今回のSACD化により、滑らかで強烈・鮮烈なソノリティの一切を堪能することが可能です。
タイトル・ロールを歌ったソプラノのモンセラート・カバリエさんが10月6日にご逝去されました。類い稀な美声と技巧、ベルカント・オペラでの諸役から力強いリリコ・スピント系の諸役に至る広大なレパートリーで、カラス、テバルディに列なる大歌手のひとりでした。謹んでご冥福をお祈りして名唱に耳を傾けたいと思います。


ヴェルディ: 歌劇「アイーダ」全曲(対訳付) <タワーレコード限定>(HB/RM/DIGI)

曲目
ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲
<DISC1>
第1幕、第2幕(途中まで)
<DISC2>
第2幕(途中から)、第3幕、第4幕

演奏
アイーダ:モンセラ・カバリエ(ソプラノ)、
ラダメス:プラシド・ドミンゴ(テノール)、
アムネリス:フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)、
ランフィス:ニコライ・ギャウロフ(バス)、
アモナスロ:ピエロ・カプッチッリ(バリトン)、
エジプト王:ルイジ・ローニ(バリトン)、
使者:ニコラ・マルティヌッチ(テノール)、
巫女の長:エステル・カサス(ソプラノ)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ダグラス・ロビンソン)、
王立軍学校のトランペッター達
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)

録音
1974年7月2-9 & 11日 ウェルサムストウ、アッセンブリー・ホール、ロンドン

ムーティのアイーダ

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親しげで美しい、グリモーが奏でるひとり密やかに愉しみたい一枚

11月に来日するピアニストのエレーヌ・グリモーは、非常に創意に富む、ある種思索的ともいえる魅力的なアルバムを編み続けています。特にドイツ・グラモフォンに移籍してからのアルバムの数々、とりわけソロ作に宿る彼女の「作家性」の発露というべき独特の味わいからは、そう簡単に離れることができません。新作『MEMORY』もまさにそういう一枚。独創的な選曲、アンビエントを強く感じさせるコンセプトと音作りで新たな驚きを与えた前作『WATER』と較べると、さらに親密の度を増し、今の彼女の探求の方向性をうかがわせてくれます。ドビュッシーやサティ、ショパン、どれも親しげで美しいたたずまいを持つ選び抜かれた小品の数々。冒頭のシルヴェストロフが導く内省への旅に対する彼女の流儀は、作品に少しだけ射し込むほのかな痛みのようなニュアンスも含めて、聴き手に自由なイマジネーションのスペースを用意してくれる心地よい距離感を保つ絶妙なもの。夜、ひとり密やかに愉しんでみたい一枚です。

メモリー

曲目
1.シルヴェストロフ:バガテル第1番
2.ドビュッシー:アラベスク第1番
3.シルヴェストロフ:バガテル第2番
4.サティ:グノシエンヌ第4番
5.ショパン:ノクターン第19番
6.サティ:グノシエンヌ第1番
7.サティ:ジムノペディ第1番
8.サティ:冷たい小品:2.ゆがんだ踊り第1曲
9.ドビュッシー:レントより遅く
10.ショパン:マズルカ第13番(作品17の4)
11.ショパン:ワルツ第3番
12.ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲)
13.ドビュッシー:夢想
14.サティ:冷たい小品:2.ゆがんだ踊り第2曲
15.ニティン・ソーニー:ブリージング・ライト

演奏
エレーヌ・グリモー(ピアノ)

録音
2017年12月 ミュンヘン

グリモー

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新宿店:森山 慶方

森山 慶方
所属
新宿店
名前
森山 慶方
趣味
音源チェック
書店巡り
ラグビー観戦(JRFUメンバーズクラブ会員)
声楽と指揮を楽しみレベルでまた再開したいなと夢想…
好きなジャンル
オケもの、オペラ・声楽曲、古楽
愛聴盤
  • フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル『シューマン:交響曲第4番』
  • ベルティーニ指揮ケルン放送響『マーラー:交響曲第3番』
  • クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ワーグナー:舞台神聖祭典劇『パルジファル』

シェーンベルクの弟子、ワルター・ゲールによる幻の「第九」ステレオ盤が登場!

ワルター・ゲールは戦前は旧EMIの音楽監督として、戦後は通信販売のコンサートホールの指揮者としてヴィヴァルディからヴァレーズまで、数多くのクラシックの名曲を録音しました。今回初CD化された1955年ステレオ録音の「第九」は、ストレートかつダイナミックな歩みの中に激しい情熱の奔流を感じさせるもので、シェルヘンやレイボヴィッツに通じる表現主義的な演奏内容をもっています。第1楽章と第2楽章は、速めのテンポと高いテンションにより楽曲をキリリと造形しつつ、強烈な強弱の対比、迸るような歌が熱く語りかけてきます。第3楽章は一転して天上の世界の表現。清らかなメロディはしっとりと歌われ、楽器間の対話もくっきりと見渡すことができます。第4楽章では、開始部の厳粛さからバスのソロが登場するまでの高揚感、テンポを踏みしめた二重フーガの壮麗な立体感、コーダでの圧倒的な色彩と歓喜の爆発、と素晴らしい場面が続きます!「第九」好き必聴の個性的名演の登場と言えるでしょう。

ベートーヴェン: 交響曲第9番

曲目
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125

演奏
コリー・ベイステル(soprano)
エリザベス・プリッチャード(contralto)
デイヴィッド・ガレン(tenor)
レオナルド・ヴォロフスキ(bass)
ワルター・ゲール(指揮)
ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
同合唱団

録音
1955年 オランダ

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ラングザマー・ザッツ…一聴忘れられない恍惚とするくらい甘美なメロディー

【参考映像】ヴェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章(ラングザマー・ザッツ)/ベルチャ四重奏団
2014年3月、ウィーン・コンツェルトハウスでのライヴ収録
(Wiener Konzerthaus公式YouTubeページより)

映画音楽として使用されたマーラーの「アダージェット」と同じか、それ以上に甘美な旋律をもつ作品、それがヴェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章(ラングザマー・ザッツ)」です。ヴェーベルンはシェーンベルクの弟子で、20世紀前半に最も前衛的な作風を示したウィーンの作曲家ですが、これは1905年、22歳の時の作品で、当時ウィーンで活躍していたマーラーやクライスラーの音楽を彷彿とさせるものとなっています。この作品はヴェーベルンの死後に発表され、初演は1962年、初録音は1970年のイタリア四重奏団盤と思われます。演奏会や録音が増えていったのは1990年代のことで、まだまだ広く知られている作品とは言えません。テンポ設定も演奏者によって7分~11分とまちまちですが、筆者の考えでは10分以上の演奏は間延びすると思います。このベルチャ四重奏団の新録音は9分19秒とテンポが適正な上、音色に深みがあり、歌心も素晴らしく、この作品の醍醐味を満喫させてくれます。

シェーンベルク: 浄夜; ベルク: 叙情組曲; ヴェーベルン: ラングザマー・ザッツ, 他

曲目
1.ヴェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章(ラングザマー・ザッツ)
2.ヴェーベルン:弦楽四重奏のための五つの楽章
3.ベルク:叙情組曲
4.シェーンベルク:浄夜(弦楽六重奏のための初演版)

演奏
ベルチャ四重奏団:
(コリーナ・ベルチャ、アクセル・シャハー(vn)
クシシュトフ・ホジェウスキ(va)
アントワーヌ・ルデルラン(vc))
(4)ニコラ・ボーヌ(va)
アントニオ・メネセス(vc)

録音
2014年11月、2015年5月 スネイプ、ブリテン・スタジオ

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商品本部 洋楽部:板倉重雄

板倉重雄
所属
商品本部 洋楽部
名前
板倉重雄
趣味
レコード蒐集(SP~CD)、音楽書・美術書蒐集、野球観戦
愛聴盤
  • ヨゼフ・シゲティ、ミエチスラフ・ホルショフスキ『ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1&3番』
  • イェルク・デムス、バリリ四重奏団『シューマン:ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲』
  • ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団『シューベルト:弦楽四重奏曲第15番』

タグ : マスターズチョイス

掲載: 2018年10月12日 17:30