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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.3

ビル・エヴァンス・トリオ『ポートレイト・イン・ジャズ』(1960)

bill evans

ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b)
ポール・モチアン(ds)

1959年12月28日 ニューヨークにて録音

曲目(※CD化の際に加えられた、オリジナルLP未収録音源):
1.降っても晴れても
2.枯葉(テイク1 / ステレオ)
3.枯葉(テイク2 / モノラル)※
4.ウィッチクラフト
5.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
6.ペリズ・スコープ
7.恋とは何でしょう?
8.スプリング・イズ・ヒア
9.いつか王子様が
10.ブルー・イン・グリーン(テイク3 / ステレオ)
11.ブルー・イン・グリーン(テイク2 / モノラル)※

【アルバム紹介】
1.初めてジャズのピアノ・トリオ・アルバムを聴く人に勧めるべき一枚
2.ジャズ史上に残る最高の“インタープレイ”が聴ける
3.スタンダード曲の解釈、演奏が素晴らしく、捨て曲ゼロ

ジャズのピアノ・トリオのアルバムで最初に聴くのは何がよいか?そんな時、間違いなく筆頭に挙がるビル・エヴァンス・トリオの名作です。またこのアルバムを最初に聴いておけば、その後に聴くことになるいろいろなピアニストのトリオ・アルバムの理解もしやすくなります。それほど、本作には「ピアノ・トリオはかくあるべし」といったあらゆる要素が含まれています。
ビル・エヴァンスは1959年3月にマイルス・デイヴィスの傑作『カインド・オブ・ブルー』のレコーディングに参加しました。その同年12月28日、一年が終わろうとしている年の瀬に自身のトリオでレコーディングしたのが本作『ポートレイト・イン・ジャズ』です。翌年、名プロデューサー、オリン・キープニュースのリヴァーサイド・レーベルよりリリースされました。
ジャズの用語で“インタープレイ”(ピアノ・トリオの場合だと、「ピアノ(主役)+ベース&ドラムス」ではなく、「ピアノ=ベース=ドラムス」という、お互い呼応しながら、対等の関係で演奏する)という言葉がありますが、本作を聴けばそれがどういうものか、十分知ることが出来ます。特にエヴァンスと天才ベーシストのスコット・ラファロとの“会話”のようなプレイが聴きどころです。
楽曲はスタンダードの名曲が中心で、どの曲の解釈もエヴァンスならでは独特のリハーモナイズ(和声付け)やアレンジが施され、中でも通常はバラード演奏が好まれる、シャンソンで有名な“枯葉”をアップテンポで聴かせるところは圧巻です。またオリジナル曲では、ラストの“ブルー・イン・グリーン”はマイルスの『カインド・オブ・ブルー』でも演奏していた1曲で、こちらはピアノ・トリオ編成での静謐なアプローチが光る名演となっています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
“枯葉”がおススメですが、敢えてディズニー・カヴァー“いつか王子様が”をプッシュ。

シャンソンの名曲“枯葉”はいろいろなジャズ・ミュージシャンが演奏していますが、これほどアグレッシヴなアレンジで、しかも原曲のイメージを損なわず演奏しているエヴァンス・トリオはスゴイとしか言いようがありません。が、もう1曲、エヴァンスのピアノだからこそ、素晴らしいカヴァーになったのがディズニー・ソングの“いつか王子様が(Some Day My Prince Will Come)”。ロマンティックなナンバーをジャズ・ピアノで演奏するとなったら、エヴァンスの右に出るものはいません。2018年に実写映画化された小玉ユキ原作の青春ジャズ漫画『坂道のアポロン』で、主人公の男子高校生が想いをよせる同級生の女子の前でビル・エヴァンスになりきって、この曲を弾いて聴かせる場面が登場します。機会がありましたら、コミックもしくは映画DVD/Blu-ray Discでご覧になってみてください。

SHM-CD国内盤(一般普及盤)

 

UHQCD x MQA-CD国内盤

 

輸入盤(Keepnews Collection)

 

輸入盤LP(Colored Vinyl)

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2018年11月23日 10:00