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Palisades(パリセード)通算4作目となるニュー・アルバム『Erase The Pain』

Palisades(パリセード)『Erase The Pain』

前作のセルフ・タイトル・アルバムで、その“エレクトロ・ハードコア”サウンドに一層の広がりとヘヴィネスが加わったことをファンに見せつけた彼らだが、その進化し続ける姿勢は今作においても少しも変わっていない。

今作のプロデュースを手掛けるのは、MY CHEMICAL ROMANCE、OF MICE&MENなどを手掛けてきた大御所、ハワード・ベンソン。アルバムからのリード・シングルとなる「War」も公開中だが、この曲についてシンガーのLou Miceli Jr.はこう語る:
「人々が自ら作り上げた習慣によって完全に消耗してしまう概念についての曲だ。俺たちの多くは、人生を上手くやり過ごすために、一時的な解決で痛みを忘れようとしているのさ」さらに彼はこうも続ける。「俺たち、そして俺たちの社会は、誰かの行動がどれだけの影響を与え、またどんな結果をもたらすのか、そのことにあまりにも無頓着だ。“灯油できれいにしようとおもっても、燃えてしまうだけさ”という歌詞は、一時的な解決をバンソコウみたいにあちこちに使っていたら、問題の本質はどんどん悪くなっていくし、俺たちの人生における人間関係にも影響が出てくるのさ」
そんなMiceliが抱える危機感が、己の尾を噛もうとしながら、その尾が崩れているウロボロスをイメージしたアートワークにも込められているのかもしれない。

続けてリリースされた「Fragile Bones」は一転して、静かにじわじわと感情を盛り上げているヘヴィでありながらもメロディアスなスロー・ナンバーとなっている。
ところどころエレクトロなエッジを感じされる部分もあるが、アルバム全体は前作の路線を一層突き詰めた、壮大なヘヴィさとエモーションが波のように押し寄せてくるサウンドとなっている。

ニュー・アルバムの発売を発表しながら全米を積極的にツアーしているPALISADES。早くも来年、ニュー・アルバムを引っ提げてのツアーをOF MICE & MENやNOTHING MOREらと行うことも決定している。自ら作り上げた”エレクトロ・ハードコア”の定義に新たな広がりと要素を今作でまた持ち込んだ、PALISADES。2015年での来日、またONE OK ROCKの北米ツアーに帯同したりと、ここ日本のファンの間にも着実にその存在感を広げている彼らに、人はポスト・ハードコアの未来と可能性を見る!

 

【収録曲】
01. Vendetta
02. Erase The Pain
03. Fade
04. War
05. Runaway
06. Ghost
07. Fragile Bones
08. Push
09. Patient
10. Shed My Skin

Palisades(パリセード)『Erase The Pain』

タグ : PUNK/EMO

掲載: 2018年11月26日 13:02