〈2018年アーティストの一番のお気に入りCDは？〉高野寛編

前作から半年、Dr.kyOnと佐橋佳幸から成るDarjeelingプロデュースのフル・アルバムが到着。矢野顕子と共作した"ME AND MY SEAOTTER"などのセルフ・カヴァー曲、ボブ・ディランの日本語詞カヴァー"時代は変わる"をくつろいだ雰囲気のなかシンプルかつ丁寧に調理していく高野シェフ。バックの面々との阿吽の呼吸による演奏もハートフルで美味だ。坂本美雨、野宮真貴といった女性ゲストの歌声も麗しい。

1988年デビュー、高野寛の30周年記念アニバーサリー・ベスト・アルバム。自身でセレクトした、代表曲を網羅した総決算オールタイム・ベスト・アルバム2枚と、さまざまな著名アーティストとのコラボレーション楽曲で編まれたコラボ・ベスト1枚とで構成される3枚組。アーティストとして、クリエイターとしてこの30年間を走り続けてきた高野寛の、記念碑的ベスト・アルバム。

高野 寛『Spectra ～30th All time & Collaboration Best～』ダイジェスト

▼選盤テーマ：2018年、一番聴いたCDは？

Louis Cole『Time』

宅録系SSWなのに超ファンキー、動画も含めて楽しみました。

When You’re Ugly - Louis Cole

▼選盤テーマ：2017年、一番気になったアーティストは？

中村佳穂

京都精華大学在学中に、初めて学内で一緒に投げ銭ライブをやったのが5年前。当時から非凡だった才能が、バンドとのアルバムで爆発した感！

中村佳穂 　SING US "忘れっぽい天使 / そのいのち" (live ver)

▼選盤テーマ：あなたにとって平成（1989～2018）の1枚といえば？

Cornelius『POINT』

小山田くんの音楽をずっと聞いてきただけに、最初にこのアルバムを聞いたときは本当に驚いた。

CORNELIUS - Point Of View Point

▼2018年印象に残った出来事は？

「ボヘミアンラプソディ」は、事実と違うとこもあるけれど、音楽映画として、バンドの物語として、とてもいい映画でしたね。

▼リリース＆ライヴ情報

デビュー30周年記念3枚組ベスト「Spectra」発売中。2019年10月まで、30周年アニバーサリーの諸々続きます。

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