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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.18

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2019年03月15日 10:00

ジェリー・マリガン『ナイト・ライツ』(1963)

GM

ジェリー・マリガン(bs, p)
アート・ファーマー(tp, flh)
ボブ・ブルックマイヤー(v-tb)
ジム・ホール(g)
ビル・クロウ(b)
デイブ・ベイリー(ds) 他

1963年9月12日、10月3日、1965年10月ニューヨーク、ロサンジェルスにて録音

曲目:
1.ナイト・ライツ(1963ヴァージョン)
2.カーニヴァルの朝
3.ウィー・スモール・アワーズ
4.プレリュード:ホ短調
5.フェスティヴァル・マイナー
6.テル・ミー・ホエン
7.ナイト・ライツ(1965ヴァージョン)

【アルバム紹介】
1.夜の街の灯りが似合うライト・ジャズ・サウンド
2.マリガンの超一流のアレンジのセンスが楽しめる
3.タイトル曲を除きピアノレス、和音楽器はほぼギターのみ

ウエストコースト・ジャズを代表するアルト・サックス・プレイヤーの一人といえば前回紹介したアート・ペッパーがそうですが、バリトン・サックス・プレイヤーということでいえばまず名前が挙がるのがジェリー・マリガンです。

マリガンは50年代にトランペットのチェット・ベイカーとピアノレスのジェリー・マリガン・カルテットを組んで、西海岸の名レーベル、パシフィック・ジャズに数々の名盤残しています。ピアノがない分、トランペットとバリトン・サックスによる旋律での独特のハーモニー感を打ち出すクール・ジャズで一世を風靡しました。

そのマリガンが60年代に入ってレコーディングしたのがこの『ナイト・ライツ』です。
このジャケットのイメージ通りのサウンドが飛びだしてきます。1曲目のタイトル曲ではマリガンはバリトン・サックスではなくピアノを弾いており、夜の街の灯りが似合うラグジュアリーなライト・ジャズ・サウンドになっています。

ジェリー・マリガンは超一流のアレンジ・センスの持ち主で、チェット・ベイカーとのカルテットではもちろん、マイルス・デイヴィスの名盤『クールの誕生』でもそれが伺いしれますが、その手腕は本作でも存分に発揮されています。ブラジリアン・スタンダードの“カーニヴァルの朝”、ショパンのピアノ曲をボッサに仕立てあげた“プレリュード:ホ短調”などが聴きどころでしょう。

また、タイトル曲を除き、ピアノが入った演奏はなく、和音楽器は名手ジム・ホールが弾くギターのみというのも、アンサンブルの中に音の隙間が感じられて、どこかソフトなテイストが感じられる理由です。しかも、アート・ファーマーのトランペット&フリューゲルホーン、ボブ・ブルックマイヤーのヴァルブ・トロンボーンという、マイルドな音色の楽器がメインとなっている点も本作の柔らかでナイトリーな雰囲気をうまく伝えています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
1曲目タイトル・ナンバー“ナイト・ライツ”。

この曲を最初に聴いた時、まるで映画の『タクシー・ドライバー』のテーマに通じる“夜の都会のムード”を実感したものです。
ジャジーなメロディライン、夜の冷気をも感じさせるアレンジなどなど。一日に終わりにこの曲をかけながら、バルコニーから見える夜景をながめ、ワイン片手にひとときを過ごす・・・と、そんな大人の生活の気分(妄想)を味わう1曲ではないかと思われます。
7曲目はこの曲の別ヴァージョンで、ストリングス・アンサンブルも加わり、メロディもバリトン・サックスがとる、というものになっています。
また、もう1曲、クラシックのジャズ化の名演のひとつである“プレリュード:ホ短調”もおススメです。この曲は70年代にFM東京でオンエアされたジャズ評論家油井正一氏によるジャズ番組『アスペクト・イン・ジャズ』のテーマとして使用されていたことで有名なトラックですが、再度聴いてみると当時の深夜のジャズ・タイムを懐かしく思う方も多いでしょう。

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