【三毒史対策室】椎名林檎、ニューアルバム『三毒史』はどのようなアルバムになるのか考察!?~その3~
先行配信された『鶏と蛇と豚』を聴きこみニューアルバム『三毒史』について考察!
text by タワーレコード新宿店在籍 椎名林檎愛好家
リリースされました!5/27発売の三毒史から、一曲目に収録されますその名も“鶏と蛇と豚”!担当も待ちきれず、リリースされた0:00から3時間ほどぶっ続けで聴きました、これを書く前に再生回数を確認したのですが、既に150回超えてました。正直もう待ちきれません…(笑)皆様如何でしたでしょうか…また独り言の様な個人的所感をここに書き残させて戴きます、ネタバレ有なのでリリースまで聴かない!という方はここから先は読まずにお待ちいただくことをお勧め致します、それでは!
やっぱり皆様が仰ってるように“鶏と蛇と豚”、加爾基感全くないとは言えないんですが、他の既出の曲がもう既に加爾基とは全然雰囲気違いますよね?!それに加爾基の時より諸々格段に進化してると思いませんか…ただの加爾基感、というよりかは林檎さんは今になってもこの世界感の曲を書いてくださるのだなあと、あくまで初志を貫いてらっしゃる意志を感じて嬉しく思いました
アー写を裏切らないこの行進音!そして矢張り来ましたねお経。ただイントロに入れてくるとは…予想を遥かに凌駕してくる椎名さん…本当に流石すぎて…有難う御座います…英詞を選ばれるセンス、そしてエレクトロとの融合にも感服です…!ただ拝啓 黒猫堂様、願わくば和訳を頂戴したく存じます。宜しく御願い致します。アー写の向こうは曇天、まさにこの曲は曇天のイメージがしっくりくるし、この木管の湿った音よ…特に高音が至高で、風に舞う木の葉や踏みしめられた地面から散る草木の音のよう。低音は木魚のように聞こえてきます。何よりクレジットのみどりんの欄!buddhist percussion…粋…!そして、その曇天から抜け出た2曲目、“獣行く細道”への繋がりを想像してください。
1曲目と2曲目では時代も国も違うという考察でして、ラストの一瞬の吸い込まれる様なフェードアウト、タイムスリップのように感じませんか?そして2曲目のMVを参照していただけると。イントロのシーンがトンネルですよね。さて、一体彼らは何処から来たのか??この最初の2曲のイメージはアジアで事が済むのであまりグローバルな感じはなかったけれど、3曲目の“マ・シェリ”で考えるとまた国も、時代も全然違う…イメージ 的にはヨーロッパ。
ただ、何となくの想像は掴めるけれど実在する国や時代ではなく、あくまで架空のもので、SFとリアルの間を描いている様な感覚を覚えます。11曲目“ジユーダム”との対比まで思いが追いついてないのでここで止まってしまうのですが…既存の感覚だとどちらも<自由>をテーマにしているものであるということは確認できますね。3曲目“マ・シェリ”への繋がりもまだ考察まで至っておりませんで、再放送で永遠に和訳を凝視し続けましょう…何より発売が待ち遠しい…
完全に個人的予想ですが、愛好家としてはもうお馴染みですね、今回のアルバムも曲間が対になっていて、TOKYOが真ん中に来るように出来てるのかなと。2020年への布石であると思うし、これが出来上がった時点で、いやもうそれよりも前に既に林檎さんはもうここにはいなくて、もっと先まで行ってしまってるんだなあとただ、やけに前から感覚的に体が反応していた対比構造がここに来て色々と納得はいきました。至上の人生、どん底までの2曲はシングルカットされていたので大変わかりやすかったですよね。そこはかと無く感じていた獣行くと目抜き通りの対局感はこれだったのかと…リリース迄に今一度掘り下げる必要があります…!
繋がりをタイトルと曲調から考察すると、人の諸悪を獣に例え、その獣になった者の通る細道の先には何があるのか?という問いかけそしてその先にある死を受け入れる事によって見える生、3曲目からはなんとなくですがその生を自覚し、己という存在に気づいた人間が、他者と比較する事を覚える、って感じの流れなのかなと。3曲目の和訳も読み込む必要が…課題が山積みです…
そして小ネタですがお気づきでしょうか皆様、5曲目“どん底まで”から6曲目“神様、仏様”の流れ、どこかで…?そう、昨年開催された不惑の余裕のセットリスト通りなんです…!!いやはやここまでくるともう悔しい…私達伏線張られすぎなんですよ…
まだまだ思考が至らない部分が多々御座いますし、個人的意見ばかりでお見苦しい部分もあるかとは思いますが、読んでいただいた方は有難う御座います!発売日まであと1ヶ月程、待ちきれない気持ちもありますがこの思いを巡らす時間もまた楽しいですね、ではまた次の機会に!
掲載: 2019年05月02日 10:29