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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.32

オスカー・ピーターソン・トリオ 『プリーズ・リクエスト』(1964)

OP

オスカー・ピーターソン(p)
レイ・ブラウン(b)
エド・シグペン(ds)

1964年10月19、20日録音

曲目:
1.コルコヴァード
2.酒とバラの日々
3.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
4.ピープル
5.ジョーンズ嬢に会ったかい?
6.ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー
7.イパネマの娘
8.D&E
9.タイム・アンド・アゲイン
10.グッドバイJ.D.

【アルバム紹介】
1.技巧派オスカー・ピーターソンのスタンダード、ボッサ名演集
2.本格ジャズ・ファンからビギナーまで楽しめるピアノ・トリオの傑作
3.優秀録音盤としても名高い

前回ご紹介のビリー・ホリデイの『レディ・イン・サテン』は、聴いているこちらの心がジーンとなるような歌声で聴かせるスタンダード・バラード集でした。スタンダード曲というものはジャズの世界の中では、名旋律、キャッチー、鼻歌で歌える、というほど、親しみやすく定番なものをさします。
そんなジャズ・スタンダードの名曲に加え、ボッサのスタンダード曲まで集めてピアノ・トリオの快演で聴かせる傑作のひとつがこのオスカー・ピーターソンの『プリーズ・リクエスト』です。

ジャズのライヴの場ではよく客席に『何かリクエストはあります?』と呼びかけ、それに応えて演奏する、ということが多く、このアルバム・タイトル(原題は『We Get Requests』)はそんな意味も含んでおり、収録曲も名曲ばかり10曲(ラストはピーターソンのオリジナル)。技巧派と呼ばれたオスカー・ピーターソンが表情豊かな演奏で聴かせていることもあり、本格ジャズ・ファンからビギナーまで楽しめるピアノ・トリオの傑作になっています。

ベースにはレイ・ブラウン、ドラムスにはエド・シグペンという気心知れたレギュラー・メンバーでのトリオゆえ、そのプレイは安定感抜群であり、1曲目のボッサ・スタンダード“コルコヴァード”から、柔軟なリズムとともにピーターソンの素晴らしいピアノが伝わってきます。続いて2曲目はスイング・ビートに乗せて軽快に聴かせる名曲“酒とバラの日々”、この他、本作がレコーディングされた年には“新曲” だったバーブラ・ストライサンドが歌った“ピープル”など、選曲の幅広さ、センスも文句なし。またレコーディングを担当したエンジニアが名匠ボブ・シンプソンということで、優秀録音盤としても名高い1枚です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
小粋でスインギーな“酒とバラの日々”。

スタンダード曲としても有名な“酒バラ”。もともとは同名映画のテーマ曲あり、作曲したのは『シャレード』『ピンク・パンサー』などでも知られる稀有なメロディー・メイカーである作曲家ヘンリー・マンシーニ。
この曲は本来は男女のコーラスなんかで歌詞付のバージョンで歌われるバラードのイメージがありますが、ここでのピーターソンはミッド・テンポのスイングするリズムに乗せて、イントロから軽快にテーマを奏でてゆきます。この時のピアノのヴォイシング(コード)の響きがとてもオシャレ感を出しており、同曲のピアノ・トリオでの屈指の名演として知られています。しかも、演奏時間が2分43秒という尺が、ジャズの1曲の演奏時間としてはかなり短く、その中でピアノ・ソロも存分に展開し、このトリオの良さを凝縮したようなトラックとなっているのが魅力です。

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2019年06月28日 10:00