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レオニダス・カヴァコス/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、七重奏曲 他

レオニダス・カヴァコス

ギリシャ人ヴァイオリニストが放つ、様式美に満ちたベートーヴェン。

1985年にシベリウス・コンクールで、また1998年にはパガニーニ国際コンクールで優勝を果たして世界的に知られる存在になった、1967年ギリシャ生まれのヴァイオリニスト、レオニダス・カヴァコスがソニー・クラシカルと新しく専属契約を結び、刺激的なベートーヴェン・アルバムを引っ提げての登場です(ソニー・クラシカルには2006年と2009年にカメラータ・ザルツブルクとモーツァルトとメンデルスゾーンを録音しており、10年ぶりの「復帰」となります)。超絶的技巧が光るコンチェルト・ソリストとしての活躍はもちろん、室内楽奏者、指揮者としても活動するなど、一ヴァイオリン・ソリストの枠に収まりきらないアーティスト性が持ち味のカヴァコス。ベートーヴェンイヤーに向けた当アルバムも何と2枚組の充実ぶりです。
DISC1はバイエルン放送交響楽団を弾き振りしたヴァイオリン協奏曲で、全曲約49分30秒でじっくりと歌いぬき、オリジナリティある表現が新鮮でありながら、様式美の枠はきちん押さえた好感の持てる解釈が印象的。第1楽章のカデンツァはベートーヴェンがこの協奏曲のピアノ版のために作曲したティンパニ付きのものをアレンジ。DISC2には、若書きの七重奏曲に加えて、「6つの主題と変奏曲」、「10の主題と変奏曲」という秘曲を収録。室内楽奏者カヴァコスの面目躍如と言えるでしょう。
カヴァコスはベートーヴェンの音楽についてこう語っています。「作品に込められたベートーヴェンの感情は極めて豊かで、かつ個人的なものです。世界を敵にしても構わないほどの勇猛果敢さです。ベートーヴェンの音楽世界には、内なる葛藤と力強い対立があります。それゆえに、感情を制御して、イントネーションもなく、ピュアに演奏するのは不可能な音楽なのです。自らが生きた18世紀の価値観を放り投げ、決然と未来を見据えていたのです。」そうしたカヴァコスの強い意志があらゆるところまで浸透したきわめて個性的なベートーヴェン・アルバムが、新たなスタンダードを打ち立てることは間違いありません。

アテネの音楽一家に生まれ、ギンゴールドらに師事。1985年シベリウス・コンクールと88年パガニーニ国際コンクール等の優勝により、全ヨーロッパで名声を獲得。以来、世界の主要オーケストラと共演を果たしている。室内楽にも力を入れ、指揮者としても活躍の場を広げ、高く評価されている。

収録内容
<CD1>
ベートーヴェン
1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

レオニダス・カヴァコス(Vn、指揮)
バイエルン放送交響楽団

<CD2>
ベートーヴェン
2. 七重奏曲 変ホ長調 作品20

レオニダス・カヴァコス(Vn)
ウォン・シャオ・ツェン(Va)
クリストファー・コルベット(Cl)
エリック・ターヴィリガー(Hr)
マルコ・ポスティンゲル(Fg)
ハノ・シモンズ(Vc)
ハインリヒ・ブラウン(Cb)

3. 6つの民謡主題と変奏曲 作品105より
第3番:オーストリア民謡「シュルッセルとラインドル」

エンリコ・パーチェ(Pf)
レオニダス・カヴァコス(Vn)

4. 10の民謡主題と変奏曲 作品107より
第1番:オーストリア民謡 「私はチロルブアです」
第2番:スコットランド民謡 「すこやかな若者、ハイランドの若者」
第6番:アイルランド民謡 「ペギーの娘さん」
第7番:ロシア民謡 「美しいミンカ」

エンリコ・パーチェ(Pf)
レオニダス・カヴァコス(Vn)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年09月20日 12:00