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Joshua Redman(ジョシュア・レッドマン)、新作スタジオ・アルバム『Sun on Sand』

Joshua Redman

現代ジャズ・サックス界のイノベータ―、ジョシュア・レッドマン。ここ数年、JAMES FARMやTHE BAD PLUS、ブラッド・メルドーとのコラボレーションに自身のカルテットなど、様々なスタイルや編成で活動し、意欲的に作品を発表している彼が、また新たな音の領域へと挑む。

2019の3月に、ジョシュア・レッドマン・カルテットとしては約20年振りの作品となる『COME WHAT MAY』を発表した彼だが、早くもそれに続く新作スタジオ・アルバムを『Sun on Sand』リリースする。

新作『Sun on Sand』で彼が取り上げるのは、ニューヨークのジャズ/現代音楽の作曲家/サックス・プレイヤーであるパトリック・ジマーリ。パリとニューヨークを行き来しながら活動を続けている彼は、これまでブラッド・メルドー、ブライアン・ブレイド、ルシアーナ・ソウザ、イーサン・アイバーソン、ザ・ナイツ、エッシャー・ストリング・カルテットなど、ジャズからクラシックまで幅広くコラボレーションを行ってきた。またジョシュア・レッドマンの『WALKING SHADOWS』ではオーケストラ・アレンジを手掛けている他、ブラッド・メルドーとケヴィン・ヘイズも『MODERN MUSIC』(2011年作品)で彼の作品を取り上げている。

そして今回、ジョシュア・レッドマンが取り上げているのは、ジマーリがテナー・サックス、ストリングス・カルテット、ベースとパーカッションの為に作曲した『APSECTS OF DARKNESSAND LIGHT』から選り抜いた8曲である。2014年ロンドンのウィグモア・ホールで初演された『APSECTS OF DARKNESSAND LIGHT』は、様々な光の表現を描いた組曲である。ここからセレクトした8曲を収録した『SUN ON SAND』をレコーディングするにあたり、ジョシュアは『STILL DREAMING』で共演したスコット・コーリー(b)とニューヨークを拠点に活動する日本人パーカッショニスト、サトシ・タケイシ(武石聡)、そしてクラシックの枠を飛び越えた革新的ストリング・カルテット、ブルックリン・ライダーからなる編成で挑んでいる。

アルバムからの先行トラックとして公開されているのは、アルバムの2曲目となる「Between Dog and Wolf」。ちなみにこの曲のタイトルとなっているのは、フランス語で“黄昏”を表現する言葉だという。躍動するストリングスにジャズ・サックスが斬り込み、パーカッションとベースとともにグルーヴを作り出し、直線的な整然さと曲線的なグルーヴが混然一体となり、音の陰影を作り出している。ジョシュア・レッドマンが本作で挑戦する新たな音楽領域の地平線が見える1曲だ。『SUN ON SAND』――現代ジャズ・サックス界のイノベータ―、ジョシュア・レッドマンが切り拓く新たなサウンドスケープがここにある。

 

掲載: 2019年09月30日 17:24