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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.64

レイ・ブライアント『レイ・ブライアント・トリオ』(1957)

RB

レイ・ブライアント(p)
アイク・アイザックス(b)
スペックス・ライト(ds)

1957年4月5日、ニュージャージーにて録音

曲目:
01.ゴールデン・イヤリングス
02.エンジェル・アイズ
03.ブルース・チェンジズ
04.スプリッティン
05.ジャンゴ
06.ザ・スリル・イズ・ゴーン
07.ダフード
08.ソーナー

【アルバム紹介】
1.ブルージーかつジェントリー、ブライアントの貫禄のタッチが聴ける傑作
2.超名演“ゴールデン・イヤリングス”収録の極上のスタンダード・アルバム
3.派手さはゼロ、じっくり聴かせるピアノ・トリオ

名ドラマー、ロイ・ヘインズの初リーダー作『ウィ・スリー』を前回はご紹介いたしましたが、収録楽曲のところで触れたとおり、1曲目“リフレクション”と5曲目“スニーキン・アラウンド”が、ピアニスト、レイ・ブライアントの作曲によるものでした。
今回ご紹介するのはそのレイ・ブライアントの50年代の傑作アルバムです。

ブルージーかつジェントリーなピアノで、日本では大変人気のあったピアニストのひとりですが、そんな貫禄のタッチを存分に聴ける一作です。
その内容は一言で伝えるならば“ピアノ・トリオによる極上のスタンダード・アルバム”です。
1曲目はブライアントの超名演である“ゴールデン・イヤリングス”が収録されています。またマット・デニス作曲の哀愁のバラード“エンジェル・アイズ”、MJQの名曲“ジャンゴ”、ムーディな“ザ・スリル・イズ・ゴーン”、クリフォード・ブラウンの名曲“ダフード”等、秀逸な楽曲を取りあげています。

ベースとドラムスは、知る人ぞ知るアイク・アイザックスとスペックス・ライトのコンビネーション。本作をリリースした頃、レイ・ブライアントはこのメンバーでのピアノ・トリオで女性ヴォーカルのカーメン・マクレエのバックをつとめていました。ちなみに、アイク・アイザックスは一時期カーメン・マクレエの旦那さんでもありました。
狙ったような派手なプレイはなく、じっくり聴かせる、そんなピアノ・トリオ名盤です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
オトナの香り漂う“ゴールデン・イヤリングス”。

1946年にヴィクター・ヤングの作曲で世に出て、翌年の同名映画で主演のマレーネ・デートリッヒが歌ったナンバーで、ペギー・リーのヒットでも知られている名曲です。この曲のピアノ・トリオの演奏ということでは、レイ・ブライアントのこの録音が最高峰かもしれません。
曲はイントロもなく始まり、淡々と、それでいて情感をたたえたメロディでテーマを提示します。
そしてピアノ・ソロ。クールな中に温もりを感じさせるようなフレージングが見事、オトナの香りが漂う素晴らしいソロを展開してゆきます。
テーマに戻り、繊細にダイナミクスや音域をコントロール、最後はリタルダンドして余韻を残しながら終わります。
落ち着いた演奏でじっくりメロディの良さを引き出しながら、ピアノ・トリオの醍醐味を伝えてくれる、そんな演奏が満載のアルバムです。

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年02月14日 11:30