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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.75

ジョニー・グリフィン『イントロデューシング・ジョニー・グリフィン』(1957)

JG

ジョニー・グリフィン(ts)
ウィントン・ケリー(p)
カーリー・ラッセル(b)
マックス・ローチ(ds)

1956年4月17日録音

曲目:
01.ミル・デュー
02.シカゴ・コーリング
03.ジーズ・フーリッシュ・シングス
04.ザ・ボーイ・ネクスト・ドア
05.ナイス・アンド・イージー
06.イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
07.ラヴァー・マン

【アルバム紹介】
1.シカゴ出身ハードバップ系名テナー、通称“リトル・ジャイアント”のデビュー作
2.強力なメンバー参加のワン・ホーン・カルテット秀作
3.オリジナル3曲とスタンダード4曲で構成

前回ご紹介しましたミリ―・ヴァーノンのアルバム・タイトル“イントロデューシング”はたいがいデビュー作につけられる文言ですが、このジョニー・グリフィンのアルバムも同様で、同じくデビュー作となります。

ジョニー・グリフィンはイリノイ州シカゴ出身のテナー奏者で、ハードバップ系のプレイヤーとして名を馳せた人です。力強いブロウは安定感があり、ハードにもソフトにも表情づけが自在で、まさに“聴かせるテナー・サックス”という形容が似合います。また、背丈がそれほど大きくなかったことから、“リトル・ジャイアント”の愛称で知られていました。

本作はグリフィンのテナーをフロントに置いたワン・ホーン・カルテットの秀作で、バックにはピアノにウィントン・ケリー、ベースにカーリー・ラッセル、ドラムスにマックス・ローチという強力なトリオがついています。

楽曲はグリフィンによるオリジナルが3曲“ミル・デュー”、“シカゴ・コーリング”、“ナイス・アンド・イージー”、その他4曲はスタンダード・ナンバーを収録。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
オリジナルの快速チューン“ミル・デュー”。

本作は1曲目からグリフィンのオリジナル “ミル・デュー”で幕を開けます。
テンポは超快速で、突っ走り系のスイングビートがなんとも心地よい1曲です。
マックス・ローチのドラムスの短いイントロを経てグリフィンがテーマを提示、テーマは短く、すぐさまソロに突入。
この気持ちがいいほど、吹きまくる様子に思わず聴き入ってしまいますが、途中ブレスの箇所で唸り声をあげたり、本人もノリノリです。
ソロがひと段落するとウィントン・ケリーのピアノ・ソロに移りますが、吹き足りないかのように再登場し、マックス・ローチと4バース(4小節)のソロ回しを繰り広げます。
そしてテーマに戻りますが、中間部のところで誰もソロをとらない間があり、再びテーマを奏でて、エンディングとなります。
“胸のすくような”テナー・サックスの余韻がいつまでも残る名盤です。

UHQCD国内盤

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年05月01日 10:00