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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.97

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年10月02日 10:00

ブルー・ミッチェル『ブルーズ・ムーズ』(1960)

BM

ブルー・ミッチェル(tp)
ウィントン・ケリー(p)
サム・ジョーンズ(b)
ロイ・ブルックス(ds)

1960年8月24日、25日ニューヨークにて録音

曲目:
01.アイル・クローズ・マイ・アイズ
02.エイヴァース
03.スクラップル・フロム・ジ・アップル
04.カインダ・ヴェイグ
05.サー・ジョン
06.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
07.スウィート・パンプキン
08.アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー

【アルバム紹介】
1.クリアーなトーン、歌心溢れるプレイ・スタイルで知られるトランペッター
2.60年代リヴァーサイド時代のワン・ホーン・カルテットでの傑作
3.曇りのない爽やかなハードバップ・サウンドを展開

前回のフレディ・ハバードに続き、トランペッターの名盤を紹介します。
ブルー・ミッチェルは年齢としては、天才トランペッターで知られたクリフォード・ブラウンと生年が同じ1930年であり、フレディ・ハバードよりはやや先輩格にあたる世代です。

広がりのあるふくよかでクリアーなトーン、加えて歌心溢れるプレイ・スタイルで知られるプレイヤーで、50年代終わりから60年代初頭にかけてホレス・シルヴァーのコンボで活躍しました。リーダー作は主にリヴァーサイド、続いてブルーノートで発表しており、本作は前者のレーベルでの傑作です。

編成はブルー・ミッチェルのトランペットにピアノ・トリオというワン・ホーン・カルテットで聴かせており、メンバーはピアノに名手ウィントン・ケリーが参加したリズム・セクションです。
取り上げている楽曲もロマンティックなスタンダード・ナンバーに加えて、自身のオリジナル等も含んだ全8曲。スインギーなナンバーからバラード・ナンバーまで曇りのない爽やかなハードバップ・サウンドを展開しています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
歌心満点のプレイ、 “アイル・クローズ・マイ・アイズ”。

ブルー・ミッチェルのこのアルバムがジャズ売り場で名だたるロングセラー名盤と並び販売されるようになったはここ数年ぐらいの話で、それまでは知る人ぞ知る一枚でした。
にわかに注目を浴びた理由は様々あり、1960年頃にリリースされたトランペットのワン・ホーン・カルテットでのクオリティの高い傑作が意外に少ないことであるとか、この1曲目の名スタンダード“アイル・クローズ・マイ・アイズ”のメロディ・ラインがある人気J-POPソングに似ている(もちろん全く別の曲)等ネット社会ならではの情報の行き来などによって再評価されたのが原因なのでは、と推測できます。
その“アイル・クローズ・マイ・アイズ”は名演で、ブルー・ミッチェルというトランペッターのプレイがどんなものか、ということを知る最適な1曲となっています。
ピアノのイントロのフレーズも印象的で、テーマに入ると、トランペットのトーンの清々しさとロマンティックなメロディ・ラインのマッチングの素晴らしさが伝わってきます。そしてジェントルで歌心満点のトランペット・ソロは思わず聴きってしまいます。続く軽やかなピアノ・ソロの後、再びトランペットのソロが来て、テーマに回帰し、エンディングへと向かいます。
この演奏を聴いていると、まるでカラッと晴れた青空が見えてくるように感じるはずです。その時は心はずませながら出かけてみてください。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)