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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.100

ホレス・シルヴァー『ソング・フォー・マイ・ファーザー』(1964)

HS

ホレス・シルヴァー(p)
ブルー・ミッチェル、カーメル・ジョーンズ(tp)
ジュニア・クック、ジョー・ヘンダーソン(ts)
ジーン・テイラー、テディ・スミス(b)
ロイ・ブルックス、ロジャー・ハンフリーズ(ds)

1963年10月31日、1964年10月26日録音

曲目:
01.ソング・フォー・マイ・ファーザー
02.ザ・ネイティヴス・アー・レストレス・トゥナイト
03.カルカッタ・キューティ
04.ケ・パサ
05.ザ・キッカー
06.ロンリー・ウーマン

【アルバム紹介】
1.ファンキー・ピアニスト、ホレス・シルヴァーの代表作
2.大名曲“ソング・フォー・マイ・ファーザー”収録
3.自身のルーツを反映させたエキゾチックなフィーリング

『WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪』100枚目にご紹介する名盤は“ファンキー・ピアニスト”ホレス・シルヴァーの代表作です。
前回のボビー・ティモンズもファンキーな演奏を得意としていましたが、モダン・ジャズ時代にファンキーという言葉がもっとも似つかわしいピアニストはホレス・シルヴァーでした。

ホレス・シルヴァーは50年代初頭にドラムスのアート・ブレイキーとともに初代ジャズ・メッセンジャーズのメンバーであったことでも知られています。50年代後半に自身のクインテットで活動を始め、60年代初めには日本にもツアーに来ており、その後ブラジルを訪れたことが自身のルーツ(母方はアイリッシュとニグロの家系、父方はポルトガル系)を振り返るきっかけになり、本作が誕生しました。

その1曲目はホレス・シルヴァーの大名曲である“ソング・フォー・マイ・ファーザー”を収録、作曲能力が高く名曲を多く世に送り出してきたシルヴァーの代表曲であり、本作はビルボード・チャートに上るほどの、シルヴァーにとっての大ヒット作となりました。

実父の写真がジャケットのアートワークになっているこのアルバムは“ソング・フォー・マイ・ファーザー”以外にも自身のルーツを反映させたエキゾチックなフィーリングをもったオリジナルが並んでいます。1曲、ジョー・ヘンダーソン作曲"ザ・キッカー"以外はすべて自身のペンによる楽曲です。
演奏は2種類のクインテットでレコーディングされており、トランペットのブルー・ミッチェル、テナー・サックスのジョー・ヘンダーソンら実力派が名を連ねています(但し、それぞれ別のセッションに参加)。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
代表曲“ソング・フォー・マイ・ファーザー”。

8分音符のベースラインが印象に残るこの曲は、いわゆる4ビートのスイング・ナンバーのようなリズム感覚はなく、ラテン・ボサノヴァのようなニュアンスであり、それがどことなく異国情緒の雰囲気を漂わせています。
イントロのゆったりと揺れるようなベースラインは、スティーリー・ダンの“リキの電話番号”など、ロックやR&Bで引用されているケースも多く、ブルーノート・レーベルきっての人気曲の一つであることを伺わせます。
またテーマ・メロディも哀感を含んだ、どこかのノスタルジックな印象さえ感じさせるもので、聴いた後に強い印象が残ります。
この曲だけ聴いてもシルヴァーのコンポーザーとしてのセンスの良さが伝わってきますが、この他 “ザ・プリーチャー”、“ニカズ・ドリーム”、“シスター・セイディ”など、キャッチーな名曲を書いており、それらはジャズのスタンダードとして多くのミュージシャンに取り上げられています。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

国内盤UHQCD x MQA-CD

 

輸入盤CD

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年10月23日 10:00