こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.108

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年12月18日 10:00

ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーター『1+1』(1997)

HW

ハービー・ハンコック(p)
ウェイン・ショーター(ss)

1997年、ロサンゼルスにて録音

曲目:( )内は作曲者
01.メリディアンヌ ー ア・ウッド・シルフ(ショーター)
02.アウン・サン・スー・チー(ショーター)
03.ソンリサ(ハンコック)
04.メモリー・オブ・エンチャントメント(ボルストラップ)
05.ヴィジター・フロム・ノーホエア(ハンコック、ショーター)
06.ジョアンナのテーマ(ハンコック)
07.ジアナ(ショーター)
08.ヴィジター・フロム・サムホエア(ハンコック、ショーター)
09.マンハッタン・ローレライ(ハンコック、ショーター)
10.ヘイル・バップ、ヒップ・ホップ(ハンコック)

【アルバム紹介】
1.ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターによるデュオ初共演作
2.長年の盟友同士による21世紀を前に発表した静謐でディープなアルバム
3.アコースティック・ピアノとソプラノ・サクソフォン、シンプルなスタイルで自身の音楽性を全集中

100回目達成記念「90年代の名盤特集」第8回目は、1997年にリリースされた、ピアニストのハービー・ハンコックとサックスのウェイン・ショーターによるデュオ初共演作です。

60年代はマイルス・デイヴィス・クインテットの盟友として活躍し、70年代にはV.S.O.P.クインテットで活動、90年代にマイルスが亡くなると、そのトリビュート・バンド等、事あるごとに共演してきた二人が21世紀を前に発表した静謐でディープなデュオ・アルバムとなっています。

ハービーはスタンウェイのアコースティック・ピアノ、ウェインはヤマハのソプラノ・サクソフォンという、シンプルなスタイルで自身の持てる音楽性を全集中して投入した演奏は他の誰も真似できない境地へと聴く者を導きます。

収録曲はすべてオリジナルで、二人の共作曲3、ハービー3、ウェイン3、そこにオランダのジャズ・ピアニスト、ミケル・ボルストラップの1曲が加わった全10曲。ハービーの“ジョアンナのテーマ”は映画『狼よさらば』のサントラ楽曲の、ウェインの“ジアナ”は自身の1975年のアルバム『ネイティヴ・ダンサー』に収録の楽曲のセルフ・カヴァーです。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
グラミー受賞曲となった“アウン・サン・スー・チー”。

この曲は1998年第40回グラミー賞で、最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞し、ウェイン・ショーターの代表曲となりました。その後、ウェインは自身のライヴ・アルバムでもこの曲の取り上げています。
曲名はノーベル平和賞受賞者で、ミャンマーの非暴力民主化運動の指導者で知られる国民民主連盟の女性党首の名前にちなんだもの。
ウェインのソプラノ・サックスが、静かなピアノ伴奏の上で、どことなくオリエンタリズムを感じさせる不思議なメロディを提示し、じっくりと聴かせています。
ソロに入ると、エモーショナルなブロウも顔を覗かせ、その後はハービーのピアノがダイナミックなソロを展開してゆきます。
そして、テーマを再現、最後はウェインの叫ぶような高音のブロウが響き、静かに曲を終えます。
本作は聴き流しできる音楽の要素は一切ありません。発せられる一音一音をじっくり受け止めて、その世界観に浸るアルバムといえます。家にいる時間が長い中、そんな風に音楽と向き合うのもひとつの過ごし方ではと思われます。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)