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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.114

ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』(1957)

JC

ジョン・コルトレーン(ts)
リー・モーガン(tp)
カーティス・フラー(tb)
ケニー・ドリュー(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

1957年9月15日、ニュージャージーにて録音

曲目(オリジナル・リリース時の収録曲):
01.ブルー・トレイン
02.モーメンツ・ノーティス
03.ロコモーション
04.アイム・オールド・ファッションド
05.レイジー・バード

【アルバム紹介】
1.ブルーノートでの唯一のリーダー作
2.最高のハードバップ・プレイヤーが揃った3管のセクステット編成
3.代表曲“ブルー・トレイン”、 “モーメンツ・ノーティス”収録

前回まで4回にわたり、マイルス・デイヴィスのマラソン・セッション4部作をご紹介してきました。
そのクインテットのレコーディングで、メキメキと腕をあげたのがテナー・サックスのジョン・コルトレーンでした。
ジョン・コルトレーンは実はマイルス・デイヴィスと同い年(1926年生まれ)。2021年は生誕95年の記念年になります。

マイルス・バンドの後、セロニアス・モンクのカルテットに加わりつつ、自身はプレスイティッジと契約し初リーダー作『コルトレーン』くをリリース。やがて堂々たるプレイを聴かせるグレート・テナーマンに成長し、ジャズの名門ブルーノートでレコーディングしたのが本作。

ジョン・コルトレーンにとってはブルーノートでの唯一のリーダー作であり、カルテットおよびクインテットでの演奏が多い中、トランペットに加えトロンボーンが入った3管のセクステット編成で聴かせているのが特徴です。
メンバーはトランペットのリー・モーガン、トロンボーンのカーティス・フラーといった当時の俊英をフロントに、ピアノのケニー・ドリュー、そしてマイルス・クインテットのメンバーであるベースのポール・チェンバースとドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズという最高のハードバップ・プレイヤーが揃っています。

楽曲は4曲目の“アイム・オールド・ファッションド”を除いてすべて自身のオリジナルで、代表曲であるタイトル曲や“モーメンツ・ノーティス”が収録されています。それらはハーモニー的な工夫もあり、コルトレーンのコンポーザーとしてのすぐれた才能の賜物で、そのことがアルバムの完成度を高めています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
コルトレーン圧巻のブルース・ナンバー“ブルー・トレイン”。

威厳にみちた堂々たるハードバップ・サウンドで高らかにテーマを提示するタイトル曲はちょっと聴きだとマイナーな楽曲なのか、と思わせますが、ソロに入ると、シンプルなメジャー・ブルース進行に転じ、という、軽く意表を突かれた展開を見せます。
テーマが終わるや否や、コルトレーンのテナー・ソロが始まりますが、軽快なスイングビートに乗り、ストレートなブロウで淀みなくフレージングを繰り出してゆきますが、そこを受け継ぐようにリー・モーガンのキレのいいトランペット・ソロが続き、やがてカーティス・フラーの貫禄に満ちたトロンボーン・ソロへと移ってゆきます。
ピアノのケニー・ドリュー、ベースのポール・チェンバースとソロが続き、テーマに回帰し、そのままエンディングを迎えます。
10分以上にわたる熱演であり、この名演により、スタンダード・ナンバーとしても認知度の高い1曲として、後世に残る名曲となりました。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年02月05日 10:00