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『KING』を10倍楽しく聴く方法~忌野清志郎『KING Deluxe Edition』研究室!

掲載: 2021年11月29日 13:30

忌野清志郎

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11月24日にRCサクセション・忌野清志郎50周年企画第5弾として、忌野清志郎が2003年に発表したオリジナルアルバム『KING』のデラックス・エディションが発売されました。このページでは<忌野清志郎『KING Deluxe Edition』研究室>と題して、『KING Deluxe Edition』を深堀りしていきます!

三宅伸治&The Red Rocks『Red Thanks』

■アルバム『KING』のキーマン...三宅伸治
RCサクセションスタッフとして清志郎に関わりやがて楽曲制作、バンド活動の欠かせないパートナーとなった三宅伸治。アルバム『KING』は予定変更で空いたスケジュールをロックンロール研究所で過ごす清志郎・三宅伸治、二人の"アソビ"という名の楽曲制作から生まれたそうだ。
2021年三宅伸治はアルバムをリリース。清志郎はライヴMCで三宅を「バンマス、三宅伸治!」と紹介する。今作でも強者揃いのバンドThe Red Rocksを率いて傑作をモノにしている。まるでパブ・ロック・シーンのタレント揃いグループ、グレアム・パーカー&ザ・ルーモアばりのロッキン・ソウルなガッツのある演奏、ユーモアとパッションに溢れるソングライティングはまさに『KING』の時から変わらぬ三宅の持ち味。様々な形態で活躍する三宅伸治は、鮎川誠、友部正人と3人で「3キングス」を結成。現在は三宅伸治自身がKINGだ。


The Blues Brothers『ディフィニィティヴ・コレクション(SHM-CD)』

■『KING』発売の2003年はブルース・ブラザース・バンドで始まった....のかも。
清志郎&三宅のアソビという名の楽曲制作が始まるひと月前の2003年1月、清志郎はブルース・ブラザース・バンドのブルーノート東京公演にゲスト参加(「I Can't Turn You Loose」と「Soul Man」を歌ったと言われている)。そのビデオを二人は、ロックンロール研究所で鑑賞。そこで三宅は清志郎に「やっぱりこういうホーンセクションが入ったバンドでシャウトするのが、良いですよね。」と投げかたという。『KING』サウンドの方向づけに何らかの影響を与えたのでは、、と妄想せずにいられないエピソードだ。
80年代初頭、時を同じくして、アメリカでは黒ハット・スーツ・サングラスをコスチュームにしたブルース・ブラザース、日本ではメイクをきめたド派手なファッションで時代の寵児となったRCサクセションが、ソウルミュージックをヒップなスタイルで伝導。嬉しいシンクロではないか。そしてやがてはブルース・ブラザース・バンドに参加していた名ギタリスト、スティーヴ・クロッパーが両者を結びつけていくことになるのだ。まさに”ブルースは絆”(ブルース・ブラザーズ78年の1stアルバム「Briefcase Full of Blues」邦題)!


Otis Redding『Live In Paris And London (EU) [Remaster](EU/RM)』

■「Baby何もかも」は「オーティスが教えてくれた」。
言うまでもない清志郎のアイドル。ソウル・シンガー、オーティス・レディング。『KING』のオープニングを配された「Baby何もかも」はあからさまにサザン・ソウル・マナーに則りリスペクトを示している。「Baby何もかも」の曲構成、泣きのバラードがエンディングでギアチェンジ。一転、アップのジャンプ・ナンバーに変化するカタルシスは「Try A Little Tenderness」で"オーティスが教えてくれた"のだろう。
その「Try A Little Tenderness」をライヴ2ヴァージョンを収録したのが「Live In Paris And London」。ブッカー・T&ザ・MGズを従えての68年欧州ツアーよりロンドン、パリ公演を収録。完成度が高いパリ・ヴァージョンには完全KOものだが、構成を間違えて演奏が迷走するなか、オーティスが強引にひっぱり軌道修正、さらなる高みに駆け上るロンドン・ヴァージョンはスリリングにつき一聴の価値あり。ちなみにトータス松本は「忌野清志郎トリビュート ナニワ・サリバン・ショー2020」で「Try A Little Tenderness」を歌唱。これはトータス松本がSOULを継承するダブルトリビュートであったのだ。


忌野清志郎『COMPILED EPLP ALL TIME SINGLE COLLECTION <初回生産限定盤> [3CD+ブックレット](PS/RM)』

■アルバム制作はロックンロール研究所にて。
94年に誕生し以降の創作活動の基盤となったプライベートスタジオ<ロックンロール研究所>。
最初のロックンロール研究所産アルバムは三宅伸治『SUNDOWN』(1998)であったが、清志郎名義としては『KING』が初。エフェクトを最小限に抑え演奏をストレートにマイクで捉えたアナログ感溢れるサウンドは清志郎が理想する”いい音”。
そして、レコーディングの音作りでは試行錯誤を重ねた経緯があるRCサクセションが、もしこのスタジオで録音していたら...というファンの勝手な妄想を刺激するのが「激しい雨(2006.05.14 Private Session)」。同曲のナッシュヴィル録音によるアルバムとは別ヴァージョンで、ギターに楽曲共作者である仲井戸”CHABO"麗市、ドラムに新井田耕造、とRCサクセションのメンバー二人が参加!ベースとアコギは三宅伸治。


忌野清志郎『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 <期間限定盤>(BRD)』

■清志郎を支えたNICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSというバンド。
『KING』参加メンバーが基盤となって結成された2003年以降のパーマネントなバック・バンド。『KING Deluxe Edition』では通常盤DISC2(アルバム発売直前のNHK-FMでのスタジオライブ音源)がそのメンツでの演奏。
サウンド面ではRCサクセションの流れを汲みつつも、あくまで”バンド”であったRCサクセションとは異なり、ソロシンガー忌野清志郎を支えた最高のバック・バンド。NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSがあったからこそ、FUJI ROCK、『完全復活祭 日本武道館』などで清志郎が"大箱ライヴのKING"への返り咲きを実現したのだと言えるのではないだろうか。


擬態屋『DORAYAKI <数量限定盤>』

■『KING』、アートワークの不思議なフィーリングは...
『KING Deluxe Edition』は、2003年発売当時に感じてたがそのまま置き去りにしていたジャケット、アートワークについて理解を促すヒントを与えてくれる。よくよく考えてみると奇妙なアルバムジャケットではないか。マンションと思われる"日常"
に"地球に落ちてきた男"よろしく佇むサンダル履きのロック・スター。スーツはよく見ると礼服だ(笑)。天気は悪い(雨が降っている)。アルバムタイトル「KING」の字面のイメージにはふさわしいとは言えないシンプルでシックなジャケット。
どうやらこのフィーリングは清志郎と写真家 佐内正史の感性の響き合いから生まれたものなのだと、限定盤のおさめられた写真集『ANGEL』を手に取るとなんとなく理解できる。(この”なんとく”が得がたい味わいで、野暮な解説をいれずに余白と余韻を重視した限定盤のパッケージはヒジョーに秀逸だ!)
さて、解読のヒントはタワーレコードのWEBメディアMikikiに掲載される佐内正史氏インタビューに譲ろう。写真集のタイトルがなぜ『ANGEL』なのか?写真集に唐突に登場する黄緑色のガードレールの意味するものは?(そして、このカードレール伝説には、タワーレコード新宿店が少し絡んでます!)
そして、その佐内正史と曽我部恵一による異質のユニット〈擬態屋〉。お互いに鮮烈なデビューを果たした90年代半ばから交流があったという2人は、2019年頃から詩の朗読と音楽をブレンドさせたギグを展開、2021年にデビューアルバム『DORAYAKI』をリリース。発売日は『KING Deluxe Edition』と同日2021年11月24日。18年の時を経て清志郎と佐内正史がシンクロした。ことの始まりは黄緑色のカードレールである。


Peter, Paul & Mary『ヴェリー・ベスト・オブ(RM)』

■「花はどこへ行った」....清志郎少年とピーター、ポール&マリー
『KING Deluxe Edition』に『KING』本編のボーナストラックである<未発表曲Recorded atロックン・ロール研究所>、限定盤のDISC2 <「WANTED」LIVE at 日比谷野外大音楽堂 2003年8月17日>と2ヴァージョン収録されたのが、音盤化初となったカヴァー「花はどこへ行った」。ピート・シンガーが作曲し、61年キングストン・トリオでヒットしたフォークソング。清志郎が触れたのは恐らく62年のピーター、ポール&マリーのヴァージョン。清志郎は少年時代の影響としてザ・ベンチャーズとピーター、ポール&マリーを挙げることしばしば。(一般的なロック・ヒストリーでは考えにくいが、清志郎ロック史では、ビートルズ、オーティス・レディングと並列の存在と想像できる)ピーター、ポール&マリーで有名な「500マイル」「天使のハンマー」「パフ」あたりは清志郎がしばしば取り上げた愛唱歌。RCサクセション『カヴァーズ』で取りあげた「風に吹かれて」もボブ・ディランというよりもピーター、ポール&マリーの影響だったのかも。


忌野清志郎『sings soul ballads』

■続・清志郎少年とピーター、ポール&マリー
そのピーター、ポール&マリーの「500マイル」といえば、清志郎の日本語詞も素晴らしくザ・モンキーズのカヴァー「ディドリーム・ビリーヴァ―」級の完成度。(HIS『日本の人』に収録)その「500マイル」のRCサクセションヴァージョンをボーナストラックとして収録したのが、清志郎が生前構想していた選曲メモを再現した編集盤『sings soul ballads』。1990年スタジオセッションテープ(「Baby A Go Go」のレコーディング前のセッション)の音源。日本語詞ではなく英語詞で歌唱。


ザ・ゴールデン・カップス『ザ・ゴールデン・カップス コンプリート・ベスト ブルース・オブ・ライフ』

■「愛する君に」ザ・ゴールデン・カップス と清志郎
限定盤のDISC2 <「WANTED」LIVE at 日比谷野外大音楽堂 2003年8月17日>で弾き語りでカヴァーしているのは、”横浜が生んだ世界級の演奏力をもった規格外のGS”ザ・ゴールデン・カップスのヒット曲「愛する君に」。同年2003年はザ・ゴールデン・カップスが再結成、翌2004年にはドキュメンタリー映画『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』公開(清志郎も登場)。清志郎曰く「日本で一番好きなバンド」。


Various Artists『オフ・オフ・マザー・グース』

■こんなところにも清志郎(1) V.A/オフ・オフ・マザー・グース が再発されました。
和田誠が訳詞した『オフ・オフ・マザー・グース』(筑摩書房)の音楽版。総勢60人が60曲を歌唱。清志郎は「フェル先生」を息子竜平、娘百世を伴ってギターを弾き語る。近しいところでは、井上陽水、大竹しのぶ、近藤房之介、木村充揮(憂歌団)、坂本冬美など多数のシンガー、俳優、文化人が参加。


山崎まさよし『STEREO 3』

■こんなところにも清志郎(2) 山崎まさよしニューアルバムの楽曲「Hello ヘヴン」
デビュー25周年を締め括りプライベート・アルバム・シリーズ『STEREO3』を発表した山崎まさよし。(2)「Hello ヘヴン」には天国と交信するシチュエーションで進むストーリー中で効果的に清志郎が登場。そのトリッキーな演出は清志郎ファン必聴。そして清志郎トリビュート曲という切り口でなくとも鋭い批評性がずっしりとした聴きごたえをもたらす傑作。


リクオ『RIKUO&PIANO 2』

■こんなところにも清志郎(3) リクオが清志郎訳詞の「イマジン」をカヴァー
2019年にはオリジナルアルバム『グラデーション・ワールド』収録の「オマージュ - ブルーハーツが聴こえる」の中で、「♪あれからもう30年RCサクセション バッテリーはビンビンだぜ 大人だろ勇気をだせよ」と直接的にRCサクセションをオマージュしたローリング・ピアノマン・リクオの約11年ぶりのピアノ弾き語りアルバム『RIKUO&PIANO 2』で忌野清志郎訳詞によるジョン・レノン「イマジン」をカヴァー。コード使い、メロディ運びにピアノマンリクオならではのオリジナルティを注入。さすがは「噂の男」!


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■「Mikiki」特集記事

タワーレコードのミュージック・レビュー・サイト「Mikiki」でも忌野清志郎『KING Deluxe Edition』を総力特集!
今回の忌野清志郎『KING Deluxe Edition』は、あえてライナーノーツをつけていない商品内容となっているため、『KING Deluxe Edition』を深く味わうためのサブテキストとして必読です!

・インタビュー
忌野清志郎と作った宝物――三宅伸治が語る『KING』とボスの思い出
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/30335

・インタビュー
忌野清志郎と言葉を交わしたら、何かが逃げちゃいそうだった――写真家 佐内正史に訊く『KING』撮影秘話
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/30423

■TOWER RECORDS MUSICにて音声コンテンツ<忌野清志郎『KING Deluxe Edition』制作秘話>を配信予定

約7,000万曲聴き放題、10万曲のMVやライブも見放題のサブスクサービス「TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク」にてRCサクセション・忌野清志郎デビュー50周年企画関係者による特別音声コンテンツ"忌野清志郎『KING Deluxe Edition』およびRCサクセション・忌野清志郎デビュー50周年企画シリーズ制作秘話"を近日公開予定。
TOWER RECORDS MUSICとは?→ https://tower.jp/article/news/2021/10/01/n101

■ラジオbayfmNにて 忌野清志郎『KING Deluxe Edition』を特集

bayfmの番組『78 musi-curate TOWER RECORDS zone』、12/7(火)放送回は<忌野清志郎『KING Deluxe Edition』研究室>と題してタワーレコードスタッフがアルバム『KING』と2003年の忌野清志郎を『KING Deluxe Edition』収録ライヴ音源、関連作品も交えて深掘り!
オンエア 12/7(火)27:00~
番組ブログ  https://bayfm.co.jp/program/curate/category/tower-records/