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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.197

ジョー・パス『フォー・ジャンゴ』(1964)

JPS

ジョー・パス(g)
ジョン・ピサノ(g)
ジム・ヒューアート(b)
コリン・ベイリー(ds)

1964年10月録音

曲目:
01.ジャンゴ
02.ロゼッタ
03.雲
04.フォー・ジャンゴ
05.ナイト・アンド・デイ
06.哀愁の花
07.アンサンシブルマン
08.カヴァレリー
09.ジャンゴの城
10.ライムハウス・ブルース

【アルバム紹介】
1.ジャズ・ギターの技巧派ジョー・パスの60年代の名盤
2.ジプシー・スイングの名ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げた一作
3.ギター・トリオをバックに自在なギター・プレイを聴かせる

ジャズ・ギター名盤特集は今回でいったんはラストになります。
前回のグラント・グリーンはギター+ピアノ・トリオでのカルテット編成でしたが、今回はギター+ギター(リズム)・トリオでのカルテット編成で聴かせる、名手ジョー・パスの60年代の名盤です。

ジョー・パスは以前このコーナーで取り上げましたソロ・ギターの金字塔アルバム『ヴァ―チュオーゾ』(WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.13)で知られる技巧派のギタリストです。

本作では、ジプシー・スイングの名ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げた一作で、楽曲も“雲”や“ライムハウス・ブルース”などジャンゴのレパートリーである曲であったり、“哀愁の花”、“カヴァレリー”、“ジャンゴの城”などジャンゴのオリジナル曲も含み、1曲目などはモダン・ジャズ・カルテットの代表曲である“ジャンゴ”で始まっています。ちなみにタイトル曲はジョー・パスのオリジナルです。
編成はリズム・ギターにジョン・ピサノ、そこにベースとドラムスが入った形で、そのバッキングの中をジョー・パスは自在にプレイを披露しています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ジャンゴを意識したスイング感溢れる“ナイト・アンド・デイ”。

ジャンゴ・ラインハルトの演奏を聴いたことがある方ならご想像できると思われますが、ジプシー・スイングは独特のキレのいいスイング・ビートが特徴です。 この曲は大作曲家コール・ポーターによる超有名スタンダード曲で、ジプシー・スイングを意識した快速なスイング・ビートでジョー・パスが饒舌なギター・プレイを聴かせます。
イントロはまるでギター・ソロのような感じで始まり、テーマを独自の節回しで提示した後、本格的なソロに入りますが、流れ出てくる巧みなフレージングが連続、圧巻の技巧派スタイルでひっぱってゆきます。
ドラムスとの掛け合いをはさみテーマを再提示したあと、再び淀みなくアドリブ・ソロをきめてゆきますが、「そろそろ終わろうか」という感じの唐突なエンディングで演奏終了となります。
本作はほとんどの曲が2分台、3分台と短く、いわばジャンゴ・トリビュート小品集ともいうべき内容です。小粒で中身は濃いジョー・パスのジャズ・ギターの神髄を存分に楽しめるアルバムです。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年09月30日 10:00