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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.254

デューク・ピアソン『テンダー・フィーリンズ』(1960)

DP

デューク・ピアソン(p)
ジーン・テイラー(b)
レックス・ハンフリーズ(ds)

1959年12月16日、19日、ニュージャージーにて録音

曲目:
01.ブルーバード・オブ・ハピネス
02.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
03.アイ・ラヴ・ユー
04.ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー
05.ザ・ゴールデン・ストライカー
06.オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
07.3 A.M.

【アルバム紹介】
1.デューク・ピアソンの1960年、ブルーノート・レーベルでのセカンド・リーダー作
2.あだ名“デューク”の由来
3.スタンダード中心の選曲、実力派メンバーが参加

今回ご紹介するピアノ・トリオ名盤はデューク・ピアソンが1960年にブルーノート・レーベルからリリースした一作です。リーダー作としてはセカンド作にあたる逸品です。

デューク・ピアソンの本名はコロンバス・カルヴィン・ピアーソン・ジュニアですが、デューク・エリントンの大ファンだったおじから、「デューク」というあだ名をもらったそうです。
存在自体は地味なピアニストかもしれませんが、その演奏はクリアなタッチが生かされた、万人に受け入れられるオーソドックスなものです。本作のようなピアノ・トリオ編成のアルバムだとその魅力がいっそう伝わってきます。

本作は7曲目がピアソンによるオリジナル・ブルース以外は取り上げている楽曲はスタンダード・ナンバーでそろえられており、アレンジにも長けたピアソンの解釈も聴きどころになっています。
ベースにはジーン・テイラー、ドラムスにはレックス・ハンフリーズという実力派がそろったメンバー構成です。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
マイナー・バラード“アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー”。

スタンダード・ナンバーとして有名なこの曲は1951年にフランク・シナトラが作曲にも関わり、歌唱したものがオリジナルですが、その後も数々のジャズ・ミュージシャンによる演奏・歌唱がある名曲中の名曲です。哀愁のただようメロディが印象に残るマイナー・バラードです。
デューク・ピアソンのここでの演奏はまずは短いイントロから入り、切々と情感豊かにテーマ・メロディを歌わせてゆきます。途中からテンポ・アップし、流れに変化をつけたりと表情を変えたりもしますが、やがてテーマのメロディが回帰し、余韻を残すかのようなエンディングとともに終わります。
デューク・ピアソンはピアニストとして優れた才能を持ちつつ、ブルーノート・レーベルではプロデューサーとしての仕事もこなしており、ハービー・ハンコックの『スピーク・ライク・ア・チャイルド』、ウェイン・ショーターの『スーパー・ノヴァ』などの60年代後期の傑作に関わっていることでも知られています。

国内盤SHM-CD

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年11月24日 10:00