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インタビュー

lynch.の挑戦の足跡を近年の作品から辿ってみよう

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2014年04月09日 18:01

更新: 2014年04月09日 18:01

ソース: bounce 365号(2014年3月25日発行)

文/土田真弓



作品ごとに挑戦を重ねることで自身らしさを見極めてきたlynch.。ここではメジャー移籍後の諸作からその変遷を追ってみよう。まずは、現レーベルからの第1弾リリースとなる2011年のフル作『I BELIEVE IN ME』。当時メンバーが「集大成にして出発点」と語っていたように、スラッシュ・メタルやポスト・ハードコア、インダストリアルにニューウェイヴ、歌謡性の高い往年のV系……と、メンバーそれぞれの嗜好が楽曲ごとに表出した一枚だった。そして、その約5か月後にはシングル“MIRRORS”が到着。メタリックで疾走感のある同曲をはじめ、ここではシャッフル・ビートなども採り入れたリズム・オリエンテッドな制作方法に着手している。

そこから彼らが向かったのは、一点突破の方向。2012年作『INFERIORITY COMPLEX』では、激しさとスピード感を重視したBPM200超えの楽曲を連発。非常にテンションの高い仕上がりだが、メロディアスな持ち味も健在。その極北とも言える“EXPERIENCE”には葉月のルーツであるLUNA SEAのINORANを招いている。その後は2枚のシングル“LIGHTNING”“BALLAD”を立て続け、より多くの人に聴かれることを意識したメロディー・コンシャスな作りに。キャッチーさとメッセージ性を強めた歌詞で新境地を拓いた前者、流麗な旋律を獲得した後者と、歌を進化させることに成功する。そして、メンバー全員が作曲に臨み、初めて悠介が手掛けた楽曲が採用されたEP『EXODUS-EP』をリリース。ハードさを増強したうえでダークな世界観と向き合った同作において、ひときわ繊細な響きを帯びたその“BE STRONG”には、前年末に急逝したPay money To my PainのKへの言葉が寄せられていた。

こうした道程の果てに築かれた〈絞首台〉。そこから始まる物語には、上述のすべてが含まれている。



▼文中に登場した作品。
左から、lynch.の2011年作『I BELIEVE IN ME』、2011年のシングル“MIRRORS”、2012年作『INFERIORITY COMPLEX』、2012年のシングル“LIGHTNING”、2013年のシングル“BALLAD”、2013年のミニ・アルバム『EXODUS-EP』(すべてキング)

 

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