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生田斗真×瑛太主演映画『友罪』、明治大学にて特別授業を実施。学生に「斗真と瑛太どっちが好き?」と逆質問も

5月25日より全国公開されるヒューマン・サスペンス映画『友罪』の主演を務める生田斗真、瑛太と瀬々敬久監督が明治大学にサプライズ登壇。文学部文学科文芸メディア専攻、伊藤氏貴准教授による特別授業に集まった、「少年犯罪」を学ぶ大学生約100名らとともに、罪を犯した友や家族との向き合い方、友情についてなど、本作が投げ掛ける問いに対してディスカッションした。

颯爽と登場した主演ふたりと監督の姿に、特別授業としか聞かされていなかった学生らは一同唖然。そんな彼らを見て、生田が「こうした事(学生の方々とのディスカッション)は、なかなかしてこなかった経験なので、不慣れなところがあると思いますが、少しでも皆さんと楽しい話ができたら」と笑顔で挨拶を交わすと、続く瑛太も「皆さんに映画を観てもらえたことは嬉しい。ちなみに、今日、斗真と衣装の色が被っちゃったのは、特に狙いはないですからね(笑)」と笑わせ会場を和ませた。

伊藤准教授が「ドンっと苦しい気持ちになった。登場人物が今後どんな人生を歩んでいくのか考えされられた作品」と評した本作。「薬丸学先生による小説の中でも、特に重い本作をなぜ映画化したのか」と伊藤から質問が及ぶと、監督は「デビュー作「天使とナイフ」から今作「友罪」に至るまで、薬丸先生が小説家として「少年犯罪」というテーマを描くことを全うしている、その執念に心打たれた」と力説。スタート地点は、原作のモチーフなった、神戸連続児童殺人事件だったと言い、「当時感じた(事件に対する)ショックを、現在どう捉え直していけばよいのか。本作では取返しのつかない事件が起こったその後の人生を、加害者だけでなくその周りもどうやって生きていけば良いのか、ということを映画として描きたい一心だった」と振り返った。

本作で、自身もつらい過去を抱えながら、鈴木との友情関係に葛藤する元週刊誌のジャーナリスト 益田を演じた生田斗真は、演じるうえでかなりの覚悟を感じたと言い、「僕自身も映画化決定前から原作は拝読していて、どういった形であれ映像作品として残すべき題材だと感じていました。お話をいただいた時は、「ついにやるのか!」という気持ちがあった」と述べた。

対する「元少年A」として世間を震撼させた鈴木を演じた瑛太も「映画を通して、観てくれた方に“何を与えたいのか”についてはすごく疑問があった」と語り、「実際の少年Aの手記も読んで、色々と感じる中でどこか事件の背景を全否定できない自分がいました、どんな人間でもそうした想像を超えた衝動があるのでは、と。演じる上では、どんな役でも愛して演じていきたいので、鈴木に自分の想いを重ねていきました」と難解な役作りへのアプローチについて明かした。

イベントの中盤では、学生による質疑応答も実施された。「もしも友達が重大な犯罪を犯していたと知ったら、友達を続けるか」という質問には、半数以上の学生が「友達関係を続ける」と回答。一方で、女子生徒から「事実を知った時に、正直どう接したらいいか分からない」と「友達を辞める」という回答が飛ぶと、生田も「一度二人の間で友情が芽生えたのであれば、関係を続けていきたいというのが本音だと思うけど、少し綺麗ごとのような気もするし、すごく難しいですよね。」と複雑な心境を吐露。瑛太も「(その友達と)向き合うことはするかもしれないけど、警戒心が生まれてしまうのも確か」と話した。

さらに、映画の後半シーンでの生田演じる益田の咆哮シーンに胸打たれたという女子生徒から質問が及ぶと、「台本では、「泣き叫ぶ」というト書きはなかった。現場で監督が「獣のような、慟哭をするのはどうか」と仰って、あのシーンが生まれました。友達を助けられなかった益田の後悔と無念があの叫びになったと思います。」と、映画史に残るラスト・シーンの誕生秘話が、生田の口から語られた。

続いて、現在就職活動中という女子生徒から「俳優で行こうと決めたきっかけ」について問われた生田と瑛太。SMAPが好きな母親が履歴書を事務所に送ったのがきっかけと明かした生田は、「当時は、部活の延長みたいな感覚で楽しいなと活動を続けていましたが、高校生の時に、大学進学かこの仕事を続けていくか岐路に立ち、本当に自分がやりたい仕事である確信がほしかった時に、演劇に出会った。そこで楽しそうに作品を作り、人を感動させている先輩の方々を目にして、感銘を受けた」と告白。「やはりお客様があっての僕らの仕事なので、少しでも誰かの心を揺さぶることができたり、人生のターニングポイントになることができたら」と、役者としてのやりがいを語った。

対する瑛太も、「俳優という仕事はすごく中毒性があり、休日もなぜか現場にいないと落ち着かない。一番好きな場所、楽しい時間は、現場で演じている時間かなと思う」と俳優として活躍する現在に満足した様子で答え、「学生の時、アルバイトしながら趣味で映画を観ていましたが、一番現実逃避ができたのが、スクリーンの中の世界だった」と振り返った。

後半には、キャスト陣から学生に向けた質問会が行われ、「斗真と瑛太、どっちが好きですか?」と瑛太が質問すると会場は爆笑。「瑛太さんの方がエロいと思うので好き」(男子生徒)、「瑛太さんのメンヘラっぽいことが好き」(女子生徒)と若干瑛太派が多い場内に、勝ち誇った様子の瑛太が「斗真、ごめんな(笑)」と笑顔を見せると、生田も負けじと「生田派の意見も聞きたい!」と応戦。「『脳男』を見て、演技の振れ幅がすごいなと感じた。あと、やっぱり顔がカッコいいです!」と、女子生徒が答えると照れ笑いを浮かべながら「これからもよろしくお願いします!」とお辞儀をし、場内はさらに盛り上がりを見せた。

最後に、代表して瀬々監督から「人生にはかけがえのない、宝石のような瞬間があると思いますが、そういう瞬間が人の救いになれば良いなと。加害者もきっとかけがえのない瞬間を感じることで、その尊さを奪ったことを悔いるものだと僕は思います。このかけがえのない瞬間が、友情や家族の関係の中にあると思う」と作品を改めてアピール。「皆さんも青春の真っただ中で、かけがえのない瞬間を生きていると思います。その瞬間を大切にしながらこれからを生きていってほしい」と願いを込めた。

 

▼映画情報
『友罪』
2018年5月25日(金)全国ロードショー
監督/脚本:瀬々敬久(『64-ロクヨンー前編/後編』)
原作:「友罪」薬丸岳(集英社文庫刊)
出演:生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市
配給/宣伝:ギャガ
(C)薬丸 岳/集英社 (C)2018映画「友罪」製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/yuzai/

カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース

掲載: 2018年05月15日 15:03

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