ヨーコ・オノ、10月24日に5年ぶり新作『ウォーゾーン』ボーナス・トラック付で日本盤リリース決定。“イマジン”新録も収録
生誕85周年を迎えたヨーコ・オノが、10月24日に5年ぶりとなる新作『ウォーゾーン』の日本盤がボーナス・トラックを収録してリリースすることを決定した。
本作の収録曲は1970年から2009年までのヨーコ・オノ作品の中から彼女自身が13曲を選び、新しい解釈で新録されたもの。今の時代にもピタリと当てはまるその不変のメッセージは、2018年の今の方がよりいっそう人々の苦境に寄り添い、適切さを増している。
1973年にリチャード・ニクソンを批判した“ウーマン・パワー”は45年後、ホワイトハウスにいるもうひとりの男へ向けて歌われる。
「あなたは今大統領かも知れない / あなたは今も男性かも知れない / だけどあなたは人間でもあるに違いない / だから心を開いて、私たちと一緒に生きましょう」
“ナウ・オア・ネヴァー(時はいま)”では、彼女の最も有名でインスピレーションを与えるフレーズ「独りで見る夢はただの夢に過ぎない。だけど私たちが一緒に見る夢は現実である」と、再びひとりひとりに語り掛ける。
“ホワイ”では獰猛な動物の鳴き声がフィーチャーされ、変わらぬ動物への人間の行いに対し警鐘を鳴らす。
そして、昨年6月に1971年から46年の時を経て、作詞作曲のクレジットにJohn Lennonとともにヨーコ・オノの名前が追加されたことも話題となった“イマジン”の新バージョンも誕生。新バージョンについてヨーコはこう語る。
この曲をやるのは怖かった。トム(プロデューサーのトーマス・ベネット)も少し怖がっていたんじゃないかと思います。世界中の人が知っている曲ですから。でも、今回のアルバムのテーマに合うと思ったから、やるべきだと決心しました
―― ヨーコ・オノ
なお“イマジン”について、John Lennonは1980年のインタビューでこう語っていた。
あれはLenonn-Onoの曲としてクレジットされるべきだ。歌詞やコンセプトの多くはヨーコから来ているからね。でも、その時の僕はいつもよりちょっと自分本位で、いつもよりちょっと男権主義的だったから、彼女の貢献に言及するのを省いてしまったんだ
―― John Lennon
さらに日本のみのボーナス・トラックとしてヨーコ自身が選んだのは『イマジン』と同時に1971年に発表された『フライ』からの“ミッドサマー・ニューヨーク”の2018年ミックス別バージョン。この曲ではオリジナル・バージョンであるJohn Lennonらのバッキング・テイクがフィーチャーされている。
ヨーコ・オノは新作について以下のコメントをしている。
世界はあまりにも混乱しています。誰にとっても、ものごとがとても困難になっています。私たちが今生きているのは戦闘地帯・・・。私は新しい方法で創作することが好きなのです。ものごとは日々変わってゆくものだから
―― ヨーコ・オノ
2018年10月9日はJohn Lennonの78回目の誕生日。それに合わせて、10月5日には『イマジン:アルティメイト・コレクション』、10月9日には書籍『イマジン ジョン&ヨーコ』が全世界同時発売されるなど、『イマジン』関連の作品が数多く発表される。
■John Lennon(ジョン・レノン)、10月5日に『イマジン:アルティメイト・コレクション』&映像作品『イマジン/ギミ・サム・トゥルース』を同時リリース決定
また、日本では六本木の森美術館にて10月6日から開催される展覧会「カタストロフと美術のちから展」で、アート作品「色を加えるペインティング(難民船)」が展示される。詳細はこちら。
▼リリース情報
ヨーコ・オノ
ニュー・アルバム
『ウォーゾーン』
10月24日(水)リリース
[収録曲]
※すべて新録、カッコ内はオリジナル・バージョンを収録したアルバム
01. Warzone/ウォーゾーン(『ライジング』 1996)
02. Hell In Paradise/ヘル・イン・パラダイス(『スターピース』1985)
03. Now Or Never/ナウ・オア・ネヴァー(時はいま)(『無限の大宇宙』1972)
04. Where Do We Go From Here/ホェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア (『ライジング』1996)
05. Woman Power/ウーマン・パワー(『空間の感触』1973)
06. It's Gonna Rain/イッツ・ゴナ・レイン(『スターピース』1985)
07. Why/ホワイ(『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』1970)
08. Children Power/チルドレン・パワー(『スターピース』1985)
09. I Love All Of Me/アイ・ラヴ・オール・オブ・ミー(『スターピース』1985)
10. Teddy Bear/テディ・ベア(『スターピース』収録「Cape Clear」をリメイク)
11. I'm Alive/アイム・アライヴ Between My Head and the Sky(『ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ』2009)
12. I Love You Earth/アイ・ラヴ・ユーアース(『スターピース』1985)
13. Imagine/イマジン(『イマジン』1971)
14. Midsummer New York/ミッドサマー・ニューヨーク (alternate version)(『フライ』1971)※日本盤ボーナス・トラック
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▼展覧会情報
「カタストロフと美術のちから展」
10月6日(土)~2019年1月20日(日)森美術館
■詳細はこちら
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2018年09月07日 14:22