John Lennon & Yoko Ono（ジョン・レノン＆ヨーコ・オノ）、『未完成作品第3番　ウェディング・アルバム（50周年記念盤）』CDが日本限定特典満載の豪華ボックス・セットで復刻

John Lennonとヨーコ・オノの結婚50周年を記念する『未完成作品第3番　ウェディング・アルバム（50周年記念盤）』のCDバージョンが、日本のみ特典満載の豪華ボックス・セットで復刻されることが決定した。海外のCDバージョンはボックスと特典はつかず、見開きジャケットにCDが収納された形でのリリースとなる。

1969年にリリースされた『ウェディング・アルバム』は『トゥー・ヴァージンズ』、『ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ』に続くJohnとヨーコの3作目の実験的な前衛音楽作品。当時のLPパッケージは、白いボックスにふたりの結婚とそれにまつわる記念品を多数収納した豪華なパッケージだった。今回の50周年記念盤のLPバージョンは、当時と同じくボックス・セットで限定発売となるが（盤はホワイト・カラー・レコード）、日本ではCDバージョンも50年前のオリジナル仕様を忠実に再現。豪華カートン・ボックス、「結婚証明書」のレプリカ、「ベッド・イン」のポストカード、4枚続きのオート・スナップ、「Bagism」という文字の入ったビニールのバッグに入ったウェディング・ケーキの写真、Johnのイラストが描かれているポスター、「The Wedding」と題されたポスター（入籍の手続きをとっているときの写真など）、「The Press」ブックレット（各国の新聞記事のスクラップ・ブック）など、豪華メモラビリアをCDサイズにミニチュア化し復刻する。日本盤には2万字を超える詳細な日本版ブックレットが付随する。

1969年3月20日にジブラルタルで結婚式を行ったふたりはハネムーンの代わりにアムステルダムのヒルトン・ホテルのベッドの中で1週間を過ごすという「ベッド・イン」を敢行。プレスを部屋に招き入れてインタビューやフォト・セッションを受けた彼らは名声と知名度を生かし、自分たちの世界平和運動に注目を集めた。『ウェディング・アルバム』はその当時のJohnとヨーコの結婚にともなう一連の騒動、時代の瞬間を切り取ってパッケージ化したドキュメンタリー作品であり、Johnとヨーコからファンへ贈る、ふたりの結婚式の「引き出物」とも言えるものである。

今回の50周年記念盤は前衛芸術家 ヨーコ・オノの再評価を目指す「YOKO ONO REISSUE PROJECT（ヨーコ・オノ再評価プロジェクト）」の第3弾としてリリースされるもの。これまでに第1弾として2016年に『未完成作品第1番トゥー・ヴァージンズ』（1968年）、『未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ』（1969年）、『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』（1970年）、第2弾として2017年に『フライ』（1971年）、『無限の大宇宙 (Approximately Infinite Universe)』（1973年）、『空間の感触 (Feeling The Space)』（1973年）と6タイトルが発売されてきた。今回の第3弾『ウェディング・アルバム（50周年記念盤）』に続き、第4弾タイトルが年内にリリースされる予定だ。

スタジオ・アルバム11作からなる「ヨーコ・オノ再評価プロジェクト」では、オリジナル・アナログ盤のパッケージを綿密に再現。未発表写真やアーカイヴを徹底的に掘り起こし、適切なキュレーションを行い、音源にリマスタリングを施すことに焦点が置かれている。すべては「時代を超える魅力を放つ作品の決定版を作り上げる」という目的のため。数十年ぶりにアナログ盤が入手可能となるほか、各作品は史上初のデジタル化も行われる。

■BOX展開図